沖縄には本土ではまず見られない様々なグルメがありますが、洋菓子のケーキにも沖縄ならではのものがあるって知ってますか?それが「ジャーマンケーキ」というケーキ!今回はジャーマンケーキをご紹介したいと思います。
ジャーマンケーキはドイツ風のケーキじゃない!?
ジャーマンケーキって聞くと、ドイツ風のケーキだと思いますが、ドイツにはありません。アメリカで大人気のケーキですが、その歴史をたどるとちょっとややこしいことになっています。
1957年にアメリカ人の主婦がケーキのレシピをテキサス州ダラスの新聞に投稿したのがアメリカ各地に広まるきっかけとなりました。
ケーキに使用するチョコレートは、サミュエル・ジャーマンというイギリス人が開発したケーキ用のチョコレートを使用しています。
つまり、ジャーマンケーキとは、「ドイツ風のケーキ」ではなく、「ジャーマンさんのチョコレートを使って作ったケーキ」です。
沖縄でジャーマンケーキを広めたのはジミー
沖縄の各地にあるジミーは、ケーキやお菓子、グローサリーなどアメリカのおいしいものが揃うお店です。
米軍基地で仕事をしていた、創業者のジミーさん(稲嶺盛保さんのニックネーム)が雑貨店を開業したのがスタートで、「アメリカの豊かな食文化を沖縄の人々に届けたい」と現在のようなスタイルになりました。
創業は60周年を超え、県内各地に店舗があり、レストランが併設されているところもあります。
ジミーは誕生日のケーキや差し入れなどにも利用しやすいお店で、沖縄県民に長く愛されているお店です。
ジャーマンケーキはアメリカで定番のケーキで、米軍基地内でも人気だったのでジミーでも販売することになったのです。
現在ではいろいろなケーキ屋さんで、それぞれに特徴のあるジャーマンケーキが販売されています。コンビニでも見たことがあるくらい、沖縄ではポピュラーなケーキです。
ジミーのジャーマンケーキを食べてみた!
ジミーでジャーマンケーキを購入してきました。(270円・税込み)
ほどよい甘さのチョコレートスポンジケーキでバタークリームをサンドし、ココナッツとクルミを甘く煮詰めた白いクリームをたっぷり塗ってあります。
アラザンとチョコレートだけのシンプルなトッピングです。
食べてみるとじゃりじゃりした食感が楽しめる甘いココナッツクリームがアメリカンだなと感じした。
以前、教会のクリスマス会で外国人のシスターと食べたケーキを思い出しました。日本で人気のケーキはふわふわなスタイルが多いですよね。アメリカのケーキは映画などでよく見られるように、高さがなく、ふわふわしていません。ザクザクした食感が特徴です。
ジミーのジャーマンケーキは、スポンジはふわふわしていて、ココナッツクリームはしゃりしゃりしているので、アメリカで人気の風味はそのままに日本人の好みに合わせているのだと感じました。いいとこどりのような感じで、うまくまとまっています。
ジャーマンケーキを扱っているお店はたくさんある!
ジャーマンケーキはジミーだけではありません。「ハッピー洋菓子店」や「白バラ洋菓子店」に「アロハ洋菓子店」等々いろいろなケーキ店でも作っています。
それぞれパティシエがアレンジを加えているので、食べ比べてみるのも楽しそうです。
お酒は使われおらず、甘いので子供でもおいしく食べられます。コーヒーや紅茶と一緒に、是非食べてみてくださいね。