沖縄の公共交通機関は「ゆいレール」というモノレールとバスのみでJRや地下鉄はありません。沖縄に滞在する間はレンタカーで移動する人がほとんどです。他とは違う道路事情を持つ沖縄で車を運転するときの注意点をご紹介します。
実は沖縄の渋滞のひどさは日本一と言われているらしい
のんびりしてそうなイメージの沖縄ですが、実は渋滞のひどさは日本一とも言われています。沖縄本島を貫く国道58号線や「ひめゆり通り」は特に込みやすい道路です。一応モノレールとバスはありますが、沖縄県民の皆さんの交通手段は主に車とバイク。朝の出勤時間と夕方の帰宅時間はひどい渋滞が発生します。「この後、ディナーの予約があるのに・・・」とか「宿のチェックインに間に合わない・・・」なんて焦ってしまう事態になるのです。
旅人にとっての一分一秒は貴重ですから余計に焦ってしまいます。さらになかなか進まない車の間を無数のバイクが通り抜けていくので、ドライバーは気をつけて運転をしないと事故を起こしかねないのだとか。
せっかくの旅行中にイライラ、ハラハラしたくないですよね。ですから、もし夕方の便で沖縄に到着しすぐにレンタカーを借りてどこかに行くプランなら考え直したほうがいいかもしれません。
夕方に到着し、その日はレンタカーを借りず、ゆいレールで行ける那覇市内のホテルにゆっくり宿泊し、翌日の通勤ラッシュが過ぎてからレンタカーを借りるというプランを検討してみてはどうでしょう。最終日に那覇観光を持ってくるプランもいいですが、最初に夜の那覇観光をしてしまうのです。夜の国際通りもにぎやかで楽しいですよ。
雨の日の運転は要注意!滑りやすい沖縄の道路
沖縄の道路のアスファルトは、本州のアスファルトとは成分が違います。普通の道路のアスファルトには砂や砂利が含まれますが沖縄のアスファルトには石灰岩が含まれているのです。石灰岩は水に濡れると滑りやすくなるという特徴があります。ですから雨の日の運転は注意が必要です。雨が降り出したらいつも以上に車間距離を開け、当たり前ですがスピードは出しすぎないこと。
ところで何故沖縄のアスファルトには滑りやすい石灰岩が使われているのでしょう?石灰岩は正式には「隆起珊瑚礁石灰岩」といいます。この名前を見たら分かりますよね。珊瑚礁から石灰岩が出来ており、また沖縄の土壌にも珊瑚礁が多く含まれているのです。沖縄でたくさん取れるのでコストが安く済むため使われているのです。
「えっ、じゃあ高速道路は?」と心配になる方もいますよね。北部にある美ら海水族館に行くためには高速道路を使わないととんでもない時間がかかってしまいます。安心してください。さすがに高速道路のアスファルトには石灰岩は使われておらず、本州のものと同じ成分になっているそうです。だからといってスピードの出し過ぎはいけませんよ。
ちょっと厳しい沖縄のバス専用レーン
バスレーンは全国どこにでもありますが沖縄のバスレーンはちょっと勝手が違うので那覇市内を走るときは注意が必要です。朝と夜の規制時間はこのバスレーンを一般車両が通行することは出来ません。渋滞している時に「一車線だけ空いてる!ラッキー!」と思って行ってみたらその道は大抵バスレーンです。
その道を進むと違反になりますので安易に進行しないようにしましょう。道路に大きく「バス専用」と書かれていないか確認を。警察に見つかるともちろん違反となり罰金を課されることになります。規制時間は7:30~9:00、17:30~19:00です。「このバスレーンのせいで渋滞がひどいのだ」という声も聞かれるらしいですが、規則は規則ですから注意しましょう。
詳しいバスレーン規制が実施されている場所はこちらをご覧ください>>
沖縄の交通ルールを知っておいて、せっかくの楽しい旅に影を落とすことのないようにしましょう。いい思い出だけがたくさん詰まった沖縄旅行になりますように。