夏の時期が長い沖縄では、電気料金をどうやって節約するのかは大きな課題。「電力自由化とは無縁なのか」と半ば諦めていた人も多いはずですが、今こそ電気料金の見直しをした方がお得に!そのポイントをまとめてみました。
そもそも「電気の切り替え」って何?
沖縄ではまだなじみの薄い「電気の切り替え」ですが、実はやるのとやらないのでは電気料金にも違いが出てきます。
確かに電力の自由化によって電力会社やプランを自由に選べるようになったことは皆さんもご存じのはず。でも実際に電力会社やプランを選ぶことによって何がプラスになるのかよくわからないという人の方が多いのでは?
実は電気の切り替えをするメリットは「料金体系がシンプルになってわかりやすくなったこと」と「プランの種類が増え選びやすくなったこと」が最大のメリットとしてあります。
電気代が安くなる方法があればそれを試したいと思うのはどこの家庭でも同じことでしょうが、電気料金の計算方法は電力会社によっても異なるうえに仕組みが複雑。そのため電気料金の値段の安さだけで比べても、そのプランが本当に自分に合っているのかがわかりにくかったのです。
それが電力の自由化によって競争化が始まったため、「出来るだけわかりやすく料金を表示する」が徹底されるようになってきたのです。だからこそ「これまでの電気料金に不満があった人が電気料金の見直しをしやすくなった」というわけなのです。
電力会社を代えたら停電になりやすい?
電力会社を切り替えた時にデメリットも気になります。特に一般家庭で使われる家電製品の数が増えたこともあって「停電したらどうなるの?」という不安はあるはずです。ただその点に関しては問題がありません。あまり聞いたことがない電力会社を利用したとしても、そのことが停電につながることはありません。
そもそも何らかの原因で停電が起こるときは、契約している電力会社とは関係なくその地域全体で停電が起きます。さらに電力の供給は公的な機関が管理しているため、「大手の電力会社だから停電に強い」ということではないのです。だから電力会社を代えたからといって停電になるということはないのです。
電力会社を変更しなくても「契約アンペアの変更」で料金見直しはできる
わざわざ電力会社を変更しなくても、契約アンペアを変更することによって電気料金の見直しをすることも出来ます。
契約アンペアって何?
契約アンペアの「アンペア」とは、電気の流れる量を表す単位です。数字が小さいほど電力が弱く、数字が大きくなるほど電力が強くなります。契約アンペアというのは「あらかじめ電力会社と1度に流れる電力の上限を取り決めた契約」のことを言い、契約アンペアの上限を超えた場合はブレーカーが落ちるようになっています。
契約アンペア数はブレーカーを見ればわかる
契約アンペア数がわからなくても、ブレーカーの色を見ればわかるようになっています。
ブレーカーを見てみると色がついているのがわかると思います。実はこの色は契約アンペア数によって色分けがされています。アンペア数によって基本料金の計算が行われるのでまずはあなたの家の契約アンペア数を確認することが料金見直しの第一歩になります。
ブレーカーの色 | アンペア数 |
---|---|
赤色 | 10アンペア |
桃色 | 15アンペア |
黄色 | 20アンペア |
緑色 | 30アンペア |
灰色 | 40アンペア |
茶色 | 50アンペア |
紫色 | 60アンペア |
アンペア数が変わるとどうなる?
アンペア数が変わるということは「一度に使うことが出来る電力の量が変わる」ということです。ですから契約アンペア数を下げれば基本料金は下がりますが、一度に使うことが出来る家電製品の数も制限されるというわけです。
ただし一度に使う電力数が少ないのに契約アンペア数が大きい場合は、その分無駄な基本料金を払っているということになります。ですから一度に使う電力の最大数を把握しておくことが契約アンペア数の変更には大切になります。
家族の人数が増えれば一度に使う電力量も多くなる
1人暮らしをしていれば一度に使う電気の量はそれほど大きくありません。ですが家族の人数が多くなると、一度にいろいろな家電を使うことになるので一度に使う最大電力数が急激に上がります。
たとえば「母親が料理を作っている間に①子供が入浴 ②父親がリビングでテレビを見ている ③料理を作りながらドラム式洗濯乾燥機を使う」としてみましょう。
この場合、台所では「電子レンジ(15アンペア)」「炊飯器(13アンペア)」を使います。もしもIHクッキングヒーターを使うのであれば14アンペアも加算されます。
お風呂場では入浴を済ませた子供が「ヘアドライヤー(12アンペア)」を使いますし、「ドラム式洗濯乾燥機(13アンペア)」も動いています。
さてリビングでは「液晶テレビ(23アンペア)」に「照明(1アンペア)」が使われています。もしもこの時にエアコンを使えば6.5アンペア、こたつであれば5アンペア、電気カーペットであれば8アンペアがかかってきます。
これだけ見てもわかるように家族人数が増えれば一度に使う電気の量も増えます。それだけに家での過ごし方に注目してみることが契約アンペアの変更には大事なのです。
沖縄ではアンペア制を採用していない
沖縄の電力会社といえば沖縄電力がありますが、沖縄電力では料金の計算方法にアンペア制を取り入れていません。沖縄電力の場合、最初の10kWhまでを1契約とし、最低料金として395.08円としています。そして最低料金とは別に使用する電気量に応じた料金が加算されるため、全国的に一般的なアンペア制の料金の計算方法とは違うのです。
そのため沖縄に引っ越しや移住をしてくると電気料金の見直し方法の違いに戸惑います。全国的に見れば「契約アンペアの変更=電気料金の見直し」につながるのですが、沖縄では契約アンペアの変更が即電気料金の見直しにはならないのです。
ちなみに沖縄電力の場合、最低料金とは別に加算される電気料金は電気量によって3段階に分かれており、「10kWh以上120kWh未満」「120kWh以上300kWh未満」「300kWh以上」でそれぞれ料金単価が設定されています。
沖縄で電気料金を見直すなら今がチャンス!
沖縄生活で電気料金の見直しをするのであれば、今がチャンスです。なにしろ沖縄のメイン電力会社である沖縄電力が、ようやく家庭用の新電気料金メニューのサービス提供を開始したのです。
月額の最低料金は変わりませんが、使用する電力量によってこれまでの電気料金よりも割安になる「グッドバリュープラン」は一般家庭用のサービスなので「電力会社を代えずに電気料金を抑えたい人」にはおすすめです。もちろんこれまでの料金体系がベースになっているので、「料金はお得にしたいけど内容が複雑になるのはイヤ」という人にピッタリです。
2018年4月からKOYOでんきが沖縄エリアでサービス開始!
思い切って電力会社をチェンジしたいのであれば、2018年4月より沖縄エリアでの電力供給を開始した「KOYOでんき」がおすすめです。
KOYOでんきの沖縄エリア向けプランは「きほんプラン」と「生活フィットプラン」の2つがあります。
これまでの沖縄電力のプランと同じ内容で料金だけが割安に設定されているのが「きほんプラン」。24時間ほとんど誰かが家にいるという場合は沖縄電力からKOYOでんきの基本プランに切り替える方が断然お得です。
日中は仕事や学校で家族が家を留守にしている家庭では「生活フィットプラン」の方がお得。1日を3つの時間帯に分けそれぞれに電気料金の単価設定がされているので、ライフスタイルに合わせてプランを選択するときほんプランよりお得になります。
特に生活フィットプランでは沖縄電力と違い、ピーク時間設定がありません。そのため時間を気にせず電気料金を節約できるのが生活フィットプランのメリットです。
沖縄で暮らすなら、今が電気料金見直しのチャンス
夏の時期が長い沖縄では、エアコンの稼働時期も長いためにどうやって電気代を節約するのかがポイントになります。
これまで電力の自由化といってもなかなか実感のなかった沖縄ですが、これからは暮らし方によって電力会社やプランを見直すことが節約の大きなポイントになります。エネチェンジに興味がある人は、まずは今の電気料金と電力の使用状況を確認してみてくださいね。