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首里の自家焙煎珈琲とブルワリーのお店・ウォルフブロイ

ウォルフブロイ

ネットで首里に自家焙煎珈琲とブルワリーのお店がオープンすると見つけました。工事の様子もアップされていたので、オープン前から思い入れがたっぷりです。早速ご紹介しましょう。

ブルワリーとは?

小規模なビール醸造所でビール職人が作っているビールを「クラフトビール」と言います。クラフト(Craft)とは、手工芸品の意味です。小規模なビール工房のことをブルワリー、ビール職人をブルワーと言います。

ちょっと前に地ビールブームがありましたが、町おこしの要素が強すぎてしまい、「お土産として販売されている味は二の次なビール」になってしまい、淘汰されて行きました。クラフトビールは、精魂込めて作られる品質の良いビールです。

ウォルフブロイはどんなお店?

ウォルフブロイはご夫婦で営まれています。

ブルワー(ビール職人)のウォルフラムさんはドイツのご出身。初来日は30年前だそうで、その後ヨーロッパと日本を行ったり来たりの生活をされていて、日本に住んでいるのはトータル10年くらいなので、日本語がとても上手です。

奥様はコーヒーを担当されていて、千葉のご出身。お2人は静岡県の浜松市でカフェを開いていましたが、冬でも短パンで過ごせる沖縄の気候が気に入って、この地でお店を開くことにしました。

店内の様子

ガラス張りの入り口を入るとすぐ右手に大きな焙煎の機械があります。

焙煎の機械

正面が注文カウンターで、その後ろにビールの醸造タンクが見えます。

入り口の左にテーブル席とカウンターがあります。

ウォルフブロイの店内

道路から少し奥まったところに入り口があるので、外飲みの出来るスペースになっています。シンプルだけれども、とてもセンスの良いインテリアで、ガラス張りの窓なので店内がとても明るいです。

ウォルフブロイのTシャツ

opening partyに参加しました!

ウォルフブロイオープニングパーティー

2019年の4月27日からプレオープンしていましたが、正式なオープンは5月12日で、opening partyが開催されていたので、参加してきました。

15:00~20:00のいつでも良いということだったので、15:00過ぎに伺うとすでに行列が出来ていました。

ウォルフラムさんと奥様はご挨拶に忙しく、レジの女性スタッフはとても感じの良い方で、ビールを注いでくださるのはクラフトビールで有名な方でした。みなさん、てきぱきと仕事をされていますが、予想外のお客様の数にグラスを洗うヒマがなく、いろんなグラスで提供されていました(笑)

ブルワリー見学会

ウォルフラムさんはブルワーの資格は取得していますが、醸造販売の許可はまだとのことで、ブルワリーの機械はまだ稼働していません。そこで、中に入らせてもらって、どのようにビールが出来るかをウォルフラムさん自らが説明してくださいました。

まず、こちらで麦を発酵させます。

発酵

次にこちらで一次発酵します。

一次発酵

その次にこちらで二次発酵します。

二次発酵

完成するとこちらの樽に詰められます。

樽

それぞれのタンクは適正温度が異なるので、きちんと温度管理をすることが必要です。

そして、ブルワリーで重要なのは、洗浄(クリーニング)だそうで、菌が発生してしまうと大変なので、こちらのマシンを使って何度も何度も洗浄する必要があります。

洗浄機

ウォルフラムさんは「早くブルワリーにチェアをもちこんで、タンクの蛇口から直にビールをグラスに入れて飲みたい」と言っていました。

許可が下り次第、醸造開始となるので、ウォルフブロイのビールが味わえるのは、8月頃になるとのことでした。今から楽しみですね!

アイスコーヒーとビールを飲んでみました

opening partyのメニューはこちらです。通常のメニューとは異なっています。

オープニングメニュー

まずはアイスコーヒー(450円)を頂きました。メキシコのマヤビニックで無農薬、無化学肥料、フェアトレードの豆で、奥様が丁寧に焙煎されたものです。

アイスコーヒー

少し軽めのすっきりした味わいのアイスコーヒーで、ブラックでもおいしく頂けて、すっと汗が引く心地よさがありました。

この日だけ、くじ引きができました。私は3等だったので、ドリップコーヒーを頂きました。1等はTシャツでした。いいなぁ。

くじ引き

ブルワリー見学を終えた後で、opening partyのメニューにあったハーベストムーンピルスナーを頂くことにしました。まずは各ビールの特徴を軽くご紹介。

ハーベストムーンピルスナー
千葉県産のビールで、ライトな味とシャープな苦みが特徴です。
フランチスカーナードゥンケル
黒いビールで、トーストのような香ばしい味が特徴です。
大山Gビール ヘフェヴァイツェン
酵母入りの小麦のビールで、バナナのようなフルーティな甘みが特徴です。

私が注文したのはハーベストムーンピルスナーです。300mlで750円です。

ピルスナー

ひと口飲んでびっくりです。泡が甘いのです。とてもきめ細かい泡はクリーミーな印象さえあります。ビールの味も軽やかですが旨みがしっかり感じられます。缶ビールとも生ビールとも全く異なる味わいで、こんな世界があったのか!と思いました。困りましたね。すでにハマっています。私はそんなにお酒が強くないのですが。

まだまだ明るい時間でしたが、集まったみなさんは楽しそうにビールを飲んでいます。日本語と英語とドイツ語の飛び交う楽しいひと時でした。

ウォルフブロイのコースター

8月にはウォルフブロイのビールが完成するので、その時はまたpartyになると思われます。今から待ち遠しいです。

新酒完成!リリース会に行ってきました!

2019/08/12追記

opening partyの時には稼働していなかったビール醸造の機械たち。税務署の許可を得てから、醸造開始となるのです。

税務署?私の聞き間違いかと思ったら、ビールはお酒なので醸造販売の許認可も税務署が行っているんだそうです。酒税の徴収だけじゃなかったんです。知らなかったなー。

許可が下りて、醸造がスタートし、ビールが完成しました。8/10(土)と8/11(日)にリリース会と称したpartyが開かれましたので2日とも行ってきました。

お祝いムードいっぱいのお店の様子

ウォルフブロイのリリース会

入口には浜松から届いた杉玉が下がっています。これは日本酒の酒蔵などで「新酒が出来ました」のサインに使われるものです。ブルワリーに杉玉っておしゃれだなと思いました。

スタッフTシャツはこちら。

ウォルフブロイのTシャツ

「新麦酒 狼麦酒醸造所」と書かれています。

ウォルフブロイのウォルフはオオカミですからね。センスいいな。

私が伺ったのは5時過ぎ。既にたくさんの方がお祝いに駆けつけていました。スタッフも増員し、クラフトビールで有名な方もお手伝いに駆け付け、ホントにたくさんのお客様でしたが、今回はグラスが足りなくなることはありませんでした(笑)

ウォルフブロイのクラフトビールを飲んでみました

今回リリースされたビールはこちらの3種類です。

ウォルフブロイ

ウォルフブロイはドイツスタイルのブルワリーなので、ビールのスタイルもドイツ語なんですね。タップもカッコイイですね。

ウォルフブロイ
アルト(700円・税込み)
アルト

アルトとはoldのドイツ語で、古いスタイルのビールであることからこの名前になっています。ホップの苦みを控えめにして夏に飲みやすいビールに仕上げてあります。赤銅色のビールは、コクがあって濃厚だけれど、飲みやすいです。

ヘーフェヴァイツェン(700円・税込み)
ヘーフェヴァイツェン

小麦で作ったビールです。バナナのような香りって言われますが、私は華やかさを感じました。ひとくち飲むとぱっと目の前が明るくなるような、爽やかさがあるビールです。泡がほんのり甘くて、喉ごしがすっきりしていて飲みやすいので、最初の一杯に良い感じです。

メルツェン
メルツェン

こちらも赤銅色のビールです。ドイツでは毎年3月に仕込むビールとか。沖縄でメルツェンが飲めるのは珍しいそうです。甘みと麦の香ばしさが感じられるビールで、苦みもありますが、コクがあって、私は3つの中で一番好きでした。おかわりしちゃったほど。同席したドイツ出身の女性は「ドイツを感じられるほど、おいしい」と言っていました。ドイツの方も喜ぶ味なんですね!

フードメニュー

リリース会特別のフードメニューです。キャッシュオンでセルフで食べられます。

カナッペ(200円・税込み)
カナッペ

フランスパンで作ったカナッペです。ありきたりな組み合わせじゃなくて、ひとひねりしてあるところがすごいですね。私はスモークハムを頂きました。ほんのりと甘みを感じるビールに塩味のスモークハムがよく合います。

スモークハム
焼きトン(300円・税込み)
焼きトン

外で奥様が担当されていました。県産豚肉をビールとアプリコットジャムに漬け込んでから串焼きにして、ソースはキュウリとヨーグルトで作られています。ただの焼きトンじゃなくて、おしゃれです。香ばしくてジューシーでおいしかったです。

焼きトン

ウォルフラムさんと奥様は人生を折り返した世代です。この歳で新しいことを始められた行動力に頭が下がります。ウォルフラムさんも奥様も沖縄に来て1年ほどとは思えないほど、たくさんの方々、多方面の方々と繋がっていて、ネットワーク力が素晴らしいですね。

私にクラフトビールと言う新しい世界を教えてくれた、この素晴らしい出会いに感謝します。いろいろ飲みに行こうと思います!

ウォルフブロイのメニューをレポート

コーヒーもビールも大好きな私にとっては、ウォルフブロイはたまらないお店です。

たびたび伺っているので、頂いたものをご紹介します。

ホットコーヒー/エチオピア イルガチャフィ・チェレレクトG1

エチオピア イルガチャフィ・チェレレクトG1

自家焙煎しているので入荷によって豆の種類が変わります。

だいたい2~3種類あるので、「苦くないのはどれ?」とか「酸味が少ないのはどれ?」とスタッフに聞いてみてくださいね。

この日頂いたエチオピア産のイルガチャフィ・チェレレクト(450円・税込み)は、酸味が少なくて、深煎りなので私の好みにぴったりでした。

丁寧に焙煎して、丁寧にハンドドリップで淹れてくださっていることが伝わってきます。コク深い味に癒されました。

カップの口当たりで味が異なるのは周知の事実ですが、なめらかでちょっと厚みのあるカップがコーヒーのおいしさを倍増させています。

ヘーフェヴァイツェン・ドゥンケル

ヘーフェヴァイツェン・ドゥンケル

涼しくなった頃に飲めるようにと作られたウォルフブロイの4種類めのビールの「ヘ-フェヴァイツェン・ドゥンケル(Sサイズ700円・税込み)です。

ドゥンケルとは暗いの意味なので黒いビールが多いのですが、こちらはブラウンウォルフってニックネームのとおり茶色いビールで、秋色って言い方がぴったりですね。

大麦麦芽に小麦麦芽を加えて作った”小麦ビール”で、焙煎したモルトを使っているので、ヴァイツェンらしい軽やかな感じと香ばしさの両方が味わえます。苦みが少ないので、苦いビールが苦手な方でもおいしく飲めます。

日本の大手メーカーのビールはキンキンに冷やした方がおいしいですが、こちらはあまり冷やさないほうがおいしいです。

チーズ盛り合わせ

チーズ盛り合わせ

ビールのお供にチーズの盛り合わせ(900円・税込み)を頂きました。沖縄でおいしいチーズと言ったら必ずと言っていいほど名前があがる南城市のチーズ職人”ジョンさんの作るナチュラルチーズ”で、相性抜群のマリアージュが楽しめます。

コーヒーやビールでほっとひと息ついてもいいし、まったりとビールを味わうこともできるお店です。リピしまくりです。

ウォルフブロイのアクセス

龍潭通り、池端(いけはた)の交差点のところにあります、「首里城公園入口」のバス停の目の前です。

  • 住所:〒903-0824 沖縄県那覇市首里池端町34
  • TEL:098-975-5669
  • 営業時間:14:00~19:30(L.O 19:00)
  • 定休日:水曜日

駐車場はお店の前に2台ほど停められます。満車やイベントの時は道路を挟んで向かいのコインパーキングなどをご利用ください。バスを待っている間に旅行者がふらっと立ち寄るだけなんて、もったいないです。旅行者も地元の人にも訪れて欲しいお店です。

ABOUT THE AUTHOR

島人
東京出身で那覇に引っ越してきました。小学生の娘を育てている主婦です。食べるの大好き!特に甘いものが好きです。沖縄の美味しい食べ物を沢山紹介したいと思います。
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