沖縄に移住したいと考えている人も多いでしょう。では、どのくらいの金額があれば、移住できるのでしょうか?ケースバイケースですが、東京から那覇へ家族4人で引っ越す場合を考えてみました。
住むところを決める
沖縄に来てからアパートを探す人もいますが、あまり現実的ではありません。まずは3泊くらいの日程でアパートを探し、一旦東京に戻って、保証人の書類などを用意する方が良いと思います。沖縄の賃貸住宅の場合、保証人+保証会社との契約が必要なことが多いです。家族4人で家探しをするのは動きにくいので、夫が1人で探しに行くとしても、渡航費用とホテル代5万円くらいです。LCCを利用したりパッケージツアーを利用するともう少し安いものもあります。
アパートが決まらず、延泊になったなんてことにならないように、事前に地域を決めておく、ネットで物件を選んで不動産会社と連絡を取っておきましょう。
アパートの初期費用
アパートを借りる時は基本的に、敷金2か月分+礼金1か月分+仲介手数料1か月分+初期費用となります。物件にもよりますが、だいたい家賃の5ヶ月分くらいです。家賃7万円ならば、35万円です。探せば敷金礼金0円といったところもあります。
引っ越し費用
東京から沖縄に引っ越す場合、フェリーで荷物を運ぶのが一般的です。荷物が多くなれば費用もかさみます。かと言って、全ての家具、家電を新しく買い替えると費用も掛かります。
それだけでなく、使い慣れていない家電ばかりだとストレスがたまるのです。私も東京から沖縄に引っ越して、子供の面倒を見ながら新しい生活を始めるのは思っていた以上に大変でした。高機能のオーブンレンジを購入したものの、取扱説明書を読むヒマがなく、残念ながらオーブンレンジはホコリをかぶってしまいました。機能や使い方に大きな差のない冷蔵庫や洗濯機は沖縄で購入して、慣れの必要な家電は持って行くなど、見極める必要があります。実家があるなら、使わないけれども捨てられない卒業アルバムなどは預けると、荷物を減らせて良いかもしれません。
船便の方が安価ですが、天候によって荷物の到着が遅れることもあります。着替えは少し多めに手荷物にしておくと良いでしょう。荷物の量にもよりますが、2tトラック分なら20万円くらいです。洋服などの身の回りのものだけなら、ゆうパックが安上がりで5万円くらいです。引っ越し費用は数社から見積もりを取って比較してください。
家具・家電購入費
全ての家具、家電を沖縄で買いそろえると30万円くらいかかります。高機能の家電を選べばもっと高額になりますし、リサイクルショップなどを利用すると費用を抑えることができます。家具、家電を全て持ってきたとしても、ガスコンロやカーテンは規格が合わず、使いまわしができなくて購入することが多いです。
家具や家電だけでなく、ないと生活の出来ないものはたくさんあります。トイレットペーパー、シャンプー、バスマット、洗剤、食器、フライパン、鍋、タオル、お箸、調味料・・・。全ての家具、家電を購入すると30万円くらいで、そのほかの雑費が5万円くらいかかります。
沖縄への渡航費用
東京から沖縄への渡航費用は時期や航空会社によっても異なります。朝に東京を出発しても、沖縄に到着した日に、不動産屋での手続き、電気、ガス、水道の開栓手続き、買い物のすべてを行うのは無理があります。東京から沖縄だと荷物の到着に3日くらいかかりますので、1泊か2泊はホテルに宿泊することになります。到着した日は不動産屋で手続きをした後で、家具店、家電量販店へ行って、翌日にアパートに届けてもらうと宿泊費を抑えることができます。
2日目に掃除をしながら、家具、家電を受け取り、3日目に引っ越し荷物を受け取るのがオススメです。家族の引っ越しならば、パパとママで役割分担をして、買い物をする人と荷解きをする人の二手に分かれるとスムーズです。渡航費用+ホテル代で10万円くらいです。
当分の間の生活費
移住前に仕事が決まっているのがベストですが、実際には難しいと思います。移住してから仕事探しをして、すぐに仕事が見つかるとはかぎりません。また、仕事を始めても給料がもらえるのは1か月先ですので、当分の生活費を準備しておく必要があります。
また、東京の会社を退社して沖縄に移住した場合、国民健康保険と国民年金に加入する必要があります。夫が会社勤務で妻が主婦の場合、妻は控除されているので、健康保険料も年金も支払う必要がありませんが、夫が退社すると夫だけでなく、妻の分も国民健康保険料と年金の支払いが必要です。会社を退社した人と八百屋さんなどの自営業の人も一緒に扱われるのもどうかと思いますけれど、法律なので仕方がないですね。国民健康保険料は収入によって、地域によって金額が異なります。那覇市は全国平均よりも保険料がかなり高くなっています。
ハローワークで仕事を探すつもりがなくても、雇用保険の手続きは早めにしてください。失業手当は手続きしてから約4ヶ月後から受け取ることができます。早期に再就職すると再就職手当がもらえる場合もあるので、手続きは早い方が良いのです。
仕事がすぐに見つからなかった場合を考えて、4か月分の家賃と生活費を用意しておくと安心でしょう。
- 家賃7万円x4か月分=28万円
- 生活費15万円x4か月分=60万円
合計してみると
アパート探しの渡航費 5万円
アパートの初期費用 35万円
家賃4か月分 28万円
生活費 60万円
引っ越し費用 20万円
家具、家電など購入 30万円
渡航費用 10万円
合計 188万円
上記は車の移送や車の購入は考慮に入れていませんので、車を所持するならその分の費用が掛かります。
移住時は短期間に慣れないことばかり続くので、ストレスもたまりますし体調も崩しやすくなります。ケガや病気など万が一のことも考えておきましょう。
また、冠婚葬祭などで実家に帰省することが生じるかもしれません。いざとなった時に慌てなくてすむように、余裕を持った金額を用意しておきましょう。生活に余裕が持てます。お金は余って困りませんし、余ったら沖縄の楽しいおいしいを探してくださいね!