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壺屋やちむん通り祭りに行ってきました

暑い夏のイメージが強い沖縄ですが沖縄にも秋があります。沖縄の秋は短いですが、穏やかな気候になるのでイベントが盛りだくさんです。そんな涼しくて過ごしやすい時期に開催される壺屋やちむん通り祭りに行ってきました。

壺屋やちむん通りとは

壺屋やちむん通り祭り

壺屋やちむん通りには、シーサーや食器などの壺屋焼のお店がずらっと並んだ通りです。端から端まで歩いて10分程のこぢんまりしたエリアですが、比較的戦災被害が少なかったので、石畳敷きの道路や赤瓦の屋根など昔ながらの建物も残っていて、散策するだけでもとても気持ちのいいエリアです。

壺屋は琉球王府が県内に散らばっていた陶工を集めたことにより、街が出来上がりました。なぜ琉球王府が陶工たちを集めたかというと、首里城が火災にあい、再建のための赤瓦をたくさん作るためだったそうで、2019年の首里城の火災の直後に壺屋を訪れると言うのは縁があることだなと感じました。

また、沖縄戦で激しく被災してしまった那覇の街ですが、比較的被害の少なかった壺屋から戦後復興が始まったそうです。火災にあっても何度も復活してきた首里城とそれを支える壺屋の街。今回も同様であることを願わずにいられません。

やちむんがお得にGet出来ます

やちむん通りのほとんどのお店では、外にシーサーや食器などの特価品を並べていました。

壺屋やちむん通り祭り
壺屋やちむん通り祭り

ちょっとしたゆがみやキズなどでお店の棚には並びませんでしたが、普段に使うには何の問題のないものばかり、むしろ味わいがあるので、たくさんの人でにぎわっていました。

店内に並ぶ正規品も10%~20%offになっていました。シリーズで揃えたい方には、とてもお得なのでこの機会にまとめてやちむんを購入される方が多くいらっしゃいます。

壺屋やちむん通り

イベント盛りだくさん!

こぢんまりした街の手作り感満載のイベントがたくさんあります。主催者と参加者の距離が近いのがうれしいですね。

ろくろ無料体験
育陶園

育陶園では、いつもは有料のろくろ体験が無料でできるとあって、たくさんの人が集まっていました。子供でも出来ますし、別途有料で焼き上げてもらうことも出来ます。

育陶園

自分で作ったコップで飲んだら、いつもの水もお茶もおいしくなりますね。

ふれあいヤギさん
ふれあいヤギさん

大石公園で飼育されているヤギが出張していました。エサの葉っぱをやることができます。食い入るように見ている子供たちがかわいいですね。

フードブース
壺屋やちむん通り祭り

キッチンカーやテントでフードのお店がいくつも出店していました。

古酒利き酒クイズ
壺屋やちむん通り祭り

小さなカップに少しだけ入った泡盛を飲み比べて、新酒、5年もの、10年ものを当てます。当たるとミニチュアボトルがもらえて、ハズレてもお店で泡盛のサービスを受けられるチケットが貰えます。なかなか難しかったですが、面白かったです。

壺屋焼物博物館無料開放

いつもは大人300円の入館料がかかりますが、祭り開催期間は無料です。焼物の歴史と壺屋焼についての展示や解説があります。

エイサー
エイサー

沖縄のイベントに付きもののエイサーの披露です。3日には旗頭(はたがしら)の演舞や綱引きもありました。

壺屋まちまーいに参加してきました

祭りでオススメなのが、”まちまーい”です。壺屋焼物博物館の学芸員さんの解説を聞きながら壺屋の街を歩くことができます。申し込みも不要で、参加無料。焼物博物館の前になんとなくいると参加できるって、ゆるさがたまりません。学芸員さんの解説は窯やシーサー、井戸など多岐に渡ります。

南ぬ窯

↑こちらは、南ぬ窯(ふぇーぬかま)は釉薬を使わない荒焼(アラヤチ)の窯です。壺屋の傾斜地を利用した登り窯にすることで、天井をつたって熱が伝わります。こちらはトンネル状になっていて、一番下の焚き口から火をつけて横にある丸い小さな穴から薪を入れることで火を送ります。

赤瓦の建物

↑こちらの建物は戦火を免れた戦前からある赤瓦の建物です。今は使われていないので草に覆われています。

ビンジュルグヮー

↑こちらはビンジュルグヮーです。神様の拠り所であり、ここのご神体は石と言われていますが、どの石であるかはあまり重要ではなく、この空間が大切なのです。

裏手には公民館があり、地域の皆さんが集まる大切な場所であることがよくわかります。公民館の高いところにあるシーサーは盗難被害に遭っています。ホンモノは戻ってきましたが、大切に保管されていて今飾ってあるのは二代目です。

東ヌ窯

↑こちらは普段立入りが出来ない新垣家の中にある東ヌ窯(あがりぬかま)です。釉薬を使った食器などの上焼(じょうやち)の登り窯です。こちらは南ぬ窯とは違って、房状に仕切りがあります。いくつかの工房で 共同で使用し、横にある丸い小さな穴から薪を入れることで火を送ります。

東ヌカー

↑こちらは東ヌカーです。カーとは湧水や井戸のことを言い、今でも使われています。こちらも信仰の対象になっていますので、線香がお供えされていました。何度も参加しているまちまーいですが、毎回新たな発見があるので、楽しめました。

壺屋やちむん通りのアクセス

国際通りから平和通りをずっと進んだ先にあります。モノレール牧志駅から歩いて7~8分です。安里方面からなら、ひめゆり通りのマクドナルドの向かいです。

車は壺屋バス停付近のコインパーキングに停めて歩いてまわるのがオススメです。トイレは壺屋焼物博物館やお店のものを借りてください。地元の人が楽しみにしているお祭りですが、子供連れでも、旅行者も楽しめます。是非どうぞ。

ABOUT THE AUTHOR

島人
東京出身で那覇に引っ越してきました。小学生の娘を育てている主婦です。食べるの大好き!特に甘いものが好きです。沖縄の美味しい食べ物を沢山紹介したいと思います。
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