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沖縄移住をまじめに考える。沖縄ってお金稼げる?の巻

ニライカナイ橋

こんにちはー。最近、(いや、最近に限ったことでもないかな・・)気づかぬ間に財布の中の諭吉や漱石に家出をされる、こしょん21000(以後 こしょん)です。沖縄って仕事ないんでしょ??すんごい経済状況悪いよね??そんなイメージ。あまり口にしないけど、そう思っている人も多いですよね。んじゃ、実際どうなんだろう?って話。

いくつかのデータと共に、移住を考える際には切り離せない、沖縄の経済について、ちょっと真面目に考えてみたいと思います。

沖縄は失業率が高い?そして有効求人倍率は??

統計の取り方や、そもそもの労働総計数値の取り方が全国値と比較すると、精度がイマイチではあるらしいのですが、とりあえず、総務省統計局発表の2017年9月のデータで調べてみました。

年間を通じて、多少の数値の変動があるようですが、基本、沖縄の失業率は高いです。毎年、4パーセントを超えています。相関して、有効求人倍率、こちらも全国一、低い。1.1。(ちなみに全国平均は1.52)ただ、数だけで言えば、ギリギリ1.0を上回っている。実際、業種によっては、慢性的に人が足りていない状況のところも多いらしく。就職を希望している人が望む職業と、実際の求人が一致しない。そんなミスマッチからくる失業率。仕事まったくないんでしょ!!というわけではないのも事実。製造業などがほとんどないため、職種の選択幅が少ないのかもしれません。

沖縄県の平均年収は??時給は??

お金

平均年収は349万8000円。47都道府県中、47位。東京は600万超え、その近郊都市においても500万を超えていることを考えた場合、すごく低いように感じるし、まぁ、事実数値としては低いですよね。

ちょっと目線を変えてみたいのが、そのほかの地方都市との比較。

全国平均は469万円だが、その平均より上をいく都道府県は47都道府県の中で13都道府県しかないし、下位14都道府県に関しては、400万未満。場合によっては隣県の大都市で日中働き、その給与を住居県に持ってくることのできる他府県があることを考えると、純粋に各都道府県だけで発生する平均年収は、もう少し違ってくるかと思いますし、その点、沖縄の場合、日中の経済活動が他府県というのは、かなり稀なケースだと思われるので、その点を考慮すると、349万8000円という数字。ダントツにビリなのかどうなのか?もう少し熟考してもよいではないのでしょうか??

ちなみに沖縄県の最低賃金(時給)は737円(29年10月1日現在)ですが、実は九州地区で見た場合、福岡を除くすべての件において、最低賃金は同じ。コンビニなどのバイトであれば、900円前後、深夜だと1000円超えるところも多いようです。このあたりの平均時給も、福岡を除く九州各県とあまり大きな差はないようです。これらのことを鑑みた場合、沖縄だけが異常に仕事がなくて、稼げない。というわけではないように思います。

出費支出。沖縄の一般家庭の平均的な支出

沖縄は一般家庭における出費支出/月。ダントツに低いです。総務省統計局によると、沖縄の一般家庭における出費支出は、234.707円/月。全国下位10県と比較しても10ポイント以上低く、全国トップで出費支出は低い沖縄県。これをどのように捉えるかは人によるとは思いますがよく言えば、安く生活ができる。ということになります。

冬場の暖房費用や、衣服費にお金がかからないことや、外食代などが安いことは生活出費の低減に一役かっているのかも??

ただ、食糧費、光熱費用以上に、教育費用や、娯楽/教養に対する費用の差異が大きいようです。見方によっては、生活に必須な物(食住など)以外にはお金をかけてない(経済的にかけられない)とも解釈できますが、支出額だけが、生活や人生の質ではないはず。本当に人生を豊かにするお金の使い方や、経済力のみに依存しない教育や趣味を持てる社会の仕組みづくりを考えていきたいものです。

沖縄のポテンシャル:沖縄はオワコンなんかじゃない

これだけを見ると、まぁ、沖縄経済って、どん底に悪いってわけじゃないにしても、やはり悪いには違いないんじゃん。と思ってしまいます。でも、実は、沖縄にはこんな側面もあるんです。

新都心

人口増加率全国一位

全国の人口増減率-0.20%に対し、沖縄は+0.59%で、2位の東京+0.28%を大きく引き離し、全国1位となっているそうです。(総務省総計データより)また、沖縄県は、全国で年少人口(0~14歳)の割合が最も高く、沖縄県が全国で唯一、年少人口が老年人口を上回る県でもあります。これから、少子化が叫ばれ労働人口が減少していく日本で、沖縄は大きな可能性を秘めた県であることが良くわかる数字ではないでしょうか。

実質経済成長率全国一位

同じく、総務省総計データにおいて、2020年までの中期予測において、東京を抑えての一位だそうです。やはり最大の要因は、上記の人口増加に伴うものですが、それ以外にも、ITや金融、物流業などの成長が著しく、そのほかの観光業や建設業も堅調とのこと。確かに、言われてみると、大きな商業施設、マンション、アパート、ここ数年すごい勢いで増えてるなぁ。と感じます。

ひっくるめると沖縄経済って

沖縄

東京などと比較すると、現時点では、どうしても数字では見劣りしてしまうことは事実。

ただ、これからは、今は地理的ハンデをうめるITや、人口増加の追い風をうけて経済は成長傾向にあり、今後は大きな経済成長が見込める。

これからは、必ずしも、都会に住むこと=仕事の得やすさや高賃金確保のしやすさではないはず。事実、リモートワークやフリーランスでも働ける環境が整うことで沖縄に限らず、住みたいところに住みながら働く。地理的ハンデはアイディアやITの力を借りて、むしろプラスに変える。そんな時代の変化に、様々な人たちが挑戦していて、それが、人口増加の一端を担っているのかもしれません。

そんな可能性にあふれた沖縄経済。その可能性を後押しし、沖縄発展に寄与できる人材でありたいなぁ。と時には真面目なことを思った、こしょんなのであります。

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