2017年のガス自由化で沖縄でもガス会社を選択できるようになりました。ただし沖縄の場合は参入企業がほぼいないため、ほぼ沖縄ガスの独占状態です。ところが沖縄ガスでもプランによって料金を下げることができます。
ガスの自由化とは?
「ガス会社を見直す炉ガス料金が大きく異なる」といわれるようになった背景には、2017年に始まったガスの自由化があります。これまではガス会社への新規参入が規制されていたため、個人でガス会社を自由に選択することはできませんでした。ところが2017年のガス自由化によって参入企業が増え、一般家庭でもガス会社を選択し料金の見直しが自由にできるようになりました。
沖縄のガス事情
ガス自由化によってガス会社が個人でも選べるようになったとはいえ、ガス会社を選択するには「選択できるガス会社が複数ある」という前提条件がつきます。本州の都心部ではガス自由化によって他業種からもガス事業に新規参入してきたため、ガス会社を自由に選ぶことができるようになりました。
ところが沖縄の現状は、本州の現状とは異なります。多くの一般家庭では都市ガスの沖縄ガスが使われていますし、賃貸住宅でもほとんどが沖縄ガス(都市ガス)を使っています。しかも都市ガス事業に新規参入する他業種も少なく、ほぼ沖縄ガスの独占状態となっています。
もちろんプロパンガス会社もあります。ただしやはりその数は限られており、賃貸住宅の場合は、個人で都市ガスからプロパンガスに切り替えることはほぼ不可能です。そのため沖縄でもガス会社の選択は可能なのですが、現状としてはガス会社を見直してガス料金を節約することは難しいです。
沖縄ガスのガス料金の計算方法
県内で多くの利用者がいる沖縄ガスでは、「基本料金×従量料金」で毎月のガス料金を計算しています。ここで挙げた「基本料金」と「従量料金」は、内容や計算方法がそれぞれ違います。
まず基本料金からわかりやすく説明しましょう。沖縄ガスの基本料金は、全国のガス会社が設定する基本料金と考え方は同じです。基本料金は、月々の使用量をもとにあらかじめ設定されています。一般的に世帯の人数によってガスの使用量は異なるため、これらのデータや過去の使用量(明細書)をもとに基本料金が決まります。
ただし基本料金は変動制ではありませんし、ガスを一切使わない月でも支払わなければいけません。つまりガスを使用する権利を取得するための料金のようなものなので、契約を取り消さない限り基本料金は毎月請求されます。
これに対して従量料金は、ガスの使用量にガス単価をかけて計算します。そのためガスを使わなければ使用量が0になるので、従量料金も0円となります。その代り使用量が多い月は、その月の従量料金も高くなります。つまり沖縄ガスのガス料金は、1か月に使うガスの量を減らせば節約することができるというわけです。
ちなみに沖縄ガス以外のガス会社およびプロパンガス会社でも、ガス料金の計算方法は同じです。そのため基本料金の支払いは毎月必要となりますが、ガスの使用量を抑えればガス料金を安くすることができます。
沖縄ガスは電気とセットプランがお得
実は今の日本では、ガスの自由化だけでなく電気の自由化も認められています。しかも沖縄ではガス事業への新規参入よりも、電力事業への新規参入の方が活発化しています。そして現在では、沖縄ガスも電気事業に参入しました。
沖縄の電力会社といえば沖縄電力が有名ですが、沖縄ガスでは既存の電力会社(沖縄電力)の送配電網を利用したシステムを採用しています。仕組みがめんどうだと思われるかもしれませんが、簡単に説明すると「家庭に贈られる電気の仕組みは変わらないけど、電力会社だけが沖縄ガスに変わる」というわけです。
さらにもともとある仕組みを利用するので、切り替えのための工事も必要ありません。残念ながら今のところ沖縄県内では、離島を除く沖縄本島エリアでのみのサービスとなっています。ただし本島内で沖縄ガスを利用しているのであれば、沖縄ガスの電気プランを一度検討してみると、電気料金の見直しに役立つ可能性が高いです。
また、一緒に暮らしている人数が多ければ多いほど節約できる可能性が高くなります。
沖縄ガスの電気プランは賃貸住宅でもok
沖縄ガスの電気プランでは大掛かりな工事などを一切必要としないため、個人契約が可能です。もちろん賃貸住宅でも可能(賃貸契約上、事前に家主への相談は必要です)なので、使用状況によってはかなりの節約につながります。
プランを見直してガス料金を節約しよう
月々の支払いが発生するガス料金は、使用量を減らすことで節約するのが沖縄での現状です。ただし電力会社を見直すことによって電気料金が下がれば、ガス料金+電気料金の総額が安くなります。今の家計を少しでも節約したいのであれば、ガス会社が行っている電気プランを検討してみるのはいかがですか?