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幼稚園からこども園へ。那覇市の待機児童解消なるか?

保育園

沖縄へ転勤や移住で引っ越ししてきた方に、子供の教育問題は気になるところだと思います。那覇市の待機児童問題はどうなっているかご紹介したいと思います。

沖縄は全国でもトップクラスで待機児童が多い

沖縄県は賃金が低いことから共働きの家庭が多いこと、シングルマザーも多いこと、子供の数が多いことなどから、毎年待機児童数が全国でトップクラスにランキングされています。

那覇市の保育の現状

保育園

那覇市の保育所は私立がほとんどで、公立は少ないです。反対に那覇市の幼稚園は私立が少なくて、公立が多いです。

那覇市の公立小学校には公立の幼稚園が併設されていることがほとんどです。これはアメリカが統治時代のプレスクールの名残なんだとか。

公立の幼稚園は5歳児のみ、1年間だけの保育でした。そのためか、保育園に5歳児クラスがなくて、4歳児までは保育園に通って、5歳児は幼稚園に通うのが定番だったようです。那覇は5歳児クラスのある保育園も多くなりました。本土では3年保育が当たり前、いまや2歳児からプレクラスに通うのも珍しくないのに、大きな違いですね。那覇市ではだんだん2年保育の幼稚園も増えて2/3くらいが2年保育を実施しています。

那覇市の待機児童対策

那覇市も待機児童は多く、那覇市でも対策を立てています。

  • 認可保育所の新設
  • 幼稚園を認定こども園へ移行する

その結果、認定保育所の定員が1,699人増えて8,521人になりました。

しかし、2017年4月は定員割れを起こした保育所が多発し、定員空きが701人分もあるのに、希望する園に入れなかった子供が640人いるという「空いているのに入れない」状態になってしまいました。 那覇市はこのミスマッチを解消するため、待機児童が少ない3~5歳児の定員枠を0~2歳児の枠に暫定的に移行することで、0~2歳児の受け入れ枠を増やし、ミスマッチを解消しようとしています。

待機児童を解消するには?

このようなミスマッチが起きてしまった原因は2つあると思います。

  • 保育士不足
  • 認定こども園の認知度が低い

保育士不足

保育士

認可保育園は保育士一人当たりの園児の人数が決まっていますので、保育士が足りないと園児の受け入れができません。保育士は重労働であるにもかかわらず、給料が低いので、保育士の職に就く人がが少ないと言われています。那覇市が必要な保育士の人数をきちんと把握し、援助するなどして、待遇を改善することが求められます。

認定こども園の認知度が低い

幼稚園は教育が中心で、保育園は保育が中心というイメージですね。那覇市は公立の幼稚園全てを両方の良いところを併せ持つ、こども園に移行することに決めました。しかし、認定こども園の認知度がまだまだ低いと私は思います。認定こども園は親が働いている、働いていないに関わらず、申し込むことができます。

土曜日の保育、夏休み中の保育も行なっています。母親が仕事をやめたり、第2子や第3子を妊娠した場合、保育園に通えなくなることもありますが、認定こども園はその心配がありません。

ですが、母親が働いていない場合でも給食が提供されるのでお弁当を持って行く必要がないことくらいしかメリットがないからです。※施設により異なりますが、殆どの施設で給食の提供が行われています。

認定こども園に入園を決めても、1号認定(つまり幼稚園枠)で申し込むのか、2号認定(つまり保育園枠)で申し込むのかで保育料も違ってきます。

那覇市としては、3歳児から5歳児をこども園に通わせて、0歳から3歳児未満を保育園に通わせることで待機児童を減らそうとしたようですが、このことを明確にしてないので、想ったより効果が上がらなかったのだと思います。

今後の課題

「小1ギャップ」という言葉があるように、保育園から小学校に入学すると、今までとのギャップに戸惑う子供が多いそうです。席に座っていられない、筆圧が弱くて字が書けない、着替えができない、トイレがきちんと使えないなどなど・・。これらの問題を解決するためにも「保育の質を高めよう」と那覇市は考えています。そのためにも、幼稚園から認定こども園に移行して、3歳児からの5歳児まで通えるようにして、幼児教育の充実を図ろうとしているのだと思います。今後の課題は次のことがあげられると思います。

  • 3歳児から5歳児はこども園中心、0歳児から3歳児未満は保育園中心と明確にする。
  • 保育士の確保のための恒久的な対策。(市から給与を支援するなど)
  • 過渡期とは言え、幼稚園は1年保育の園、2年保育の園、3年保育のこども園が混在していることになっている。早急に足並みをそろえる必要がある。
  • こども園に移行する際に運営が公立から私立になる園もある。それまでの園と小学校の連携が崩れないようにする必要がある。(運動会を一緒に行う、子供たちが交流できる機会を増やすなど)
  • こども園は給食の提供があるが給食室はないので、業者からの納入になる。アレルギー対策は十分に行われているのか。
  • 公立小学校の空き教室を利用して、学校内に学童(放課後児童クラブ)が併設されているところが多い。つまり、3歳から12歳までの子供が朝から夕方まで同じ空間にいることになる。遊具や鉄棒、跳び箱などは同一のものを使用すると安全性に問題はないのか。
  • 教職員の通勤の車、学習用品搬入の車、保護者によるお迎えの車など、車の出入りがさらに頻繁になるが安全性は確保されているのか。
  • 那覇市のすべての幼稚園がこども園に移行できれば、本土の幼稚園と同じような保育環境となるが、沖縄県内で地域格差は生じないのか。

保育園、幼稚園の主役は子供たちです。子供たちのために、より良い保育環境が整うことを願います。

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