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沖縄名物「ハブ酒」の効果は?飲み終わった後のハブはどうする?

ハブ酒

沖縄旅行のお土産としても人気があるハブ酒。沖縄では昔から良薬といわれて重宝されていたといいますが、その効果が何かは意外と分からない…。しかも飲み終わった後のハブ本体はどうするべき?

そもそもハブ酒の原料の「ハブ」ってどんな蛇?

沖縄ではサトウキビ畑などでよく見かけるハブ。ハブはクサリヘビ科ハブ属の毒蛇といわれていて、沖縄などを含む南西諸島で広くみられます。でもハブは外来種というわけではなく、もともと日本の固有種といわれています。ただし生息しているのは、沖縄本島周辺を含め全部で約22の島に限定されているといいます。

ハブの特徴は、なんといっても頭の大きさと体の模様にあります。頭の形は三角形をしていて、口を開けて威嚇してくる姿は「さすが陸のモンスター」といった迫力があります。

模様も独特で、体全体に黒褐色の斑紋があります。ただこの体の色と斑紋には生育している島によっても特徴があります。そのため地元では同じハブでも「金ハブ」「銀ハブ」「赤ハブ」「黒ハブ」など、体の色や模様によって区別しています。

沖縄のハブの毒はどれくらい凄いの?

ハブの毒は確かに猛毒です。成長すると全長が2mにもなる上、体重は1~2㎏にもなります。そんな大型のハブは、一回で平均22.5mgの毒液をはきます。さすがにニホンマムシの毒性よりは弱いのですが、一回当たりの毒液の排出量が多いため危険です。

ハブにかまれてしまうと、様々な症状が起こります。もちろんハブに噛まれた患部周辺は腫れや疼痛が起こりますが、噛まれた患部の腫れが循環機能を圧迫してしまうと壊死や機能障害を引き起こすこともあります。

さらに嘔吐や腹痛、下痢、血圧の低下などの症状も起こります。重篤な症状となると急激な血圧の低下や意識障害、急性腎不全を引き起こす場合もあります。

猛毒を持つハブがどうして薬になるの?

猛毒を持つはずのハブは、ハブ酒以外にも生薬・健康食品として昔から重宝されてきました。でもその効果がいまいちよくわからない…。一体あの猛毒のハブが健康にどのような効果があるというのでしょうか?

ハブには精力増強の効果がある

昔からハブには精力増強の効果があるといわれています。精力増強といえばハブよりもスッポンの方が日本では有名なイメージがありますよね?それは仕方がないかもしれません。ハブが生息しているのは、沖縄を含めほんの一部の島に限られています。でもハブが生息している地域では、スッポンよりも効果が高い精力剤として昔から重宝されてきました。

特に沖縄はかつて中国との貿易によって栄えた歴史があります。中国との貿易では輸入品以外に中国の医食同源という考えも沖縄へ入ってきました。

中国では、猛毒を持つマムシを男性の勢力増強のための漢方薬として使っていました。この薬は「ハンビ」と呼ばれています。ハンビはマムシの皮と内臓を取り除いたうえでしっかりと乾燥させて作ります。そこまで手間をかけて作るハンビですが、中国では非常に人気があったといいます。どうやら男性の精力減退はいつの時代・どの国の人にも共通しているようです。

そんな男性にとってうれしい効果があるハンビですが、沖縄では原料となるマムシがいません。その代りマムシ科に属するハブが大量に生息していました。そこで沖縄ではマムシの代用としてハブを使い、精力増強効果がある薬として使われるようになったといいます。

実は栄養豊富な食材でもあった

ハブは実際に食べることもできます。正直言うと沖縄に長く住んでいますが、実際に私自身がハブを食べたことはありません。またいろいろな観光地を回ってきましたが、「沖縄名物・ハブ料理!」という看板を目にしたこともありません。ただしヤンバルで自給自足生活を満喫している友人は、「自分の山で採ってきたハブはから揚げにして食べるよ」といっています。友人によるとどうやらハブの肉は、鶏肉のささみのような味がするようです。

実際にハブを食べている友人に言わせると、「ハブはハブ酒にするより食べた方が栄養がとれていいんだよ」といいます。確かにハブの肉にはタンパク質のほかにも必須アミノ酸や鉄分、ミネラル、カルシウムなど健康維持に不可欠な栄養素が豊富に含まれています。それを丸ごと食べるわけですから、体に良いことは確かなのでしょう。

でもなんでもエサにして食べてしまうハブですから、体の中には寄生虫がいることもあります。そのためハブに対する正しい知識を持っていなければ、うかつに生で食べると大変なことになります。私の友人がその知識を持っているかはいまだ不明ですが、興味本位でハブの肉を食べるのは危険です。

ハブ酒の効果は?

沖縄でハブ酒が作られるようになった由来から考えてみると、やはり精力増強を目的にハブ酒が飲まれるようになっと考えられます。でもハブ酒が本当に精力増強に効果があるのかについては、今のところよくわかっていません。

ただ中国の長い歴史の中で未だ埋もれることなく薬として使われてきたマムシの存在を思い出してみると、同じマムシ科であるハブを使ったハブ酒にも同じ効果があると考えても良いのでしょうね。

飲み終わった後のハブはどうしている?

精力増強の効果云々は別としても、手間と時間をかけて作られるハブ酒。そのため一般的な泡盛と比べても数倍高い値段がします。でも「沖縄の高価なお土産=ハブ酒」というイメージが強いため、実際に購入する人も多く県内にはハブ酒を専門に扱う土産物品店もあるくらいです。

臭みがあるというハブ酒もありますが、お土産品店で販売されているハブ酒の多くは臭いが気にならないようにハーブをブレンドして作っています。ハーブの効果によって味にまろやかさが出るため、「気が付いたらあっという間に飲み終えてしまっていた」という人もいることでしょう。

でも飲み終えたハブ酒の瓶の底には、大きく口を開いたハブが残されています。残ってしまったハブ本体は、一体どうすればいいのでしょう?

答えは2つあります。1つは「生ごみとして捨てる」です。生きている間は毒を持っているため大変危険ですが、すでに毒抜き処理が施されているハブ酒のハブは直接手で触ったとしても危険はありません。ですから特別なことをしなくても、普通の燃えるゴミの日に処分すればよいのです。

2つ目は、「新しい泡盛を瓶に入れて自家製ハブ酒を作る」です。確かに昔は泡盛にハブを入れて寝かしただけのものをハブ酒と呼んで飲むことはありました。でもこれだとかなり臭いがきついようです。そのためお土産品店で販売されているハブ酒は、下処理後のハブをアルコールに浸してねかせ、さらに泡盛とハーブをブレンドしたものにアルコール漬けしたハブを入れ、ふたをして一定期間ねかせたものが出荷されます。ですから「ハブを捕まえる→泡盛に漬け込む→ハブ酒になる」というわけではありません。

時間と手間をかけて飲みやすいようにハーブなどをブレンドしながら作り上げていくのが、お土産品店で並んでいるハブ酒です。ですから「飲み終わったハブ酒の瓶の中に新しい泡盛をいれれば同じようなハブ酒が出来る」ということではありません。精力増強効果がどうなるかについてもよく分かりませんが、味がどうなるかもその時の状態によって変わってくるはずです。

それでもせっかく「精力増強に効果アリ!」といわれているハブなのですから、多少効果が落ちたとしても泡盛を継ぎ足してMyハブ酒を作るのもいいかもしれませんね。

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