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沖縄は実は養蜂に適した場所だった

沖縄移住を考えた時、「どうやって収入を得ていこうか」と考える人も少なくありません。半自給自足を目指したとしても、お金を稼ぐ方法をどうするのかということも頭の痛い問題です。そんな沖縄では、実は「養蜂」という隠れた産業が人気だということを耳にしました。実際に養蜂をしている友人がいたので、その現場に行ってみることにしました。

那覇市内から20分圏内で養蜂場に到着

養蜂場

養蜂場というからには「とんでもない山奥の中にあるんだろう」と思っていた私。ところが実際にその場所を訊ねてみると、那覇市内から車でわずか20分ののどかな畑の中の一角にありました。

周りにはナーベーラーやゴーヤー畑、マンゴーのビニールハウスなどが点々とあります。友人の鉢箱は、このように沖縄ではどこにでもあるような普通ののどかな田園風景の中にありました。

ズラリと並んでいるのが、すべて鉢を育てるための飼育箱。木のボックスがズラリと並んでいるその場所は、そこが養蜂所だといわれなければ何をしているのかさっぱりわかりません。

どうして沖縄で養蜂がひそかな人気なのか?

養蜂

そもそもどうして沖縄で養蜂がひそかな人気となっているのかというと、どうやら蜂の生育環境にとても適しているからなのだといいます。

蜂を育てる目的には様々なものがあるらしく、「はちみつをとることが目的」の養蜂だけでなく、「蜂を育てることが目的」の養蜂もあるのだといいます。そして沖縄では後者の養蜂の方が収入を目的とする場合には人気らしいのです。

そもそも蜂は、気温35℃が最も活発に活動します。温度が下がると鉢箱の中で蜂たちが体を動かして巣箱の中を温めるのですが、あまりにも気温が下がりすぎるとそれが追い付かなくなります。

しかも働き蜂の寿命は短く、2ヶ月位しかありません。もちろん女王バチはもっともっと長く生きますが、越冬が出来るかどうかは気温次第です。とはいえ作物が受粉をするためには、蜂の存在が欠かせません。特にハウス栽培が多くなっているため、自然の状態で蜂が受粉してくれることは難しい…。つまりハウス農家にとって蜂は、作物を育てるためには欠かせない存在ということなのです。

蜂

ところが蜂は寒さに弱いですから、夏に働いてくれた蜂がそのまま冬を越すということはほとんどできません。つまり「常に元気な蜂が必要」ということらしいのです。

その点冬でも20℃以下まで気温が下がることがほとんどない沖縄では、一年を通して蜂を育てるのに適している環境にあります。そのため養蜂の中でも「蜂を育てる目的」の養蜂は、安定した収入が得られるということらしいのです。

蜂を育てるのはそれほど手間がかかるわけではないらしい

蜂を育てる

蜂を育てて出荷する養蜂家は、のんびりと沖縄生活をしたい移住者にどうやら向いているようです。何しろ蜂箱の手入れは毎日やるものではないらしい…。確かに「蜂を育てる」という目的なのですから、蜂にストレスがかからないようにしてあげるのが最も重要です。

つまり巣箱を何度も開けて紫外線に当てるのも、蜂にストレスがかかってしまうということ!そのため1週間に1~2回程度様子を見ながらエサとなる花粉などを与えてあげればよいのです。

なにしろ蜂は役割分担が初めからしっかりと決まっていて、外に出て花粉をとってくる蜂もいれば子育て専門の蜂もいます。もちろん女王バチは蜂を生むのに重要ですが、女王バチと交尾をするオスの蜂も必要です。それぞれがきちんと役割を果たせるような環境づくりをしてあげるのが、蜂を育てるのには重要なのだといいます。

蜂除けも、意外と手軽な方法だった

蜂除けの方法

蜂の世話をするからには、蜂に刺されるリスクがあります。もちろん蜂除けのウェアや手袋をつけるのも大事ですが、蜂がビックリしないようにするための仕掛けも必要です。

でもその仕掛けとなればよほど特殊な方法があるのだろうと私自身は思っていたのですが、実際にはかなり原始的で手軽な道具で出来ました。なんと「おがくずを燃やしてできた煙を吹きかける」という方法!もちろん煙を効率的に吹きかけるための専用の道具はありますが、これなら女性でも簡単に作業が出来ます。

沖縄で半自給自足を目指すなら養蜂家は新たな選択肢!?

養蜂家

のどかな景色の中で自給自足をしながら沖縄移住生活を送りたいのであれば、蜂を育てて出荷する「養蜂家」という方法も一つの選択肢になるのかもしれません。

もちろん農業と同じように、養蜂だって最初からうまくいくものではありません。それでも時間に追われることなく沖縄の豊かな自然の中でお金を稼ぐことが出来るのだとすれば、理想の沖縄移住生活が手に入るといえるのではないでしょうか?

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すいか親方
国際通りのど真ん中に住んでいるため、ウチナンチュを見かけるよりも、観光客や修学旅行生と出会うことの方がはるかに多い毎日を過ごしている「すいか親方」です。
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