沖縄へ移住しようと考えている人は多いでしょう。リアルに気になるのはお金の問題です。実際にいくらぐらいあったら生活できるのでしょうか?那覇市で夫婦と小学生の子供2人でかかる1か月の生活費を考えてみました。
家賃の相場
那覇市は空港もありますし、仕事の量も多いです。県外から転勤で引っ越して来られる方も多いので、溶け込みやすいと思います。そこで那覇市の家賃相場をSUUMOのサイトで調べてみると
那覇市の家賃の相場- 1R・1K:43,000円
- 2DK・2LDK:63,000円
とあります。これは家賃のみなので、実際には共益費がプラスされます。もちろん、もっと安いところもあるでしょうし、高いところもあります。
思っているより高い!ですね。安い方が良いからと言って、あまり古い物件を選んでしまうと、あちこち壊れてしまったり、ネットがひけないこともありますので事前に確認してください。
モノレールの駅の近くは高いので、駅から少し離れたところなら家賃も下がります。普段はモノレール・バスを利用し、遠出をする時だけレンタカーを借りるライフスタイルを選ぶ方にオススメです。
ちょっと那覇市は家賃が高いと感じる方はすぐ隣の豊見城市は如何でしょうか?空港にも近く、買い物にも便利で人気のベットタウンです。
豊見城市の家賃の相場- 1R・1K:37,000円
- 2DK・2LDK:55,000円
こちらはモノレールがないので、車が必須になると思います。普段の買い物は自転車にするなど、工夫をすることでガソリン代を節約できます。電動アシスト自転車にすれば、坂道もラクラクです。家賃と共益費をあわせて70,000円といったところでしょう。
光熱費
沖縄電力は全国的に見ても電気料金が高くなっています。ちょっと資料が古いのですが、2014年、一般家庭で300kw使用した時の1か月の電気料金は下記の通りです。
- 1位 北海道電力 8,148円
- 2位 沖縄電力 7,896円
- 3位 東京電力 7,838円
- 4位 東北電力 7,637円
- 5位 関西電力 7,441円
- 6位 中国電力 7,308円
- 7位 四国電力 7,054円
- 8位 九州電力 7,004円
- 9位 中部電力 6,853円
- 10位 北陸電力 6,642円
出典:エネチェンジ
電気料金はどのように使うかで金額が大きく異なりますが、基本的に高い沖縄県は、ちょっと使うと高額になると言えますね。夏はエアコンがないと生活ができませんが、冬は暖房を寒い日だけつけたりする程度です。本土の場合ほかほかカーペットやこたつ、電気毛布など数種類の暖房が必要でしたが、沖縄では寒い時だけつけるので、わが家の場合、夏よりも冬の方が電気代が安いです。
ガス代は沖縄県はプロパンガスが多いので注意が必要です。都市ガスに比べて高額だからです。電気、ガス、水道代合わせて20,000円くらいに抑えたいですね。
食費
沖縄は物価が安いなんて言われていましたが、昔の話になってきたように思います。沖縄で作られていないものは輸送費がかかってしまうので高い金額で販売されています。安いのはゴーヤーと缶詰くらいでしょうか。沖縄で作られていても、もやしは一袋50円くらいですし、豚肉は100g170円などと高いものも多いです。牛乳は沖縄で生産されていても高いです。これは牛が暑さに弱く、生産量が低いからと言われていますが本当でしょうか…。
市場へ行けば安く手に入るものもありますが、仕事をしながら市場へ行くのは、難しいでしょう。スーパーの特売やプライベートブランドなどを上手く活用するのが現実的だと思います。
食費は40,000円くらいに抑えたいところですね。
通信費
これはどこに住んでも同じことが言えるかもしれません。プランを見直したり、格安スマホを検討すると費用が抑えられます。夫婦2人のスマホ代とネット回線の費用で7,000円くらいです。
保険料
車を購入するなら保険に加入する必要があります。ここはケチってしまうと、何かあった時にとても困るのできちんと加入します。逆に生命保険は定期的に見直すと良いでしょう。車の保険、生命保険を合わせて10,000円程度に抑えたいです。
子供費
公立の小学校、中学校は授業料は無料ですが、給食費や遠足代・教材費として毎月集金があります。だいたい、月に8,000円くらいです。それとは別に消耗品のえんぴつやノートを購入する必要があります。
子供にかかる費用は結構高額です。ランドセルは県外でも同じでしょうが、相場は5万円くらい、中学校の制服も4万円くらいかかります。驚きなのが中学生の修学旅行費で、なんと8万円!(集金の金額。お小遣いは含みません。)飛行機に乗らないと県外へ行けない沖縄県なので、仕方がないのかもしれませんが…。
子供に習い事をさせる場合は、公民館などもチェックしてみると比較的安価に習い事ができます。子供2人の教育費とお小遣いで25,000円くらいでしょうか。
日用品
洗剤やトイレットペーパーなど。割と費用が馬鹿にならないのでプライベートブランドを使っています。5,000円くらいです。
医療費
那覇市は小学校入学前の子供の医療費は助成しています。月に1,000円の負担金はありますが、あとは医療費がかからないようになりました。小学校入学からは助成が受けられなくなります。この制度は市町村によって異なりますので、確認をしておきましょう。市販の薬、通院費を合わせて3,000円くらいです。
被服費・美容費
4月から10月くらいまで半袖で過ごせます。冬も風の通さないジャンパーがあれば十分です。手袋やマフラーは我が家では使っていません。
沖縄県民の良いところは見栄を張らないことです。いつも同じような服の人も多いですし、観光業じゃなくても通勤にかりゆしウェアの人が多いです。本土のように服をとっかえひっかえっていうのは、なくなりました。子供の服もお下がりをもらったり、リサイクルショップを利用する方も多くいます。
女性もばっちりメイクの人は少ない気がします。普段は日焼け止めだけの人も多いです。子供の服や化粧品、散発代を含めて、月に10,000円くらいだと思います。
レジャー代
レジャーはお金をかけなくても十分に楽しむことができます。大きな公園に行ったり、無料のイベントもたくさんありますので、チェックしましょう。レジャーは工夫次第ですよ!我が家は車を持っていないので、レンタカーを利用しています。月に10,000円くらいです。
結局いくらくらいになる?
ここまでの情報を合計してみると以下のようになります。- 家賃 70,000円
- 光熱費 20,000円
- 通信費 7,000円
- 保険料 10,000円
- 食費 40,000円
- 日用品 5,000円
- 子供費 25,000円
- 医療費 3,000円
- 被服・美容費 10,000円
- レジャー費 10,000円
200,000円
最低限でも家族なら20万円かかります。独身でも15万円くらいかかります。
ですが、ハローワークの求人票を見ると、特に資格の必要ではない仕事だと正社員でも14万円くらいです。本土と比べて8割程度の収入と言われています。収入を増やそうと残業や休日出勤を増やしては、なんのために沖縄に移住したのかわからなくなります。
賃金が安いので共働きの家庭も多いですが、そうなると保育園の費用が掛かったり、学童の費用が掛かります。バランス感覚が必要になりますね。