子供のしつけの一環として昔からあるのが「門限」です。門限も年代や時代と共に大きく変わってきていますが、沖縄の場合夜中に子供が出歩く姿もよく見かけます。そんな沖縄の子供の門限は何時が一般的?
小学生の門限、全国平均は何時?
全国の小学生の門限は、平均「午後5時」です。この時間に設定する理由の多くは「外が暗くなる前に家に帰る」ということを前提にしています。確かに日没の平均を見てみると、午後5時頃となっています。
もちろん夏と冬の日没時間は平均日没時間よりもズレがあります。夏休み期間中の日没は午後6時頃ですし、冬休み期間中の日没は午後4時30分頃になっています。さすがに冬休み期間中の門限については「変更をしない」とする人が多いのですが、夏休み期間中については門限を6時まで延長するという人が多いようです。
沖縄の小学生の門限は平均何時?
沖縄の小学生の場合、「門限を決めている」と「門限は決めていない」に分かれます。
門限を決めている場合の平均時間は「午後6時または7時」となっています。沖縄の場合、最も夜の時間が長い冬の間は午後6時前には外が暗くなっていますが、一年を平均すると午後7時頃までは外が明るいです。その点でいえば「外が暗くなってから家に帰る」ということが沖縄でも前提になっているといえます。
ただし沖縄では「門限は決めていない」とする子供も多いです。しかもこの場合、両親が共働きをしているケースが多いです。きょうだいの人数も多いので、両親が帰宅するまでの間は子供たち同士で過ごすことも多いです。
ただきょうだいにも年の差があるので、年長者のきょうだいが帰宅する時間に合わせて弟・妹たちを連れて帰る姿をよく見かけます。ですから小さな子供が夜8時頃に公園でボール遊びをしてはしゃいでいる姿も、沖縄ではそれほど珍しくありません。
でも「夜に外で遊ばせる」という意見には沖縄特有の事情もあります。沖縄は年中高温多湿です。特に夏の昼間は、子供を外に出すだけでも熱中症の危険があります。ところが夜になれば気温はあまり変わらなくても強烈な日差しはなくなります。だから「安全に外で遊ばせることが出来る」といわれれば、沖縄に住んでいる以上納得が出来ないわけでもありません。
それでも小さな子供にとっては夜遅くまで外に出て遊ぶのはあまりお勧めできません。帰宅後は宿題や自主勉強などやらなければいけないこともたくさんあります。それに就寝時間が遅くなれば、起きる時間も遅くなります。規則正しい生活をさせるのであれば、どんな言い分があったとしてもきちんと親が帰宅時間を管理することが望ましいのです。
ゲームセンターや居酒屋は親同伴だと門限はなし?
沖縄では小学生を含む小さな子供たちを連れて夜、出かけるケースが良く見られます。ショッピングモールのゲームセンターに親子で夜8時ごろまで遊んでいる姿もありますし、居酒屋での飲み会に子供連れで参加する姿もよくあります。もちろんこうした子連れ飲み会は沖縄ではレアなケースではありません。ですから店側も「キッズスペースあり」を売りにしているケースもよくあります。
もちろん子供を連れてくる側としては「子供だけを家において出掛けるより連れてきているのだから問題ない」という言い分があるのですが、「そもそも飲み会の場に子連れで出掛けるのはどうなの?」という意見も一応県内の子育て世代の間ではあります。ただし親が同伴しているということから「それぞれの家庭の教育方針だから」という理由でそれ以上議論になることはありません。
全国の中学生・高校生の門限は平均何時?
中学校・高校になると部活動に参加する人も増えてきます。部活動に参加していると、どうしても帰宅時間が遅くなります。そのため「部活動がある日」と「部活動がない日」で門限を分けているケースが多いです。
基本的に部活動などがない場合の門限の平均は午後7時となっていて、これは中学生・高校生共に多いです。学習塾などに通う場合は、「午後7時までに家に帰り塾が始まる時間までに自宅を出る」というケースがほとんどです。
いずれにしても学校から帰ってくる時間を門限として決めているケースが多く、その後に塾に出かけたりバイトに出かけるケースが多いようです。
沖縄の中学生・高校生の門限は平均何時?
沖縄で中学生・高校生を持つ親御さんが考える門限は、午後10時(22時)が多いです。その理由を見てみると「午後10時以降に未成年者が外を出歩いていると補導されるから」です。
確かに街中を見てみても「22時までには帰宅しましょう」という注意喚起の看板を見かけます。でも未成年の中学生・高校生にとって午後10時はすでに寝る準備をしておくべき時間。その時間を門限と考えているということは「補導される前に帰って来なさい」と言っているようなもの…。
ただしこうした傾向が強いのは都会に住んでいる場合です。田舎になると、周辺に遊ぶことが出来るようなショッピングモールやゲームセンターなどがありません。またコンビニに出かけるにも車がないと不便な地域も多いです。さらに路線バスの終電時間も早いので、部活動や塾などで帰宅が遅くなる場合は基本的に親が車で迎えに来ます。
夜型社会といわれている沖縄ですが、「門限が午後10時」または「門限がない」と答えるケースは都会に住んでいて、ゲームセンターや大型ショッピングモールなどがある地域に限られるようです。