沖縄でヘビと言ったらハブですが、実はハブがいる島といない島があるんだそうです。いざとなった時に慌てないよう?ハブについて学んでみましょう。
沖縄にはどこにでもハブがいるわけではない
沖縄であればどこにでもハブがいると思われている方も少なくありませんが、沖縄でもハブのいる島とハブのいない島があります。
ハブのいる島
- 沖縄本島
- 伊平屋島
- 野甫島
- 屋我地島
- 古宇利島
- 伊江島
- 水納島
- 瀬底島
- 渡名喜島
- 久米島
- 奥端島
- 渡嘉敷島
- 儀志布島
- 城島
- 黒島
- 伊計島
- 宮城島
- 平安座島
- 浜比嘉島
- 浮原島
- 藪地島
- 石垣島
- 西表島
- 奄美大島
- 加計呂麻島
- 請島
- 与路島
- 徳之島
等々の島にハブが生息しています。
ハブのいない島
- 伊是名島
- 粟国島
- 北大東島
- 南大東島
- 久高島
- 座間味島
- 与那国島
- 波照間島
等々の島にはハブが生息していません。
ハブのいる島といない島は1つ置きになっていると言われていますが、実際は規則性はありません。地殻変動などで一度水没した島にいないとか、あとから隆起してできた島にはいないなど言われていますが、それだけとも言い切れないようです。標高の低い竹富島にもいます。宮古島にはハブはいないとされてきましたが、数年前に見つかってニュースになりました。
那覇市にもいるの?
私は今のところ、野生のハブを見たことがありません。沖縄に引っ越す前に読んだ本に、「俺は沖縄育ち、沖縄生まれだが、ハブを見たことがない」とあったので、都市部にはいないんだろうと思っていました。
ところが、那覇市役所でもらった「市民生活便利帳」に「ハブに注意」のページがあるじゃないですか!
知人は那覇市の道路で見たというし、児童館の裏庭にいて大騒動になったとも聞きました。「ハブ注意」の看板は公園などでよく見ます…。ハブは夜行性なので、昼間は山や野原、畑や公園など草や木のあるところに潜んでいることが多いようです。むやみに草むらに入らないでくださいね。
ハブに遭遇してしまったら?
沖縄に生息しているヘビは22種類で、そのうち毒ヘビは8種類、特に危険なのは、ハブ、ヒメハブ、サキシマハブ、タイワンハブの4種類だけで、毒がないヘビの方が多いと言われています。
とは言っても、今でも毎年100人前後の人がハブに咬まれているそうです。沖縄県の人口と比べたら少ないかもしれませんが、3,4日に1人の割合で、ハブに咬まれていると考えると決して軽く見ていい数字とは思えません。
もし、ヘビに遭遇してしまったら、ハブかどうか見分けます。見分け方は3つです。
- 頭のうろこの大きさで見分ける
- ハブは細かいうろこ、その他のヘビは大きなうろこです。
- 胴体のうろこの数
- 胴体のうろこの数を数えて、20以上あったらハブです。
- 大きさで見分ける
- 子供のヘビはどれも小さいですが、ハブは2mを超すものもいます。
と沖縄県のHPに書いてあるのですが、現実的じゃない気がします。那覇市のHPには「110番通報してください」とあるので、こっちのほうが良いと思います。
もし咬まれてしまったら
- まず、慌てずにハブかどうか確かめます。ハブならば、牙の跡が2本で(1本、3本、4本のこともある)、数分で腫れて、とても痛みます。
- 大声で助けを呼び、すぐに医療機関を受信します。走ると毒が回るので車か、ゆっくり歩いて医療機関へ行きます。
- 幅の広い布などで、緩めに縛ります。細いひもできつく縛ると逆効果です。
となっていますが、ゆっくり歩いて、急いで病院へ行くって難しいですね。救急車を呼んだ方が早そうです。
ハブ対策
石積みの塀の隙間などに入り込むこともあるので、隙間をふさぎます。那覇市では材料を支給しています。また、ハブ捕獲器は各市町村で無料貸し出ししています。心配な方は市役所に相談してみるのが良さそうですね。他のヘビは琉球地方にしかいない貴重なヘビが多いので、むやみに捕獲しないようにしてください。ハブ対策のためにも、やんばるなどの森へ入る時は単独で行動しないで、トレッキングツアーを利用してくださいね。