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沖縄のユタとたくさん会って話した私が感じたこと

ユタ

訳あってなぜか沖縄のスピリチュアルな世界を代表するユタとたくさん出会う機会がある私。いろいろなユタに会って話してきた結果、実際のユタはネット上で話題になるユタのイメージとは違うような気がします。

ユタ=スピリチュアルな人とは限らない

ユタと呼ばれる人に会って話をすると、ユタと一言で言っても人によって全く違うという気がするのです。正直言うとネットで「沖縄 スピリチュアル」で検索すると恐ろしい勢いでユタを名乗る人のホームページが出てきます。でも実際に私がこれまで実際にあってきたユタさんたちは、いたって普通のオバア達です。

ネットどころか携帯電話もガラケーだし、よくあるスピリチュアル系の格好をしている人なんて一人もいません。本当にどこにでもいる、つまりまったく外見だけでは彼女がユタであることがわからない人たちばかりなのです。(ちなみにユタさんは女性しかいないので「彼女」という表現をしているのですけどね)

地元の行事や祭りがあるときに登場する事もあるユタさん。だからその地域ではとても有名です。でもだからと言って特別なわけではなく、本土出身者の私から言えば神社でよく見かける巫女さんのイメージによく似ています。

私の友達には本物のスピリチュアルな世界の人(ユタとは違います)がいますが、彼女の話も正直言ってよくわからないことだらけです。私自身がその世界がまるで分らないので、本当かどうかもよくわかっていないのです。

でもある日、初めて会ったユタさんに「あなたはもうすぐ神だーり(かんだーり)するよ!」といわれてびっくり!神だーりというのは(詳しくはよくわからないのですが)ユタになる前兆のようなものだと聞いていたからです。

神様

「私、どうにかなっちゃうの?」と恐ろしくなってスピリチュアルな世界の友人に泣きつきました。ところが私の友人曰く、「別に何もないよ。ユタといっても本当にスピリチュアルな世界が見える人なんてほとんどいないよ」というのです。(まぁ、おかげで私はビビることがなくなったんですけどね)

そんなこともあってネットでは「ユタは恐ろしい」なんてことを見たりしますが、実際によくユタさんと接している私から見れば「沖縄式の巫女さん」といったイメージにしか見えません。沖縄にはたくさんの神様がいるといわれているので、「たくさんいる沖縄の神様に仕える巫女さん」としか見ていません。

だから会って話をしても特に怖いと思うこともありません。どちらかというと彼女たちが拝みをしているのをそばで聞いていて「なるほど、そんなことをお願いしていたんだね」と何となく感心してしまうこともあります。

ユタが嫌われる理由って何だろうと真剣に考えてみた

沖縄では昔から「医者半分、ユタ半分」という言葉があります。確かにこの世の中には説明がつかないこともたくさんあります。特に病気や体に良くないことが起きると不安になります。しかも病院に行っても何が原因かわからなかったときなどは無性に不安になります。

特に昔は今のように医療が発達していませんから、わからない病気や症状が出るとユタに相談に行きました。そうするとユタが「○○がきちんとしていないから供養をしないといけない」なんて感じで答えます。

もちろん相談者としては藁にもすがる思いでユタに相談するのですから、言われたとおりにします。場合によっては偶然が重なってユタに言われたとおりにすると不調が治ることもあります。でも言われたとおりにしても状況が変わらないと、今度は別のユタに相談しに行きます。いわば現代でいう「セカンドオピニオン」ってやつでしょうね。

でもいくらいろいろなユタに相談しても、医者ではないのですからすべてがうまくいくとは限りません。それでもつらくて苦しいという状況は変わらないので、延々と願いが叶うまでユタ周りをすることになります。

もちろんユタだってただでは相談にのってくれません。でも相談する側としては「お金なんか要らないからどうにかしてこの状況を改善して!」という想いしかないので、お金が底をつくまでユタ探しをします。これを「ユタ買い」と言います。

こういう状況を見ている沖縄の男性は、基本的にユタのことをあまり良いようには捉えていません。ユタさんを頼っているのは家庭の主婦たちです。男性社会は女性社会とは違い、一般社会の中がメインにあります。でも狭い集落の中で暮らす主婦たちはそう簡単に外の世界に触れることはできません。そんな主婦たちが唯一気軽に相談できる身近な存在がユタでした。これを今の医療現場に置き換えてみると「ユタ=カウンセラー」と見ることもできます。

多分カウンセラーとしての役割が大きければ、沖縄の男性もそれほど悪いイメージは持たないはずです。ところがユタさんには「カミサマ」というスピリチュアルな要素と「お金」が関係してきます。だからスピリチュアルな世界に否定的な考えを持っている人から見ると、かなりゆがんだ見方になってしまいます。このことがユタさんが沖縄の男性たちに嫌われる原因の一つになっているのではないかな、というのが私の感想です。

実際に会って話して接すると普通のとてもいい沖縄のオバア

私がたくさんあってきたユタさんたちは、みないい年齢のオバア達です。若い人は見たことがありません。修行中だという人の中には若い人もいますが、「地域を代表するユタ」といわれる人はみなそれ相応のご高齢です。若くてユタを名乗る人も、こうした貫禄のあるユタのオバア達の前では黙っています。それだけユタの世界も厳しいのでしょう。

ただ実際にたくさんのユタさんに会って話して接してきた私からすれば、どこにでもいる普通の沖縄のオバア達だとしか思えません。みんなと同じように笑って泣いて怒って冗談を言います。本当に普通の人です。だからもしも本当のユタさんに会いたいのであれば、ネットの世界で探すのではなく実際に足を運んで接してみることが大事なんだと思います。

これはあくまでも私の実体験を基にした個人的な意見なのですが、「カミサマ」の話をしていない時のユタさんはみんないい人ばかりですよ?ただ「カミサマ」の話になると、ちょっとだけ頑固になるところはありますけどね…。

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