沖縄気象台は、沖縄地方が6月22日ごろに梅雨が明けたと見られると発表しました。2017年の梅雨はどんな様子だったのか、ご報告します。
2017年の梅雨
6月22日の梅雨明けは、平年よりも1日早く、昨年よりも6日遅いです。平年より4日遅い、5月13日に梅雨入りしたので、梅雨の日数は平年より5日短い40日間でした。
各地の梅雨期間の雨量は、名護で819ミリ(平年比231%)、那覇で687ミリ(平年比186%)、久米島で810ミリ(平年比194%)と観測されています。
平年より多くの雨が降ったことで、5月14日午前0:00の11ダムの貯水率は47.7%でしたが、6月22日午前0:00の11ダムの貯水率は96.3%でしたので、たくさん雨が降ったことがわかります。
一方で、与那国島では177.5ミリ(平年比66%)、石垣島で224ミリ(平年比69%)など、宮古・八重山地方ではカラ梅雨でした。離島は水不足になりやすいので、早急な対策が求められています。
急な天候の悪化にご注意ください
沖縄では、気の早いセミが鳴き始めました。梅雨明けしばらくは晴天が続きそうと予想されていますが、急な天候の悪化に注意が必要です。
急な天候の悪化とは
- 大雨
- 雷
- 竜巻などの突風
沖縄に引っ越してから、TVで「竜巻注意報」が出ていることをよく目にするようになりました。調べてみると、北海道、沖縄県、高知県、秋田県、宮崎県、鹿児島県で発生件数が多くなっています。
気象庁のHPに、1991~2015年の竜巻などの発生件数がのっていました。それを見ると、私が以前住んでいた東京は8件ですが、北海道は44、沖縄県43、高知県32、秋田県23、宮崎県23、鹿児島県23、となっています。特に地域の差はなさそうですね。
急な天候の悪化で毎年、死傷者が出ていますので、天気急変のサインを見逃さないようにしてください。悪天候は「積乱雲」によって生じますので、積乱雲が近づいてくるサインをキャッチします。
- 真っ黒い雲が近づいてきた
- 雷の音が聞こえてきた
- 急に冷たい風が吹いてきた
これらが積乱雲が近づいてくるサインです。このような様子に気がついたら、すぐに建物の中もしくは車の中に避難します。海やプールからすぐあがり、川には近づかないようにします。木や電柱の近くは危険ですので、木の下で雨宿りは避けます。
だいたい、30分から1時間ほどで弱まることが多いので、安全な場所で積乱雲が通り過ぎるのを待ちましょう。(室内でお茶するのがオススメ!)
熱中症に注意してください
梅雨明けして間もない頃は、体が暑さに慣れていないのに、気温が急上昇しますので、注意が必要です。室内でも熱中症は起こります。
熱中症の症状は、めまい、体のだるさ、嘔吐、けいれん、などです。熱中症を疑ったら、涼しい場所に移動し、水分、塩分を補給します。自分で水分補給が出来ない人に、無理に水分を取らせようとすると、誤飲の恐れがありますので、無理に飲ませてはいけません。
不自然な言動や意識障害が見られる場合は、救急車を呼びます。救急車が到着するまでは、首、わきの下、足の付け根に氷や保冷剤をあてて体温を下げます。沖縄は本土と比べて、日差しが強いので、特に注意が必要です。
- 帽子、日傘、サングラスを使用してください。
- 飲み物を持ち歩き、喉が渇いたと感じる前に水分を取るようにしてください。
- 汗をかくと塩分も失われますので、スポーツドリンクや塩入りの飴などで塩分も補給してください。
- 通気性に良い服を選んで、吸水性の高い下着を着ると快適です。
- こまめに休憩を取ってください。
旅行の時はつい、あちこち動き回ってしまいがちですが、普段の環境と異なると疲れますので、無理をせずに休憩を取ってください。楽しい沖縄旅行のハズが・・・なんてことにならないよう、のんびり楽しんでくださいね。