パワースポットが集中する南城市玉城の小高い山の上にあるのが、垣花樋川。村の生活用水として昔から大切にされていた垣花樋川は、行く手を阻むような急な坂道があることでも有名。実際に行って体験してきました。
垣花樋川まで150m続く急な坂道
垣花樋川へ行くには、歩いて行くしかありません。垣花公民館が見えたら、案内看板に従って垣花集落の中に入ります。すると、車が2台程度停められるスペースの前に、垣花樋川入口の看板が見えていきます。
民家と駐車スペースの間の脇道の方角に目を向けると…
数メートル先の道が、もう見えません。どうやら、この道を入るとすぐに坂道が続いているようです。ここからは、サンダルからスニーカーに履き替え、準備万端で進んでみようと思います。
坂道中盤でもまだまだ急な坂は続く
スニーカーに履き替えたとはいえ、あまりにも急な坂。石がつまれた道を降りていくのですが、気を抜くと一気に転がり落ちてしまいそうです。足が岩に引っ掛かるように、まっすぐには下りず、斜めにゆっくり降りていきます。
ちょうど半分くらい進んだころ、大きな石が現れます。ほんの少しだけ、ここで休憩します。それにしても、想像を超える急坂に、さすがの私もちょっとペースダウン。
「昔の女性は、こんな急な坂道を水汲みのために往復していたんだな…」。そう思うと、当時の女性に対して頭が下がります。
それにしても、この坂は凄すぎる…。県内のいろいろな観光スポットを巡ってきたつもりでしたが、まさか、これほどまでたどり着くまでに大変な思いをする場所があるのか…。沖縄は、やはり奥が深い!
やっと坂道を降り切りました!振り返って、先ほどまで歩いてきた道を見てみると、どれほど急な坂道だったのか、よくわかります。
清々しい水の音とのどかな風景に癒される
やっと目的地に到着!木陰にベンチがあったので、ここで休憩です。
ベンチに座ってみると、驚くほど静かな空間にまったり。水の流れる音と、心地よい風が、疲れた体を癒してくれます。
沖縄の海の透明度も高いのですが、さすが全国名水百選に選ばれた垣花樋川の水。水が溜まっている場所の水も、とてもきれいです。
名水を飲んでみる
最も高い場所にある水路から、実際に水を飲んでみます。
垣花樋川の貯水池は、樹齢100年以上の熱帯樹林が生い茂っている場所。そこからコンクリートの水路をひいています。水質は非常に良いとされており、古くから地元住民の間では飲み水としても使われていたということなので、思い切って飲んでみました。
この日の気温は30度を超す真夏日だったのですが、手ですくってみると、ひんやりとしてちょうどよい温度。なんでも水温は、一年中、約23℃で保たれているのだとか…。これなら、普段から常温水を飲む人でも美味しく飲めます。
飲んでみると、飲みごたえのある感じがします。その理由は、垣花樋川が比較的硬度が高いからなのだそうです。水質調査によると、垣花樋川の硬度は、1ℓあたり平均265~280mgなのだとか…。通りで飲みごたえのある水だと感じるはずだ!
垣花樋川- 住所:〒901-0601 沖縄県南城市玉城垣花川原
- 注意点:本当に急な坂道です。ぜひスニーカーで出かけてください。