基本料金からキャリア選びをするのが一般的ですが、沖縄の場合は「繋がりやすさ」でキャリアを選ぶという人も多いです。都心部では携帯キャリアによる差はほとんど解消されていますが、都心から離れた地域ではいまだに繋がりにくいキャリアがあります。そこで沖縄で一番繋がりやすい携帯キャリアを調べてみました。

そもそも携帯キャリアによって繋がりやすさが違うのはなぜ?

沖縄の携帯キャリア選びでキーワードにあげられるのが「繋がりやすさ」ですが、そもそも携帯キャリアによって繋がりやすさに違いがあるのはなぜでしょうか?

スマホも電話線で繋がっている

どこにいても通話・メールができるのがスマホの魅力ですが、その機能を支えているのは「電話線（ケーブル）の存在です。

電話線が必要な通信機器といえば固定電話がありますが、コードレスタイプの「スマホも電話線がなければ通話・メールの受信ができません。「発信者の電波を受信者のスマホがキャッチすることで通話・メールが成立する」というのがスマホのイメージですが、発信者と受信者のスマホの間には2つの無線基地局の存在があります。

無線基地局同士は電話線（有線ケーブル）でつながっていますから、スマホの通話・メールには電話線が使われているといえます。

基地局の場所が繋がりやすさに関係する

基地局同士は有線ケーブル（通信設備は複数あります）でつながっていますが、スマホと基地局は電話線でつながっているわけではありません。

ただしスマホで通話・メールをする場合は基地局から発せられる電波を受信するので、「見えない電話線がある」といえるでしょう。基地局が近くにあれば「見えない電話線の長さが短い」となるので、電波が届くスピードも速く繋がりやすいです。

本土では大手携帯キャリアの自社基地局が多数ありますから、都心部から離れていても「繋がりにくい」という状況が起こりにくいといわれています。

ところが沖縄は地域によって基地局が設置できない場所もあります。その場合は最寄りの沖縄基地局からスマホまでの距離が長くなりますから、結果として「繋がりにくい」という状況が生まれます。

沖縄でつながりやすい携帯キャリアはどこ？

以下の内容は2022年3月調査の内容となります。

スマホの繋がりやすさは沖縄県内の無線基地局と関係します。しかもスマホと無線基地局との距離も繋がりやすさに関係しますから、数多くの無線基地局を抱えている携帯キャリアを選ぶのが「繋がりやすい携帯キャリア選びのポイント」といえるでしょう。そこで無線基地局の数に注目し、沖縄県内で繋がりやすい携帯キャリアを調べてみました。

沖縄県内ではソフトバンクが繋がりにくい

本土では基本料金の安さから人気が高いソフトバンクですが、沖縄県内では「繋がりにくい携帯キャリア」とされます。ソフトバンクの自社通話回線は沖縄県内にもありますから、まったく繋がらないということはありません。ただし他社と比べると基地数が少ないため、基地局から発せられる電波の速度が遅いです。特に都心から離れた地域や離島ではその傾向が強く、場合によっては自宅にいても圏外になることがあります。

ドコモは比較的安定している

大手携帯キャリアとして全国でも人気が高いドコモは、沖縄県内にも多数の基地局を抱えています。そのため都心から離れた地域や山間部でも通信環境は良好です。都心部ではストレスなく通話・メールの受信ができますし、離島でも通信環境は比較的安定しています。

最も繋がりやすいのはau

沖縄で最も繋がりやすい携帯キャリアは「au」です。沖縄のauは沖縄の県内企業・沖縄セルラーが運営しており、地域限定で通信設備の整備を行っている点が特徴に挙げられます。

ドコモも安定して繋がる携帯キャリアですが、設備投資の対象が国内全域になりますから、沖縄県内でも地域によっては基地局のない地域もあります。

その点auを運営する沖縄セルラーは沖縄県内に限定して設備投資をしていますから、沖縄本島全域に基地局がありますし離島の整備も進んでいます。そのため沖縄県内で繋がりやすい携帯キャリアを選ぶのであれば「au」がおすすめです。

沖縄では住んでいる地域によって携帯キャリアを選ぶのがおすすめ

沖縄では住んでいる地域によって携帯キャリアを選ぶのがおすすめです。都心部であれば沖縄で繋がりにくいとされるソフトバンクでもほとんどストレスなく使えますが、都心部から離れた地域や離島では繋がりにくさが気になることも増えるでしょう。

その点auは都心から離れた田舎や離島でも通信環境が整っていますから、沖縄で繋がりやすさを重視するならauがおすすめです。田舎や離島へ足を運ぶ事がないならドコモでも殆ど問題ありません。