沖縄で生活していると「ん!?何て読むの??」という名前に出会う事が多々あります。今回は沖縄の難読漢字などをご紹介!
沖縄に多い苗字ランキング
1位 | 比嘉(ひが) |
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2位 | 金城(きんじょう、かねしろ) |
3位 | 大城(おおしろ) |
4位 | 宮城(みやぎ) |
5位 | 上原(うえはら) |
6位 | 新垣(あらがき、しんがき、にいがき) |
7位 | 島袋(しまぶくろ、しまぶく) |
8位 | 平良(たいら) |
9位 | 玉城(たまき、たましろ) |
10位 | 山城(やましろ) |
沖縄では、ホントによくある苗字なので、学校のクラスや仕事場で接する方に絶対いる!ってところでしょうか。
私は沖縄に引っ越して長いのでだいぶ慣れましたが、引っ越してきた頃は、聞き慣れない苗字ばかりだったので、とても戸惑いました。沖縄の苗字は地名に由来していることが多く、沖縄にしかない苗字がたくさんあります。逆に、「佐藤」や「鈴木」はほとんどありません。
そのため、名前を聞いただけで、「沖縄出身の人だ!」とわかりますね。オジーやオバアは、苗字を聞いただけで、どの地域出身かまでわかることもあるそうです。
100円ショップで売っているハンコもちゃんと沖縄版なんですよ。
読めますか?難読の苗字
読み方が難しい苗字もたくさんあります。私の知っている苗字を書きますね。さて、読めますか?
- 仲村渠
- 「なかんだかり」さん。初めて見るかたはなかなか読めない苗字ではないでしょうか?
- 瑞慶覧
- 「ずけらん」さん。近所のオジーの名前です。その昔、本土で仕事していた時に、道路の検問で免許証の提示を求められ、「なんて読むんだ?どこの国の人?」って言われたと怒っていました。
- 喜矢武
- 「きゃん」さん。ゴールデンボンバーの喜矢武豊さんで有名になりましたね。「喜屋武」と書く、きゃんさんもいます。
- 當銘
- 「とうめい」さん。私の友人にもいる名前です。なにか申し込む時に、「どんな字ですか?」って聞かれて「石敢當の當です」って言っても通じるのは沖縄だけですよね。
- 阿波根
- 「あはごん」さん。漢字をそのまま読めば読む事も可能な苗字ですね。
- 山入端
- 「やまのは」さん。TV「ヒープーホップ」に出ている女の子の名前です。
- 平安名
- 「へんな」さん。以前、東京で仕事していた時に「平安名」と書いて「へいあんな」さんがいらっしゃいました。もしかして、本当は「へんな」さんだったのかもしれません。
- 東風平
- 「こちんだ」さん。地名にも東風平があるので、そこが由来なのかもしれませんね。
- 東江
- 「あがりえ」さん。東は太陽があがるので、「あがり」と読み、西は「いり」と読むこともあります。
沖縄の苗字って画数多いので何かの申し込みをする際は大変そうです。。
同じ苗字が多いと起こること
沖縄では苗字の種類が少ないので、学校のクラスに「比嘉さん」が2人いたり、「島袋さん」が3人いたりすることは珍しくありません。先生も知念(ちねん)先生で、生徒も知念さんだったりします。
そこで、授業中でもファーストネームで呼び合います。「たくやさん、次の文章読んでください。」「みかさん、日直お願いします。」といった感じです。
同じ苗字の先生もいますので、先生もファーストネームです。「あやこ先生」「りょう先生」です。
仕事場でも同じようなことが起こるようで、ファーストネームで呼ぶようです。「会議の時間が変更になったって、功さんに伝えて。」って感じです。市役所で、職員同士が「純さん、この書類の件ですが」って言っているのを聞いたことがあります。
良く接する方は、フルネームで覚えておくのが良いようです。
ファーストネームも難しい!
沖縄では、門中(むんちゅう、親族のようなものです)の男の子には、同じ文字を名前につける風習があるそうです。
NHKの朝ドラ「ちゅらさん」も、恵文、恵尚、恵達とみんな「恵」の文字が使われていましたね。読み方が音読みなのも特徴的です。
今はだんだん少なくなってきたという話も聞きましたが、BEGINのボーカル「比嘉栄昇」さんも「ひが・えいしょう」と音読み。元ボクサーの具志堅用高さんも「ぐしけん・ようこう」と音読みですね。腹話術の「いっこく堂」さんも、本名が玉城一石さんなので、音読みですね。地域や門中にもよるのかもしれませんね。
音読みの名前は少なくなってきてはいるようですが、最近は子供の名前を「音」で考えて、あとから「漢字」を当てはめる傾向にあって、沖縄でもキラキラネームの子供もいます。「凪瑠」で「ないる」。「心愛」で「ここあ」。などなど。
最近は国際結婚も珍しくなくなりましたので、「ショーン」や「イレーヌ」もいます。先生は大変ですね。特に本土出身の先生はさらに大変だと思います。
女の子を呼ぶ時
女の子を名前で呼ぶ時は、最初の2文字を伸ばして呼ぶのが特徴です。例えば…
- ありさ→あーりー
- あすみ→あーすー
- まなみ→まーなー
という感じで、自分のことを言う時も「あーりーがやっておくね」って言います。自分の事を「私」ではなく下の名前(ファーストネーム)で呼ぶのは沖縄独特かと思いますが、これは成人している方も同じように自分の事を下の名前で読んでいる方が多くいらっしゃいますが、ぶりっ子している訳ではなく、これが沖縄では普通なのです。
仕事の場面などでは女の子が目上の人の前で自分のことを言う時には「わたし」って言わないで「自分」と言います。
「自分、やんばるの出身なんです。」って感じです。これも最初はびっくりしました。
名前だけで、十分盛り上がれる沖縄県。おもしろいですね。今では沖縄出身のタレントさんやスポーツ選手を見かけると、応援したくなります。頑張ってください!