沖縄と言えば、青い空、青い海、そして白い砂浜ですね。では、なぜ砂浜が白いか知ってますか?白い砂浜には、驚きの事実がありましたので、ご紹介いたします。
砂浜の成り立ち
本土の砂浜は、山にある岩が川などの水の力で削られて、だんなだん細かくなり、最後には砂になって海辺に堆積します。そのため、本土の砂浜は灰色っぽい色をしています。
沖縄はサンゴ礁からできた島なので、サンゴから出来た石灰岩やサンゴの死がいや貝がらが海流によって砕かれて出来たので、白いのです。
”死がい”って言うのは、サンゴが動物だからです。その証拠にサンゴは卵から生まれます。サンゴの赤ちゃんは”プラヌラ”と言って泳ぎます。気に入った岩を見つけると岩にくっついて離れなくなります。岩についているサンゴは動かないから植物と思いがちですが、実は動物なのでサンゴの死がいと言うのです。死がいと聞くとちょっとびっくりしますね。
砂浜を作り出す生き物
もうひとつ、沖縄の白い砂浜を作り出す生き物がいました。それがこちらの「イラブチャー(ブダイの仲間)」です。
↑こちらは「のうれんプラザ」の鮮魚店にいた「イラブチャー」です。
きれいな青いこのお魚は、お刺身などにして食べられるので、市場などで見たことのある方も多いでしょう。
イラブチャーの顔をよく見るとインコに似ていて、ものすごい歯をしています。イラブチャーはこの歯を使ってサンゴをかじり、サンゴについている藻などを食べます。
イラブチャーの体内で消化されなかったサンゴのかけらは、排泄されます。その排泄物が白い砂浜の一部になります。
・・・って、一匹丸ごと食べるには大きなイラブチャーですが、海の広さと比べたら、小さなイラブチャーの排泄物の量なんて大したことなさそうですが、1匹で1トンもの量の砂を作るとか…。
イラブチャーは何匹もいるでしょうし、他にもサンゴを食べる魚がいます。にわかには信じがたいですが、沖縄でダイビングをしているとイラブチャーがサンゴをかじって、白い砂のようなものを排泄しているところを見ることも出来ます。そのため沖縄の白い砂浜は「お魚のうん〇」で、出来ていたと言えるのです。
星砂の秘密
沖縄のビーチによっては、星砂がたくさんあるところもありますね。この星砂もたまたま星のような形になった砂ではありません。有孔虫(ゆうこうちゅう)という生物が死んで殻だけになったものです。そう聞いてしまったら、びんに入った星砂をお土産にするのも一瞬ためらってしまいましたが、考えてみれば貝殻を集めるのと同じですよね。
人間の都合?
沖縄の白い砂浜が”死がい”や”うん〇”で出来ていると聞くと、びっくりしたり、引いてしまうかもしれません。
しかし、そもそも有機物だ無機物だと決めたのは人間ですし、現代の世の中にあるものも、いろいろなものの”死がい”や”うん〇”だったりします。もっと言えば、私たちの生活そのものが”死がい”や”うん〇”から成り立っていると言えるでしょう。
ドライフラワーを「干からびた花」としか思えない人もいるでしょうし、王様のお墓であると考えられていた(お墓ではないという説もある)ピラミッドは観光名所です。”死がい”だ”うん〇”だとイチイチ意識していては、やってられないし、楽しくありません。いずれにせよ、長い年月をかけて今の美しい姿になったというのは、とても浪漫だと思います。考え方ひとつですね。
沖縄の海は遊び方いろいろ
3月後半になると海開きとなります。沖縄の海は遊び方もたくさんあります。海水浴はもちろん、シュノーケリング、ダイビング、カヌーなどのマリンスポーツ、ビーチでサッカーやバレーボールが出来るところもありますし、バーベキューも楽しめます。沖縄の海を満喫しませんか?