沖縄で移住生活を続けるなら、やはり安定した収入を確保したいのは本音です。でも気になるのが正社員の待遇。そこで今回は実際に沖縄の求人誌で見られる正社員求人にはどんな職種や待遇があるのか調べてみました。
沖縄の求人誌では建築系の正社員募集が多い
「狭い沖縄でどうしてこんなに建築系の正社員募集が多いのか?」と思うほど、求人誌には常に建築系の求人があります。もちろん建築系の仕事の場合、資格があると給与の待遇も良くなります。でも建築系では「未経験者OK」の求人も結構多いのです。
実際に建築現場で働く友人の話を聞くと、「どこの現場も常に人手が足りない」のだといいます。
確かに私が今住んでいる那覇市内の中心部は、いつでもどこかに建築現場があります。ただ何気なく眺めていると、現場によって進み具合に大きな違いが…。つまり「人手がなくて作業がすすめない」のだというのです。
確かに大手建築会社が手掛けるホテルの建築現場では短期間で完成させなければいけないので、とにかく大量の現場スタッフがいます。ただしここ数年で現場の様子も何となく変わってきた気がします。それは「外国人の現場スタッフの姿が急増している」ことです。
建築系の現場で働く友人にそのことを聞いてみると、「日本人のスタッフを募集してもなかなか集まらないし、長く続かない」といいます。ただ外国人スタッフが増えたことでの問題点も多いようで、「休憩時間が長いし、残業させるとすぐに辞めるといってくる」というリアルな本音もあるようです。
だから現場で働くスタッフの本音としては「融通が利いてコミュニケーションが取れる日本人スタッフが増えてくれる方が現場としては助かる」といいます。こんな現場スタッフの本音を聞いてみると、建築系で正社員を目指すのもアリなのでは?
一般事務で高待遇は厳しい
沖縄移住を考えているのは、男性よりも女性の方が多いのをご存知ですか?その理由の多くが「都会での仕事に疲れてしまった」らしいのです。ただ女性が正社員を目指すとなると、どうしても職種が限定されます。
最も多いのは「一般事務」ですが、沖縄の企業で一般事務となると基本月給は15万円前後が相場です。もちろんほとんどの場合土・日・祝日は休みですが、そうなると高収入を目指すのはかなり厳しいです。
ただしWワークもOKなのであれば、一般事務で正社員として働くのもアリかもしれません。もちろんWワークOKの企業であるということが前提ですが、県内のアルバイトではWワーク向けの求人も多く時給も意外と高いです。
ほとんどの一般事務では勤務時間が決まっていますし、基本的に残業がありません。その上で週末は確実に休みが取れるのですから、「固定給=正社員としての月給」と「プラスαの収入=Wワークの月給」があればそれなりにゆとりのある生活が目指せます。
建築系の求人で「社保完備」は珍しい
一年中人手不足の建築系の仕事では、給与も「日当+能力給」が多いのが現実です。経験なしでも採用されますが、この場合は「見習い」として扱われるので日当も経験者よりも安くなります。
さらに建築系の職場では「社保完備」は珍しいです。私の友人も社保完備ではないので、年収350万以上ありますが社会保険費などを差し引くと月の手取りは20万前後だそうです。もちろん社保完備の企業もありますが、その場合は「基本給がやや低い」または「有資格者限定」が多いです。
ちなみに建築系の仕事は、休みは「日曜日のみ」がほとんどです。もちろん年末年始やGW、お盆は休みとなりますが、祝日と併せて週末に連休が取れることはほとんどありません。もちろん求人情報の待遇蘭を見ても、「休み:日曜日」と書かれているものがほとんどです。
ホテルのフロントスタッフは実務経験と能力が給与のカギ
ホテルのフロントスタッフの正社員募集も多い沖縄ですが、フロントスタッフの給与は基本的に安いです。ただし即戦力を求められるので、実務経験が10年以上あると給与面でもかなり優遇されます。
また外国人観光客が急増しているため、語学スキルを持っているスタッフは採用時にも有利です。採用で有利になるためには日常の英会話が出来るレベルでは無理です。最低限英語での接客が出来るレベルである必要がありますし、中国や韓国などアジアからのお客にも対応することが出来るスキルを持っていると優遇されます。
もちろん未経験者もOKのホテルも多いですが、この場合はかなり仕事量が多いです。
もちろんステップアップすることによって給与面も良くなりますが、その代わり仕事の量もどんどん増えます。
沖縄で高収入の正社員を目指すならハローワークがおすすめ
沖縄で仕事を探す方法として最も一般的なのは手軽に情報が集められる無料の求人誌なのですが、そこでは「これまでのスキルが生かせる」「高収入が欲しい」が叶うのはとても難しいです。
ただ諦めてはいけません。「スキルを活かしたい」「高収入が欲しい」場合は、ハローワークで求人を探すという方法もあります。ハローワークは「ブラック企業にあたらない」「スタッフがマッチングしてくれる」「穴場の求人情報を教えてもらえる」と沖縄移住者にとってメリットが多いのが魅力です。
ただしハローワークの場合は「足を運んで情報を集めなければいけない」という手間がかかります。それでもその手間をかけた分だけ理想に近い求人に出会える確率が上がります。もしもあなたが「仕事も給与も待遇も妥協したくない」というのであれば、求人雑誌だけでなくハローワークという選択肢も考えてみるのがおすすめですよ!