沖縄情報移住ブログ

沖縄県内の情報を企業・個人が発信するブログ型サイト

沖縄の梅雨時の雨量が過去と比べ大変な事になっている!

沖縄で夏の水不足は梅雨時期の雨量が少ないことが原因で起こっていたのですが、近年は梅雨シーズンの雨量が例年では見られないほど多く、水不足の解消には役立つものの農作物の成長や観光分野では深刻な影響がでています。そこで近年問題視されている梅雨時期の雨量を、過去データから検証してみました。

過去データから見る沖縄梅雨時期の平均的な雨量とは

沖縄の梅雨期間は、神事として今でも沖縄で受け継がれるハーリー行事で表現されてきました。ハーリー(地域によってはハーレー)行事は海の神様に対するウガン(御願)行事のため、周りを海に囲まれた沖縄では昔から地域単位で受け継がれてきた大切な伝統行事でもあります。

沖縄に長く住んでいると「(那覇)ハーリーで梅雨入りし(糸満)ハーレーの鐘で梅雨明けする」という古い言い伝えを耳にしますが、この表現は過去のデータであればあながち間違いではありませんでした。

那覇ハーリーは大型連休中の目玉イベントとなっているため、現在は5月のゴールデンウィークに行われていますが、もともとは御願バーリーが行われる重要な行事で5月中旬あたりに行われるのが一般的でした。

これに対して糸満ハーレーは海人(うみんちゅ/漁師)の街として有名な糸満で行なわれるハーリー行事で、昔から伝統行事はすべて旧暦で行う糸満では、那覇ハーリーの約1ヶ月遅れでハーレー(糸満地域ではハーリーをハーレーという)を行います。

なお沖縄の梅雨時期は那覇ハーリーと糸満ハーレーの間に該当するため、「ハーリーの鐘で梅雨入りし、ハーレーの鐘で梅雨明けする」といういい伝えは地元民が認識する梅雨時期の目安でした。ところがこの梅雨時期の目安も、近年大きくずれる傾向にあります。

過去の沖縄の梅雨入り・梅雨明けはいつ?

沖縄の梅雨入り・梅雨明けは、1951年(昭和26年)以降毎年観測しています。観測が始まったのは今から約70年前の1951年で、その年の梅雨入りは5月14日ごろ、梅雨明けは6月18日頃でした。

梅雨入りに関しては現在と比べると遅めですが、梅雨明けは比較的例年通りです。1960年代になると、いわゆる昔ながらの「ハーリー・ハーレー期間」が実際の梅雨時期とぴったり合います。5月中旬頃に梅雨入りし、6月第3週頃に梅雨明けするのが定番の傾向です。とはいえその間も数年単位で梅雨入り時期が大きくずれ、それに伴って梅雨明け時期も遅れることもあり、例年通りに梅雨シーズンになる時期と大幅にずれる時期を繰り返してきた歴史があります。

2000年代に入ると梅雨時期に変化がみられる

2000年代に入ると、梅雨入り時期・梅雨明け時期のタイミングが大きくずれ込むようになります。

極端に早く梅雨入りしたのは2011年の4月30日梅雨入りでしたが、近年は5月15日前後に梅雨入りを発表することが多いです。

データ計測開始から現在に至るまでの平均だと梅雨入りは5月10日頃、梅雨明けは6月21日頃ですが、2000年代に入ると平均通りの梅雨時期はほとんどありません。直近データである2021年は梅雨入りが5月5日頃でしたが梅雨明けは7月3日頃だったので、極端に梅雨時期が長い年でした。

ところが2015年は5月20日頃に梅雨入りし6月8日頃に梅雨明けしているので、非常に梅雨時期が短い年だったといえます。梅雨時期の長さは夏の水事情とも関係があるので注目度が高いのですが、近年は梅雨の長さも年によってかなりばらつきがあり、予測がつかなくなっています。

沖縄の梅雨時期降水量は近年かなり危険な数値になっている

雨

「梅雨時期が長ければ降水量が多く、梅雨時期が短ければ降水量が少ない」というのは、至極当然なことといえます。ところが沖縄では過去のデータからもわかる通り、梅雨の長さ(期間)に関係なく梅雨時期の降水量が少ない傾向が強く、夏になると深刻な水不足を起こしやすい環境でした。この状況がいい意味でも悪い意味でも変化しているのが、近年の沖縄の状況です。近年の沖縄では、夏の水不足が心配にならないほど梅雨時期の降水量が多い傾向にあります。特に直近の20年は降水量100%をオーバーする年がほとんどです。しかも直近の3年間はかなり深刻で、2019年が131%、2020年が168%、2021年が140%といずれも100%を大幅に超える降水量を記録しています。おかげで近年は夏の水不足が深刻な問題としてニュースで取り上げられることは少ないですが、その代わりに梅雨時期の大雨によって沖縄本島各地で甚大な被害が起きたというニュースが数多く報道されています。

近年の沖縄・梅雨時期は過去の梅雨時期と大きく違う

かつては梅雨時期でも雨が少ないことから、夏休み前の梅雨時期は沖縄旅行を安く楽しむ穴場の時期として人気がありました。

ところが近年の梅雨時期降水量は「雨が少ない沖縄の梅雨」といわれた時代とは違い、降水量も平均値よりも大幅に上回る状態です。

しかも本州のようにしとしとと降る雨ではなく、バケツをひっくり返したような強烈な雨が梅雨入り直後から梅雨明けまで連日続きます。

この状態ではいくら気温の高い梅雨時期でもビーチでマリンレジャーを楽しむこともできませんし、屋内で楽しめるレジャー施設がほとんどない沖縄なので、観光を楽しむことも難しいです。その代わり夏の水不足はほとんど問題にならないので、暑さは厳しいものの水不足によって不自由なホテル滞在を強いられることはほとんどありません。

梅雨時期の沖縄旅行は旅行内容を十分に吟味して楽しもう

近年の梅雨時期は過去データや平均値から予測ができないほど変化しているので、いわゆる「空梅雨」を期待して梅雨時期に沖縄旅行を計画すると、旅行期間中1日も沖縄らしい青空・青い海を見ることなく旅行が終わってしまうこともあります。

昔から梅雨時期の沖縄旅行は穴場として人気が高いのですが、気温が高い春・夏はマリンレジャーや屋外スポーツなどを楽しむのが沖縄旅行の醍醐味なので、梅雨時期はほとんど沖縄らしい楽しみ方ができないまま旅行が終わります。もちろん梅雨時期の降水量も年によって異なるので一概には言えませんが、せっかくの沖縄旅行で思いっきり楽しむならお得といわれる梅雨時期を避けて計画を立てるのがおすすめです。

Return Top