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沖縄最南のグスク・具志川城跡に行ってみた!

沖縄の城といえば、世界遺産に登録されている首里城が有名。でも、本島内にはそれ以外にも約200ヶ所もグスクがあるといわれています。そんなグスクの最南端を訪ねてみると、驚きの絶景がありました。

沖縄で世界遺産に登録されていない城こそ、穴場のスポットなのだ!

2000年、ユネスコの世界遺産として、沖縄本島にある5つのグスク(城跡)が登録されました。でも、首里城以外のグスクは、どれも建物としての形は残っておらず、石垣や城門などから、当時の姿を思い描くというものです。

そんなグスクの中で本島最南端にあるのが、糸満市喜屋武にある具志川城です。

具志川城跡

具志川城は入口から絶景スポットの予感がする

沖縄は、戦争によって地上にある建物のすべてが徹底的に破壊されました。そのため、築城当時の姿で存在しているものは、一つもありません。

世界遺産に登録された首里城であっても、戦後、修復されたことによって今のような建物となっています。

ですから、城といっても多くの場合、沖縄では石垣や門ばかりしかありません。そのため、入口に立っただけで絶景スポットの予感がするということは、そう滅多にありません。

でも、具志川城の場合は…

真っ青な海

すでにこの段階で、視界の奥には真っ青な海が見えています。

普段は、民泊でこの周辺に宿泊している修学旅行生などがこの場所を訪れる程度で、丁寧に整備がされているにも関わらず、とても静かな場所です。

具志川城に入ると、そこは異空間だった!

整備された歩道を歩き、城の中に入ってくると、そこは、高い石垣に囲まれた空間。

具志川城跡の石垣

この石垣は、岬の郭を取り囲んでおり、東西に伸びています。具志川城の石垣には、見張りのための「武者走り」(石垣の内側に設けられた通路のこと)があります。

実は具志川城では、武者走りのほかにも、東側に比べて西側にのみ見られるある特徴があります。

それは、「石垣の幅」と「石垣の高さ」です。

当時の具志川城では、西側の崖の下に城の裏口が設置されていました。そのために、東側と比べて西側の警護を強固にする必要がありました。そのため、東に比べて西側は石垣の幅が広く、さらに高さも高く設置されていたといいます。

具志川城から岬へ向かう石段を降りると、さらなる絶景が登場!

具志川城には、岬へと向かう石段があります。現在、その石段の横には、安全のために整備された階段が設置されています。

階段

お待たせしました!ここからが絶景スポットです!岬へと続く階段の上から、すぐに見ることができるのが…

具志川城跡の絶景

階段を降りると、正面から潮風と、打ち寄せる波の音が全身を襲ってきます。

打ち寄せる波

具志川城の絶景スポットは、まだ先にある!

実は、具志川城の絶景スポットは、これだけではありません。城の石垣の下まで降りることが出来るため、喜屋武の荒々しい海をより身近に感じることが出来ます。

ただし、さらに下へと降りる道は、ごつごつとした岩が続く、急な斜面。

そのため、付近には危険を知らせる立て看板もあります。たった一人でこの場所にきてしまった私は、「もしも転がり落ちてそのまま発見されなかったら…」という恐怖から、数歩進んだところで諦めました。

それでも、こんな景色を見ることが出来ます。

具志川城跡の景色
具志川城跡の景色

沖縄最南端の城は、男性的な海を臨む絶景スポット

喜屋武の海

穏やかな印象の沖縄の海とは違い、具志川城から見ることができる喜屋武の海は、とっても男性的な海。繰り返し聞こえてくる波の音と城を抜ける潮風が心地よい具志川城は、知る人ぞ知る隠れたパワースポットでした。

具志川城跡詳細
住所

〒901-0354 沖縄県糸満市喜屋武1730−1

※喜屋武岬を目指していくと分かりやすいです。看板も、喜屋武岬と一緒に出ています。

駐車場

無料

※整備された駐車場ではありません。天候が悪い場合は、十分気を付けてください。

バリアフリー

車いすまたはベビーカーでは城内に入ることはできません。

※ただし、天候がよく、地面が乾いていれば、石垣が見える位置までなら進むことが出来ます。

営業時間

設定なし(自由に見学できます)

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すいか親方
国際通りのど真ん中に住んでいるため、ウチナンチュを見かけるよりも、観光客や修学旅行生と出会うことの方がはるかに多い毎日を過ごしている「すいか親方」です。
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