2020年沖縄県内でも、10月よりインフルエンザ予防接種が始まりました、ただし2020年はコロナの影響もあり、10月26日までは65歳以上を優先に接種ということに…。そのため例年より遅い10月26日以降、一般の予防接種がスタートしましたが、これまでとは状況がかなり違うようです。

2020年とそれ以前では何が違う？

インフルエンザの流行に関するニュースは、例年10月に入るとすぐに入ってきたのものです。

ところが10月に入っても沖縄県内でニュースに紹介されるのは、コロナ感染者の情報ばかり…。「人口に対する感染者数ではワースト1位の沖縄で、本当にインフルエンザの流行はないのか？」と疑っていたのですが、全国的にみても確かにインフルエンザの流行は抑えられているようです。これは2020年とそれ以前では、県内・県外問わず明らかに異なることです。

ただこれとは別に異なる事情があります。実はインフルエンザ予防接種の希望者が、沖縄県内でも例年の倍以上で推移しているという情報です。これは筆者のホームドクターから直接きいた話なのですが、「今年は早く受けないとワクチンがなくなってしまう」と怪しい噂が、県内の高齢者の間でじんわりと広がっているらしいのです。

実際にはそのようなことはないのですが、10月に予防接種の受付が始まると、いつもは静かな筆者のホームドクターの病院でも、一日に10件以上も電話の問い合わせがあったようです。

基本的に予防接種は電話での予約が必要

筆者のホームドクターは、数年前から家族ぐるみでホームドクターとしてみていただいている個人開業の病院です。そんな筆者のホームドクターで10月26日以降のインフルエンザ予防接種の予約相談をしてみたところ、たまたま空きがあるということで、少し早いものの先日無事家族全員の予防接種をしてきました。そのついでに、2020年のインフルエンザ予防接種について、直接筆者のホームドクターにきいてみました。

毎年家族で予防接種を受けていたので、例年であれば予約なしでもすぐに受けられました。ところが2020年は予約なしに来院しても、基本的に予防接種は受けられないとのことでした。総合病院や発熱外来専門病院であれば対応が異なるようですが、個人開業のホームドクターの場合、予約なしの受診は基本的に断っているとのことです。

今回筆者家族が偶然ワクチンを受けられたのも、予約の相談を電話でしたことがきっかけでした。ですから2020年インフルエンザ予防接種を希望する場合は、事前に病院へ予約・相談が必要だということに気を付けてください。

小学校2年生以下の子供や妊婦には助成制度があるらしい

筆者の娘は小学校高学年のため、筆者と一緒にインフルエンザ予防接種が受けたのですが、そのときにホームドクターから「小学校2年生まではまだ受けない方がいいんだけどね」といわれました。普段から雑談ができるホームドクターなのでその真意を聞いてみたところ、沖縄県内の市町村によっては、妊婦及び小学校2年生以下の子供の場合、インフルエンザ予防接種が無料で受けられるところがあるらしいのです。

確実なのは那覇市です。那覇市では11月以降、助成制度対象者に予防接種の通知があるとのことです。沖縄県では通常3500円かかりますし、インフルエンザ予防接種は全額自己負担です。

そのため例年であれば予防接種を受けない家庭も多かったようですが、今年は対象になれば無料で受けられるということなので、受付開始時期になれば医者歴40年以上の筆者ホームドクターにも想像がつかないとのこと…。つまり「無料で受けられる分、希望者が殺到するだろう」というのです。

22020年のインフルエンザ予防接種は早めに相談がおすすめ

コロナ渦の影響もあり、沖縄県民の多くが未だ自粛生活を続けているような状態です。そんな中でもGOTOキャンペーンなどで、「夏休みのリベンジに冬休みは旅行を！」と考えている沖縄県民も多いでしょう。

だからこそ病気の予防として受けておきたいインフルエンザ予防接種ですが、どうやらGOTOキャンペーンよりもインフルエンザ予防接種の予約のほうが、2020年は難しい問題になりそうです。予防接種に関する情報は沖縄県のホームページまたはお住まいの自治体ホームページでも確認できるので、少しでも良い冬休みを過ごすために、早めの情報収集＆予防接種がおすすめです。

韓国でインフルエンザの予防接種後３６人の死亡

後日談なのですが、2020/10/23に韓国で1週間のうちにインフルエンザの予防接種を受けた後に３６人が死亡したという報道がされていました。

ワクチン接種と死亡の因果関係は確認されておらず、「予防接種を中断する状況ではない」としています。また、その大半が基礎疾患を抱える高齢者だそうです。

因果関係がまだわかっていないとの事ですので、最新のニュースに注意してください。

また、現在はコロナ禍でもありますので、予防接種を希望される場合は必ず事前に電話予約をするようにしましょう。