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沖縄県の学力が低い訳

勉強

全国統一模試などが実施されると、毎回沖縄県が最下位と報じられます。なぜ、沖縄県の学力は低いのでしょうか。私なりに考えてみました。

親の収入の低さ

一番の問題は沖縄の賃金の低さにあります。

最低賃金は度々引き上げられていますが、2020年現在、東京が1,013円であるのに対し、沖縄は790円です。

スーパーの店員やコンビニの店員などは、東京と沖縄で仕事内容が変わるとは思えませんが、これだけの賃金格差があります。物価が安いイメージの沖縄ですが、沖縄では日用品はほぼ、本土で作られたものが運ばれてきます。通常の経費に輸送料がプラスされてしまうので、ハッキリ言って高くなります。

生活費>収入 となってしまえば、家庭が崩壊してしまうので、経済的な理由から共働き、ダブルワークが多いのです。

親の経済力によって子供の学力が左右されてしまうのは、良くないとは言いつつも、経済的に裕福な家庭の子どもは塾や習い事をしていて、子どもの学力が高く、そうではない家庭の子どもは、学校の授業について行けないこともあります。

また、沖縄の職場は週休2日の職場が少ないです。毎週日曜日しか休みがないと、買い物をして終わりなどと、日々の生活に追われてしまいます。

親に精神的金銭的余裕がないと、子どもの教育にお金も時間もかけられず、学力の低い家庭が学力の低い子どもを生む負のスパイラルに陥ってしまうのです。

親の大学進学率の低さ

大学

2019年の沖縄の大学進学率は40%で、過去最高となりました。しかし、全国平均が54.7%ですので、その差は大きいですね。

大学が全てではありませんが、親の進学意識や学力が低いと、親も子も学校教育の重要性が認識できない傾向にあります。

沖縄の高校への進学率は90%を超えていますが、入学した人が卒業するとは限らないので、学力が中学校のままと言う人も多いのです。

学校が全てではありませんが、学ぶ機会が多いほど、学力は身に付きますし、最近は教科書を使って、机上で勉強するだけでなく、実践の仕方も教えてもらえるようになってきました。ただ習っただけでは、覚えられないことも多いですが、実際に使うと身に付きます。

幼児教育の不足

勉強

小学校低学年で、勉強が苦手な子どもを見ていると、道具が使えない子どもが多いことに気が付きます。

「ノートの左端に線を引いて、項目を書く」ことから授業がスタートしますが、定規が上手く使えず、線が引けない。えんぴつも消しゴムもきちんと使えない。ハサミに至ってはケガしないほうが不思議なくらい、正しく使えない子どもが多いと感じます。

これでは、道具を使うことに気を取られてしまって、授業の内容まで頭に入らないのが実状でしょう。これは小学校に入ってから学んだのでは遅すぎますので、入学前にえんぴつ、消しゴム、ハサミの基本的な使い方を十分練習する必要があります。

今まで保育園は保育を目的にしていたので、幼児教育をしていなかったところが多かったようですが、こども園に移行することで幼児教育が進むと考えられます。基本の道具が使えれば、絵の具やカッターなど使う道具が増えても応用ができます。

様々な対策が行われている

もちろん、沖縄県としてもこの状態を良いと考えていません。そこでいろいろな対策があります。

  • 高校の授業料無償化(国の政策。入学金などは有償。)
  • 就学支援(学校が窓口。給食費や修学旅行費をなどを支援。)
  • 奨学金の充実(返済不要の奨学金を増やす。)
  • 生活困窮世帯向けの無料塾(市役所などで案内。)
  • 子供食堂(子供の居場所、食事の提供。宿題を見てくれるところもある。)
  • 児童館(子供の居場所。イベントや夏休みの宿題応援などもある。)

対策は国や県、市が行えばいいものではありません。まずは、大人が「知ることは楽しいことだ」と理解し、それを子供に教えることが重要でしょう。興味を持つこと、調べ方、学び方がわかれば、なんにでも応用がきくからです。

今ではスマホがあれば、指1本で世界と簡単に繋がります。視野を広く持つことで、親も子も学力が向上します。

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