沖縄って、ネコが多いと思いませんか?かわいいので、ネコをねらって写真を撮る人もいるでしょう。しかし、残念なことに殺処分される犬や猫がとても多いのです。犬猫の殺処分をゼロを目指して、「つなぐフェス」が開催されましたので行ってきました。
つなぐフェスの目的
「つなぐフェス」のHPに寄ると、犬猫殺処分の現状をまずはひとりでも多くの人に知ってもらう、考えてもらうきっかけを作ること。来場者、参加者が楽しみながら、気軽に動物愛護に触れることができる。地域の人と共同で開催することにより、地域の問題のひとつとして考えてもらえます。とあります。
イベントを楽しむ延長上で活動を応援することができます。募金金額によってグッズがもらえるブースがあったり犬・ネコ用のグッズを購入することで寄付できるブースもあります。
殺処分の現状
本部に置いてあったチラシを見ると・・・かわいいワンちゃん、ネコちゃんたちですが、那覇では収容され、殺処分される犬猫がとても多いと書かれています。
下のグラフは環境省が公開している「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」というデータから作成したものです。
2004年から2017年までに引取り数と殺処分数が減少しているのが分かりますが、それに対して返還・譲渡数は増加しています。返還・譲渡数は様々な団体やボランティア活動によって犬猫の殺処分を減らす事に貢献しているのが分かるかと思います。
つなぐフェスも返還・譲渡数を増やす為の活動の一環となります。
ちなみに沖縄県の犬・猫の引取り、殺処分数は以下のようになっています。
殺処分とは別の問題として、道路上で事故にあう猫の多さがあります。
事故にあった猫の回収は那覇の市道・私道だけで、平成27年は685件でした。国道や県道での回収の数字は含まれていないので、もっと多くの猫が車の事故にあっていることでしょう。
これは猫が生後半年で出産可能となり、年に3~4回複数の子供を出産するからだと考えられています。
2019 つなぐフェスの様子
つなぐフェスは犬やネコを飼っている人も飼っていない人も楽しめる内容となっており、イベントを楽しむ延長上で活動を応援することができます。募金金額によってグッズがもらえるブースがあったり、犬・ネコ用のグッズを購入することで寄付できるブースもあります。
つなぐフェスの趣旨に賛同した方々がブースを出していて、その売り上げの一部が寄付されます。つまりは、おいしく食べたり楽しむことで寄付が出来るのです。力の入っていない自然な姿が素敵です。これなら誰でも気軽につなぐフェスの活動を応援できます!
大人気であっという間に売り切れてしまったFish&Chipsまるたま。
バインミーがおいしい、コムゴン。
沖縄らしいデザインのTシャツの琉球ぴらす。こちらのデザインは全て琉球ぴらすオリジナルで他では入手できません。
魅力的なスタッフのいる海猫商店。
クリスマスグッズが並ぶお店。
犬やネコをモチーフにした雑貨や犬やネコとは関係ないけれども、女性が好きそうな手作り小物のお店がたくさんあって、目移りして困りました。私はこちらでネコ模様の布製コースター(2枚セット100円)を購入しました。
つなぐBarでは、ヘリオス酒造のお酒やソフトドリンクがカップで楽しめて、売り上げが全額寄付されます。
そこでラベルがかわいい蔵のねこをソーダ割りで頂きました。(300円)
飼ってるワンちゃんと楽しめるエリアがたくさん!
つなぐフェスは飼っている犬と一緒に参加できます。犬と一緒に入れる飲食店は少ないですから、犬を飼っている方にはうれしいイベントですね。
こちらは会場が広くなったことで実現できたドックランです。
ワンちゃんの名前で受付をして200円を支払うと飼い主とワンちゃんが一緒に入場出来て遊べます。犬同士が仲良くなったり、走り回ったり。見ているだけでも微笑ましい光景でした。
犬やネコの譲渡会
保護された犬やネコの里親を募集しているコーナーもありました。
飼ってみたいとは思っても、うまくいかなくて野良犬やノラネコに逆戻りしてしまっては元も子もないので、里親になるためにはトライアル期間を経てから正式に譲渡となります。いい仕組みだなと思いました。
その一方で大きくなったり、住み着いてしまって保護することがしあわせではないネコもいます。そこで不妊手術をして、その証のために耳をサクラの形にしてから地域に戻すサクラネコの活動をしている団体も参加していました。人間も犬やネコもみんながしあわせであることを目指しているので、アプローチの方法はたくさんあったほうがいいですよね。
Liveもあります
沖縄のイベントにはその大きさに関係なくつきものなのが、音楽Liveです。のびのび芝生広場は広くてフラットでお天気も良かったので、思い思いのフードを片手にLiveを楽しめて、とても気持ちが良かったです。
上の写真は、つなぐフェスの活動に賛同しているむぎ(猫)のLiveです。Liveの後はサイン会もありました。
2018 つなぐフェスの様子
会場には様々な出店がありました。カレー、サンドイッチ、野菜、スコーン、Tシャツなどなど。
犬や猫に関するものだけではありません。これは趣旨に賛同する出店者を募り、出店料を集め、その出店料を物資に変えて動物愛護団体に寄付するためなのです。
ヘリオス酒造さんはアルコールを無償提供され、売り上げのすべてを寄付にして欲しいと言われたそうです。
「蔵ねこのゆずシークワーサー」のラベルがとてもかわいかったです。私はお酒をほとんど飲まないのに、ラベルかわいさに連れて帰ろうかと悩みました…。
会場はたくさんの人でにぎわい、様々にイベントを楽しんでいました。おいしく食べたり、買い物をして楽しく過ごすことで、動物たちが助かることにつながるので、楽しく過ごしながら、動物をおもう日にして欲しいという趣旨だからです。
テーマが重いからと言って、しんみりする必要はないですね。
娘が気に入ったのがこれ。
自由に入って遊んでくださいとあるので、入ったきり、出てきませんでした…。
犬猫里親会もあります
犬や猫の里親を募集していました。
かわいいからと安易にノラネコに餌付けをしてしまうと、そこに猫が居ついてしまいます。ごみをあさったり、フンや尿で街が汚れてしまいます。そして、どんどん子猫が生まれてノラネコが増えてしまいます。
猫をかわいがるなら、きちんと里親になって、家の中で飼ってあげてくださいということですね。犬との相性は5分、200円のお散歩で確認できます。末長く、一緒に暮らしてあげてくださいね。
テレビの取材もありました
琉球放送の「沖縄BON」という番組の取材があって、テレビスタッフが撮影していました。近く、「沖縄BON」で放送されるかもしれませんね。
つなぐフェスの会場
にぎわい広場を会場に開催されてきたつなぐフェスですが、2019年は牧志公設市場の建て替えのために、仮店舗が設置されたにぎわい広場のイベント利用が出来なくなりました。会場の変更を余儀なくされ、奥武山公園内にある「のびのび芝生広場」で1年ぶりの開催となりましたので、お邪魔してきました。
つなぐフェスは不定期の開催なので、次回の開催はFacebookをチェックしてください。
2019 つなぐフェス- 会場:奥武山公園 のびのび芝生広場
- 住所:〒900-0026 沖縄県那覇市奥武山町51番地
- 日時:2019年11月10日(日)10:00~16:00
- 入場料:無料
犬や猫の命を考えるを前面に出してしまうと重くなってしまいますが、楽しみながら、自分に無理なく出来る範囲で、どうぶつのことを考えるというのは、気負ってなくていいなと思いました。
つなぐフェスのつなぐとは、人とどうぶつ、人と人、みらいへつなぐという意味だそうです。納得しました!