沖縄そばには定義があります。沖縄で作られていること、小麦粉や水分の量、太さの規定はもちろん、茹で麺であること、仕上げに油処理をしていることなど、10項目が定められています。この定義に当てはまらないけれども、おいしいお店もあります。今日はそのひとつ「金月そば」へ行ってきました。
金月そばはこんなお店
金月(きんちち)そばは、「次世代の沖縄そばを探求する」とあります。
沖縄県産の小麦粉を使用した生麺が特徴のお店で、ダシやスープ、具材も全て手作りで「ここでしか食べられないそば」を提供しているお店です。
金月そばは、読谷本店と恩納店、国際通りむつみ食堂店があり、それぞれメニューが異なります。
読谷本店は、担々そば、そら豆味噌野菜そば、ゆし豆腐そばなどがあります。恩納店は、沖縄そばのつけそば、辛味噌野菜そば、などがあります。国際通りむつみ食堂店は、むつみ食堂の跡地にオープンしたことから、食堂めしもあります。今回、私が伺ったのは国際通りむつみ食堂店です。
金月そばの店内の様子
引き戸をあけて右側に食券の販売機がありますので、まずはこちらで食券を購入します。
金月そばのメニュー私はあぶり軟骨ソーキそば(700円)を注文することにしました。
店内に入って左右にテーブル席が5つ程あります。
左奥に厨房があって、右奥の壁際にカウンター席がありますので、ひとりでも入りやすいお店です。店内は沖縄そば屋らしく、シンプルなインテリアです。
伺った時間帯がちょうどランチタイムだったので、テーブル席はほぼ埋まっていました。地元の方も旅行者の方も来店されていたようです。私はひとりで伺ったのでカウンター席に座り、食券を店員さんに渡しました。
背中越しに店員さんの動きが感じられますが、男性も女性も明るくキビキビしていて好感が持てます。
テーブルの上のお水はセルフサービスです。ほかの沖縄そば屋と同じですね。
待つこと7~8分、あぶり軟骨ソーキそばが運ばれてきました。ほかの沖縄そばのお店より待ち時間が長いのは、茹で麺ではなく、生麺を使っているからなんですね。
軟骨ソーキは別皿で提供されています。麺のトッピングはネギとショウガです。ショウガは珍しいですね。
2018年4月にリニューアルしたという麺は太麺で、茹で加減も絶妙です。麺に黒い粒々が混じっているようにも見えるので、生地になにか練りこんであるのかもしれません。とても香りのよい麺で喉ごしも良い食感です。スープが絶品でした!鰹節をどのくらい使ったんだろうと思ってしまうくらい、鰹節の香りが濃厚です。
麺に油処理をしていないので、スープに油が移りませんし、ソーキの味が混じらないので、スープ本来の味を味わうことが出来ます。私は麺の油はないほうがいいとと感じていたので、とても嬉しく思いました。
ソーキは骨がどこにあるのかわからないほど柔らかく煮込まれていて、甘辛味付けがとてもおいしいです。沖縄そばではあるけれど、日本蕎麦に近いような印象を受けました。沖縄そばの定義にしばられないという意味で自由な沖縄そばと言えます。
食べ終えた後の器は店員さんが下げてくださいます。にっこりと見送ってくださった笑顔が素敵でした。煮つけなどを食べていたお客さんもいたので、次回は食堂メニューを食べてみたいと思います。
金月そばへのアクセス
国際通りの旧ハピナハとアイスクリーム屋さんの間の脇道を入ります。こちらの看板を目印にしてください。
脇道を入ってドラッグストアの先の左側にあります。モノレール牧志駅から歩いて5~6分くらいです。
- 住所:〒900-0013 沖縄県那覇市牧志2丁目1−16 金月そば 国際通り
- TEL:098-867-0862
- 営業時間:11:00~17:00
- 定休日:月曜日(祝日の場合は変動あり)