沖縄は北緯20度から30度の間の緯度帯にあって、四方を海に囲まれていて黒潮の影響が大きいために、亜熱帯性気候と言われています。
那覇の平均気温は、7月が最も高く(28.9℃) 、1月が最も低く(17.0℃)、その差は約12℃程度と国内の他地方と比べて温度差は小さいので、一年を通して温暖な気候と言えます。しかし、「沖縄の天気予報は当たりにくい」「またハズレた」とよく聞きます。どうしてなのか、調べてみました。
沖縄の春夏秋冬の天候
まずは沖縄の季節ごとの天候について、ご紹介します。月の分け方は沖縄に住んでて肌で感じる四季を元に私の独断で分けています。
春:3月~4月
3月から暖かい日が増えてきます。時々、寒い日もありますが本土ほどの”寒の戻り”はありません。3月末から4月にかけて海開きとなり、水温は低いものの泳ぎたくなるような天気が続きます。そのため、沖縄の中学・高校の入学式は”夏服”で行われることが多いのです。
但し、2020年の3月~4月はこれまでの沖縄の春と違っていました。暖かい、暑い、寒いが順番関係なく到来し、季節感がまったくない月でした。
夏:5月~9月
毎年GW明けころから梅雨入りとなり、6月23日ころまでが梅雨の時期です。 沖縄の梅雨は、ジトジト降り続くと言うより、ざっと降ってやみ間も多いのが特徴です。
雨が降っていても気温はそれほど下がらないので、「梅雨寒」という言葉はあまり聞きません。5月は半袖で過ごせますが、紫外線が強烈になりますので日焼け対策、熱中症対策は必須です。
台風は早いと5月から沖縄に影響し、遅いと11月くらいまで影響します。
秋:10月~11月
10月末まで海水浴場がオープンしている(更衣室とかが使えるという意味)ところが多いですし、日中は半袖で過ごせることが多いので、あんまり秋の印象がありません。
10月は真夏の陽射しが少しやわらぐので過ごしやすく、イベントやお祭りが多いので旅行にオススメの時期になります。11月になると長袖が恋しくなる季節となり、制服の衣替えもこの頃です。
冬:12月~2月
真冬でも気温が10℃を下回ることは、滅多にありません。10℃を下回ったら大ニュースになってしまうくらいです。
曇りや雨の日が多く、風が強いので、体感気温はぐっと低く感じるので、本土から来た方は「思ったより寒い」ということになります。
ダウンジャケットはなくてもいいけれど、風を通さないジャンパーは必須ですし、エアコンやこたつなど暖房器具も使います。
沖縄の天気予報は当たりにくい!?
私が住んでいる那覇は一番気温が低い冬と一番気温の高い夏でも、気温の差は12℃程度です。どの季節でも一日の気温の差も大きくありませんし、季節外れの天気"冬なのに暑い"、"夏なのに寒い"は本土ほど多くはありません。ですが、「天気予報が当たりにくい」と言われるのはなぜでしょうか?
それはズバリ「急な雨が多いから」だと思われます。
晴れのち雨や雨のち晴れの天気は日常的ですし、那覇市は雨が降っていても、すぐ近くの南城市は晴れていたこともあります。
沖縄は風が強いので、細いオシャレなカサはすぐに折れてしまうので、大きくて丈夫なカサが必要です。折りたたみ傘もあまり役に立たないせいか、持っている人は少数派な印象です。そのため急な雨にあって困ってしまう方が多いのでしょう。
なぜ沖縄の天気予報が当たりにくいのか?
私の独断による考察ですが、沖縄の天気予報が当たりにくい原因は
- 四方を海に囲まれているので、周辺に観測機器の設置が出来ない。
- 風の観測が難しいので、雲の動きを予測しづらい。
- 地球温暖化のせいか、沖縄近海で台風が発生することが増えた。
など、人々の努力で解決するのは難しいことが多いからではないかと思います。
沖縄県民は普段から空模様を自分で眺めて、アヤシイ雲が現れたら建物の中に移動します。
急に雨が降ってきても、子供にカサを届けることが難しいことも多いので、小学生はいつでも雨合羽をランドセルに入れておくこと、中学生~大人は怪しそうな時は折り畳みのカサを持って家を出ます。オフィス勤務の方はロッカーや机の引き出しに折り畳みカサを常備すると一時しのぎになりそうです。
旅行者の方は、急に雨が降って来た時に時間があるなら、”迷わずお茶”がオススメです。だいたい、お茶するくらいの時間で止むことが多いからです。予定があるなど、時間調整が難しい時は折り畳みカサを使う、タクシーを拾うと良さそうです。