沖縄のお酒といえば泡盛ですよね。でも泡盛ってどんなお酒なのでしょう?焼酎や日本酒とのとの違いは?泡盛の特徴と泡盛を作る沖縄の酒造をご紹介。
泡盛ってどんなお酒?
沖縄のお酒といえば泡盛ですが、いったいどんな特徴のあるお酒なのでしょうか。
- 泡盛の原料
- 日本酒には黄麹、焼酎は主に白麹が使われています。泡盛造りに使用される麹菌は、“黒麹”です。これが泡盛の最大の特徴といえます。この黒麹のみを使ったお酒は世界を見渡してみても沖縄だけです。また昔からの伝統で一部の銘柄を除き、細長い系統のお米であるインディカ種のタイ米が使われています。タイ米は硬質でさらさらしていることから黒麹菌が菌糸を伸ばしやすい特徴があります。
- 泡盛ができるまで
- 黒麹を使ってタイ米を米麹にして水と酵母を加えてもろみにします。そして二週間ほどアルコール発酵させる工程は泡盛独特のもので“全麹仕込み”といわれます。焼酎はこの工程を二度に分けて行うのでこれも泡盛の特徴です。二週間ほど発酵させたもろみを「単式蒸留機」を使って蒸留すると泡盛の出来上がりです。
- 泡盛の楽しみ
- 泡盛は水割り、オンザロック、炭酸割り、カクテル、お湯割りなどどれでもおいしく飲むことができます。しかしこのようにして出来上がった泡盛には最大の楽しみがあります。それは泡盛を大切に管理しておけば“古酒”になるという事。自宅で簡単にビンテージのお酒が出来上がるのです。このようなお酒は泡盛だけです。先祖代々受け継いでいけば100年、200年の古酒ができてしまいます。熟成すればするほど芳香な香りと風味が増します。
泡盛の名店
沖縄には泡盛の名店があります。工場見学ができるほか、試飲を楽しめることも。
忠孝酒造
15年、10年、5年の古酒をはじめ、オリジナルの焼き物“琉球城焼き”を作っています。那覇空港から10分ほどのところに泡盛工場があり、泡盛づくりの見学や受賞歴最多クラスの蔵元「忠孝酒造」の酒蔵見学が可能です。
昔ながらの手造り泡盛工場やたくさんの古酒が眠る古酒蔵、甕造りを手掛ける忠孝窯など泡盛の歴史や文化が楽しく学べる酒蔵見学施設でお酒好きに人気があります。有料で手作り泡盛体験も実施しており、泡盛づくりの工程を体験できます。また見学の後は、全種類の泡盛を自由に試飲できます。
- 見学時間:9:00~17:00(30分毎にご案内しています)※見学最終受付は17:00まで(試飲、ショップは18:00まで)見学所要時間は約1時間程度
- 住所:沖縄県豊見城市字伊良波556-2
- 電話:098-851-8813
- 駐車場:収容台数50台(無料)
- 営業時間:9:00~18:00)
- 休館日:年中無休
瑞泉酒造
首里城下で1887年に創業、120年余の歴史を誇る名門の蔵元です。酒造所名は首里城瑞泉門のほとりの湧き水「瑞泉」から。その歴史ある酒造所として泡盛の真骨頂である古酒造りに力を注ぎ、県内屈指の貯蔵量を誇っています。伝統的な製造法を守って作る泡盛や古酒を製造販売しています。
「おもろ」シリーズは21年、17年、15年、10年の年代古酒をはじめ多種多様な古酒を取りそろえています。工場では試飲や工場見学ができます。首里城公園からは徒歩圏内にあります。
- 見学可能時間:9:00~17:00(受付)
- 休館日:年末年始除き無休
- 住所:沖縄県那覇市首里崎山町1-35
- 電話: 098-884-1968
まさひろ酒造
1883年創業、3代目社長の名前からとった代表銘柄が「まさひろ」で、現在の社名になっています。糸満市にあり、那覇空港からでも車で15分くらいの場所です。
2階の「まさひろギャラリー」は泡盛博物館となっており全蔵元の泡盛やビール瓶に詰めていた時代の泡盛などが展示されていて、泡盛の歴史を知ることができ、工場見学もできます。無料で泡盛やもろみ酢の試飲ができ、一通り味わえるので気に入った泡盛を購入することができます。
- 見学可能時間:9:30~17:30
- 休館日:年末年始除き、休みなし
- 住所:沖縄県糸満市西崎町5-8-7
- 電話:098-994-8080
いずれも工場見学ができ、試飲も楽しめ、泡盛のことを学べる工夫がされています。美容や健康にもいいことが分かり、ファンが増えています。ぜひ一度味わってみてくださいね。