一般会葬者として沖縄の法事に参加する場合、参加の有無や香典相場は故人との関係によって判断するのが最近の傾向です。そこで遺族・親族としてではなく、一般会葬者として法事に参加する場合の香典相場や法要内容を簡単にまとめました。

親族向け香典相場は以下のページをご覧ください。

一般会葬者が法事に参加する目安

沖縄でもここ数年で、お葬式の規模が大幅に小さくなっています。お葬式の告知を新聞に掲載するケースも減っていますし、親族に対しても葬儀終了後に死亡告知と葬儀終了の報告を併せて行うケースも増えています。そのため一般会葬者が法事に参加する目安も、あいまいになっているのが現実です。

なお一般会葬者が法事に参加する目安は、基本的に故人との関係で判断します。ただし沖縄の場合は、新聞の死亡広告掲載の有無で判断する方法もあります。

新聞にお葬式の告知があった場合

死亡および葬儀日程を新聞で告知していた場合は、一般会葬者として法事に参加しても特に問題はありません。最近では繰り上げ法要を行うケースが増えているため、法事の日程を葬儀の日程告知と併せて新聞に掲載していることも多いです。この場合は、告知された法事時間内に法要会場へ弔問するのが遺族への配慮になります。

新聞にお葬式の告知がなかった場合

この場合は、故人との関係で判断するのが一般的です。ただし法要（宗教儀式）時間を避けるのが、遺族への配慮として求められます。

初七日～49日までの香典相場

初七日法要の場合

亡くなった日を含めて没後7日目に行われます。繰り上げ法要を行う・行わないにかかわらず、初七日には僧侶を手配することが多いです。なお葬儀会場で初七日の日程の告知をすることが最近の葬儀の傾向なので、告知された日時・時間に指定された法要会場へ弔問するのが基本です。

香典相場

四十九日法要にも参列する場合は、2000円～3000円が目安です。初七日法要のみ参列する場合と繰り上げ法要の場合は、3000円～5000円を目安にします。

二七日法要の場合

没後2週間目に行う法要です。通常は近い親族のみで行われるため、一般会葬者の参列は辞退した方がよいです。また二七日法要で僧侶が手配されることはあまりありません。

香典相場

個別に判断して問題ありません。ただし返礼品を準備していないことが多いので、3000円以上の香典はかえって遺族の負担になります。

三七日法要の場合

没後3週間目に行う法要です。通常は近い親族のみで行われるため、一般会葬者の参列は辞退した方がよいです。また三七日法要で僧侶が手配されることはあまりありません。

香典相場

個別に判断して問題ありません。ただし返礼品を準備していないことが多いので、3000円以上の香典はかえって遺族の負担になります。

四七日法要の場合

没後4週間目に行う法要です。通常は近い親族のみで行われるため、一般会葬者の参列は辞退した方がよいです。また四七日法要で僧侶が手配されることはあまりありません。

香典相場

個別に判断して問題ありません。ただし返礼品を準備していないことが多いので、3000円以上の香典はかえって遺族の負担になります。

五七日法要の場合

没後5週間目に行う法事です。ひと昔前であれば初七日・五七日・四十九日法要は一般会葬者も参加することが多かったのですが、最近は五七日法要を遺族・親族のみで行うことの方が多いです。参加の目安は故人との関係で判断しますが、参加する場合も昼間（特に昼食時間の前後）は避け、夕方に短時間の弔問をするのにとどめるのがよいでしょう。

香典相場

ここ数年の傾向では、五七日法要に一般会葬者が弔問することはあまりありません。そのため遺族側も、弔問客に対して準備（返礼品など）をしていないことが多いです。そのことも踏まえて遺族の負担にならないよう、3000円を超えない範囲で香典を準備するのがよいでしょう。

六法要の場合

没後6週間目に行う法要です。通常は近い親族のみで行われるため、一般会葬者の参列は辞退した方がよいです。また六七日法要で僧侶が手配されることはあまりありません。

香典相場

個別に判断して問題ありません。ただし返礼品を準備していないことが多いので、3000円以上の香典はかえって遺族の負担になります。

四十九日法要（七七法要）の場合

没後49日目に行う法要で、この日を境に忌明けとなります。仏壇の前に置かれた仮祭壇・仮位牌（白木位牌）から仏壇・本位牌（トートーメー）に魂を移す宗教儀式が行われるため、僧侶が手配され遺族・親族の多くが法要に立ち会います。

なお最近では初七日法要と併せて四十九日法要を行う「繰り上げ法要」が一般的となっているため、繰り上げ法要の場合は一般会葬者が参加しても問題ありません。ただし一般会葬者として参加する場合は、あらかじめ指定された法要会場・時間に弔問します。なお特に指定がない場合は、法要が行われている時間を避けて弔問するのが遺族への配慮として求められます。

香典相場

初七日法要にも参列している場合は、2000円～3000円が相場です。なお四十九日法要のみの場合または繰り上げ法要の場合は、3000円～5000円を目安にします。