野球場やテニスコートなどスポーツ施設が充実している那覇・奥武山公園には、当日利用ができるトレーニングジムが2ヵ所あります。夏の炎天下を避けて体を動かすにはちょうど良い施設なので、どちらを利用するのがおすすめか、実際に1ヶ月利用して検証してみました。
奥武山公園内にある2ヵ所のトレーニングジムとは?
那覇空港から車で約5分、ゆいレールを利用すれば駅から徒歩5分圏内にある奥武山公園内にあるトレーニングジムは、どちらも個人で利用ができる公営ジムです。無料で利用ができる駐車場があるので車での来館が可能ですし、ゆいレールやバスでも来館ができるのでアクセスするには便利な施設といえます。
沖縄県立武道館トレーニング室
沖縄県立武道館の1階にあるトレーニング施設です。平成7年に建設されたトレーニング施設ですが、350㎡と広々しています。沖縄県立武道館内に併設されているので、当日利用の場合は県立武道館インフォメーション(1階受付)にて利用料金の支払いが必要です。
那覇市営奥武山トレーニング室
沖縄セルラースタジアム那覇のすぐ隣にある那覇市営のトレーニング施設です。単独施設なので、来館する人はトレーニング室利用者のみなになっています。施設に入るとすぐに受け付けがあるので、自動券売機で利用券を購入すれば予約なしで当日利用ができます。
各施設の新型コロナ対策は?
以前はどちらの施設もマスク着用での施設利用が基本でしたが、2022年6月以降は施設によって施設での対応にも変化があります。そこで2022年6月末時点で利用した際の両施設の新型コロナ対策状況をご紹介します。
沖縄県立武道館トレーニング室の新型コロナ対策
検温チェックは県立武道館入口で行います。体温測定器が県立武道館入口(検証当日の6月末時点では入口が1ヵ所に制限されていました)に設置されているので、利用者が測定器を利用して体温を測る仕組みになっています。
ただし表面温度での測定なので、駐車場や駅から歩いて来場すると体温が高く測定されるので、異常を知らせるアナウンスが流れてびっくりすることがよくあります。マスクを着用していない場合は「マスクを着用してください」のアナウンスが流れますが、施設スタッフが監視するわけではないので感染対策としてはかなり緩いイメージがあります。
トレーニング室内での新型コロナ対策トレーニング施設内では、施設入口のほかにも各所にアルコールスプレーと使い捨てペーパーが設置してあります。ゴミ箱もアルコールスプレー・使い捨てペーパーとセットで置いてあり、利用前・利用後に各自で消毒するスタイルです。利用者のほとんどがかなりこまめに消毒をしていますし、原則としてマスク着用のアナウンスが大きく掲示されているので、マスク着用率も高く安心して利用ができます。
那覇市営奥武山トレーニング室の新型コロナ対策
単独施設なので、来館すると当日利用権を購入する前に施設スタッフが検温チェックをします。個別にチェックするのでかなり厳重な印象を受けます。
体温に問題がなければ券売機で当日利用券を購入し、利用者名と連絡先の記入をしますが、記入の際に使用するボールペンは消毒済み・使用済みで完全に分けているので安心感があります。
トレーニング室内での新型コロナ対策トレーニング施設内の消毒は、受付時に利用者各自に手渡される消毒専用タオルを使って行います。
施設内に消毒用アルコールが設置されているので、受付で手渡された専用タオルを使って消毒します。
専用タオルとはなっていますが、機械を利用する度に持ち歩かなければいけない点は気になります。
また施設内のアルコールの設置数も、沖縄県立武道館トレーニング室(機械設置するに対するアルコール設置数)と比較すると若干少ない印象です。
施設内の雰囲気は?
奥武山公園内にありますし両施設は徒歩で数分の位置にあるので、立地条件から言えばほとんど違いはありません。もちろん施設完成時期が大幅に違うので、新しさに関しては那覇市営奥武山トレーニング室の方がおすすめです。ただし利用料金が大きく違います。利用料金の影響もあってか、施設利用者にもかなり違いが見られます。
沖縄県立武道館トレーニング室の雰囲気
一般・学生(大学生・専門学校生などが対象)で1人160円、一般・学生以外は1人90円で2時間まで利用ができる沖縄県立武道館トレーニング室は、利用者の年齢層や利用目的に幅広い印象があります。
フリートレーニングがメインの利用者は高校生からシニアまで幅広いですし、週5回以上のヘビーユーザーも目立ちます。
昼過ぎから夕方までは女性やシニアの利用多いです。昼過ぎから夕方までの女性・シニアの利用者は運動不足解消を目的にしている人が多いですが、基本的に単独での利用で、友達づくりというよりも黙々と自分のペースで体を動かしている印象があります。
那覇市営奥武山トレーニング室の雰囲気
利用料金が高めだからか、平日(夏休み期間は例外)の日中はほぼ貸し切りに近い状態です。
トレーニング室の面積は沖縄県立武道館トレーニング室よりも狭いですが、施設の大半がガラス張りになっているので開放感があります。日差しが気になる時間帯にはカーテンで日差し対策をしているので、日焼けが気になる女性にもおすすめです。
基本的に年中無休なので(武道館トレーニング室は火曜日定休)、曜日を気にせず自分のペースでトレーニングスケージュールを計画できる点は、県内の公営ジムの中でもトップクラスの対応といえるでしょう。
真夏の沖縄で運動不足解消に利用するならどちらがおすすめ?
「熱中症を予防しながら体力維持に利用したい」「夏太りを避けるためにできる範囲で体を鍛えたい」という人に、実際に利用している筆者目線でおすすめの施設をご紹介します。
結果より継続を目的に利用するなら沖縄県立武道館トレーニング室
ジム利用の効果は継続しなければ分かりません。その点でいえば料金が安く幅広い年齢層が利用している沖縄県立武道館トレーニング室がおすすめです。全体的に器具などは古めですが内容は充実しています。
クールダウンスペースが広いのもおすすめですし、意外なことにボディケアの最新機種が装備されているので、毎日使い続ければそれだけでもかなりの効果が期待できそうです。
ただし真夏であっても空調の効き具合がかなり悪いので、ウェアは調節した方が良いでしょう。ちなみに1階フロアに自動販売機があるので、水分補給用のドリンクを忘れても大丈夫です。
料金高めでも快適さとモチベアップを図るなら那覇市営奥武山トレーニング室
真夏でも温度管理がしっかりされているので、パフォーマンスやモチベーションを重視したい人は那覇市営奥武山トレーニング室がおすすめです。一般・学生の当日利用は400円と高めですが、シャワー室は個室になっていますし、空調管理が行き届いているので、真夏でも最高のパフォーマンスでトレーニングができます。
17時以降は高校生を含む学生の利用が多くなりますが、それ以外の時間帯は利用者も少なめなので、民営トレーニングジムのようにおしゃれに利用できる点がおすすめです。
真夏も万全の対策でボディメイクを!
新型コロナ感染予防対策で未だ不自由な面が多い2022年夏は、猛暑による熱中症対策も必要になります。秋がやってくるまでの夏シーズンに運動習慣をつけるためにも、当日利用ができる公営ジムでこの夏、安全・快適に体を動かしてみませんか?