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沖縄県民は台風対策にどんなものを買い出しする?

台風

毎年数個の台風がやってくる沖縄ですから、県民の台風対策も慣れたものです。でも移住1年目の初心者だと何を備えればいいかわからないはず…。そこで沖縄県民が台風対策にどんなものを買い出しするのか紹介します。

パン

台風が近くなると、街のスーパーのパン売り場からパンの姿が消えます。コンビニに行っても真っ先にパンがなくなります。

理由は停電になってもすぐに食べる事ができる食品だからです。台風対策の買い出しに行くと多くの方が買い物かごの中にパンを放り込んでしまいます。値段的には食パンの方が断然お得なのですが、台風との対決が長期戦になりそうなときには子どもが喜びそうな(いや、子どもの機嫌が取りやすいが本音かも?)菓子パンを選んでしまいます。

カップラーメン

台風の時、停電になってもガスだけは使えるので、台風になるとカップラーメンがバカ売れします。しかも台風の買い出しの時には家族の人数分が必要になるので、かごの中に大量のカップ麺が投入されます。ただし個数を確保しなければいけないので、安い商品から次々となくなります。

ところがインスタント麺であればなんでもよいというわけではありません。個数を確保するとなればだんぜん袋麺の方がお得なのですが、沖縄県民にとって「便利で特別な非常食」というイメージがカップ麺にはあります。「台風の非常食=カップ麺」というイメージが強いのかもしれません。

お湯で温めて食べるレトルト食品

昔は台風時の非常食はそうめんでした。もちろん今でもそうめんが非常食という家庭もありますが、若い世代ではそうめんよりもパスタの方が人気です。

でも蒸し暑い部屋の中で調理をすると余計に熱がこもって暑苦しいので、パスタソースも温めるだけで食べられるレトルトの方が人気です。中でも子供がいるファミリー世帯では、ミートソースのレトルトパックが大活躍します。家族の人数分の食事が一気に作れて子どもが喜ぶメニューなので、ついつい選んでしまうのかもしれません。

さらにレトルトカレーも人気です。停電になるとご飯を炊くことができませんが、よほど大きな台風でなければ簡単に停電しないのが沖縄の強みでもあります。

とはいえ締め切った部屋の中で調理をすればその分湿度が高くなり不快指数が上がりますので、台風の間は極力調理をする時間を短くしようと心がけます。

そんな切実な思いに応えてくれるのがお湯で温めるだけで食べることができるレトルト食品。レトルトカレーはレトルト食品の代表選手でもあるので、未だに沖縄県民から絶大な人気があるのかもしれません。

カセットコンロ用のガスボンベ

IHコンロの家庭では絶対に欠かせないのがカセットコンロです。IHコンロだと停電時には使えません。お湯すら沸かせなくなるので、せっかく買いだめしたカップ麺も食べることができません。かといってコンビニに行っても売り場から食べ物がほぼすべて姿を消しますから、何とかしてお湯だけでも沸かせるようにならないと何も食べられなくなってしまいます。

でもうっかり忘れてしまうのがガスボンベ。そもそも沖縄では冬でも鍋を囲んで食べることがほとんどないので、ガスボンベを備蓄していることもほとんどありません。

その上「きっとまだ残っている神話」を信じてしまうため、いざ使おうとしたときにガス切れだったという苦い経験もよくあります。

だから停電の可能性がある台風の時には、買い出しの品にカセットコンロ用のガスボンベを加えて考える癖が一部の県民にはあります。

レンタルDVDを借りる

小さな子供がいる家庭では、台風接近の前に必ずレンタルDVDを借ります。台風が過ぎ去るまで家の中から出ることができないので、子どもがぐずりだすとそれだけで家の中がイライラムードに包まれます。そんな子供たちの機嫌を取ってくれるお助けグッズがレンタルDVD。これさえあれば子どもは上機嫌ですし、その効果もかなり持続します。だから子どもがいる家庭にとってレンタルDVDは神のような存在なのです。

でも子供がいる家庭ではみな同じことを考えるので、台風対策前のレンタルビデオ店には子連れの親子の姿でいっぱいになります。しかも一度に何本ものDVDを借りるので、タイミングがズレると棚一面に「レンタル中」の札が…。レンタルDVDをめぐる戦いは時間が勝負の分かれ目になります。

お菓子

台風接近中は安全のためにも家から出ることができないので、ひたすら退屈です。テレビを見ても台風情報が流れるだけで、面白い番組がやっているわけでもありません。やることがないとだんだん口さみしくなるので、ついついお菓子に手が伸びます。これはある意味で仕方のないこと。

なぜなら普段は「お菓子ばっかり食べないの!」と母親からうるさく注意される子どもたちも、台風の時だけは文句を言われることもなく好きなだけ食べることができるのですからこれほどうれしいことはありません。

もちろん親としては思うところがあるのですが、子どもたちのつまんない攻撃を受け続けるストレスから逃げられるのでつい黙認してしまいます。こうした親の痛いところをよく心得ている子どもたちは、台風の買い出しになるとここぞとばかりに大量のお菓子を抱えてレジに並びます。

ビール

「やることないならビールでも飲むか!」というのが沖縄の大人の意見。どんなに仕事が忙しい時期だとしても、自然災害には勝てません。会社から呼び出される可能性もないですし、子どもたちから「どこか遊びに連れてって!」とせがまれることもありません。

だから堂々と昼間からビールを飲みます。台風の時の唯一の楽しみなので我が家でも当たり前のように買い出しでビールを手にするのですが、考えてみるとこの行動って沖縄ならではの行動なんですよね?

何はともあれ沖縄の台風対策は買い出しが命

他県から見ると不謹慎に思えるような買い出しかもしれませんが、不要な外出を避けることが何よりも身を守るために必要なことだと知っている沖縄県民。だから家から出られない時間をいかに楽しく過ごすかが、台風対策の買い出しにも関係してきます。

移住生活に慣れてくると台風対策にも自分のカラーが出てくるのですが、慣れないうちは王道の買い出しメニューで乗り切るのが一番!とにかく台風は自然災害なのですから、どうにかしようと思ってもどうにもなりません。それならば少しでも楽しく過ごせるように工夫しながら買い出しをしてみてはいかがですか?

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ゆいまーる
沖縄で生活を始めて十数年・・・。これまでの経験を活かして沖縄の情報をいろいろとまとめたいと思います♪
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