国際通りに繋がる平和通りにある観光案内所「ゆっくる」では、いろんなイベントを開催しています。2019年8月には「まちゼミ」が開催され、その中のひとつ、泡盛カクテル講座に参加してきましたので、ご紹介しましょう。
まちゼミとは?
こちらが観光案内所のゆっくるです。テーマに沿った新聞を発行したり、季節に合わせたイベントを企画しています。2019年8月は「まちゼミ」が開催されました。今年で3回目となる「まちゼミ」とは、那覇マチグヮーには、磨き上げた技術と知識を持った方がたくさんいます。そんなお店の人が講師となって、知識や情報、コツなどを”無料”で教えてくれるミニ講座です。
泡盛カクテル講座の会場はバーのBO-CHIRA
BO-CHIRA(ぼーちら)は、兵庫県出身の体格のいいマスターと滋賀県出身の小柄だけど芯の強そうな奥様のご夫婦で営まれている、開店して1年半くらいのお店です。
ぼーちらとは宮古島の言葉で、やんちゃという意味です。
店内は4~5人座れるカウンターと大きなテレビの前のテーブル席でこぢんまりしたお店です。店内の内装は建築士である奥様が工事したそうです。すごいですね。
マスターは昼間は恩納村でカヤックのお仕事をしており、書道家でもあるので、書のカード(上の写真の右側)も並んでいます。奥様はダイバーで、犬を飼っているとの事で話のネタが付きそうにない面白いお店です。
もちろんお酒の種類も豊富ですよ。
泡盛カクテル講座:泡盛について
まずは、泡盛マイスターでもある、マスターから泡盛についての講義です。
琉球泡盛の定義
琉球泡盛の定義は、黒麹菌を使用、タイ米を使用、単式蒸留機を使用、沖縄県内で製造することとあります。原料は同じでも海外で作られた場合は琉球泡盛ではなく泡盛と表記されます。
泡盛の語源泡盛の語源ははっきりしておらず、4つの説があります。
- 作る時、注ぐ時に泡が立つから。
- 昔は原料に米ではなく、粟を使っていたから。
- 梵語の酒を意味する”アワムリ”が変化したもの。
- 薩摩藩が焼酎と区別するために名を付けたから。
決め手はないようですが、600年の歴史のあるお酒であることに変わりはありません。
泡盛は百薬の長
泡盛は低カロリーで、糖質もゼロ、プリン体もゼロで、泡盛には血栓を溶かす効果が期待されています。もちろん、飲み過ぎはNGですが、1日に2杯程度なら、泡盛が一番体に良いお酒と言えます。
バーテンダー気分で泡盛カクテルを作ろう!
泡盛カクテルはベースのスピリッツに泡盛を使ったもののことです。泡盛を活かし、泡盛のおいしさがわかることが大切です。
下記の4種類のカクテル材料をご用意いただき、講座に参加したメンバーがカウンターに入らせてもらって、ひとり一種類ずつカクテルを作らせていただきました。かっこいい!
- シークヮーサー+ヨーグルト
- シークヮーサー+オレンジ
- スイカシロップ+ヨーグルト
- グレープフルーツ+ソルティライチ
私が選んだのはグレープフルーツ+ソルティライチです。
まずはグラスに氷を入れてグラスを冷やしておきます。シェーカーにグレープフルーツジュースとソルティライチジュースと泡盛・多良川を1:1:1で入れます。好みで割合を変えてもOKです。
シェーカーをしっかりしめてから、シェーカーを水平にしてシェイクします。シェーカーは金属製なので、あっという間に手が冷たくなってしまい、持っていられなくなってしまうので、手際よく行うことが大切です。
グラスの氷を取り出して、シェーカーのふたを開けてグラスに注ぎます。お花を飾って完成です。
カクテルの名前も参加者が考えて付けました。こちらは「桜坂」です。
他のメンバーが作ったカクテルも小さい器に移してもらって、味見をさせてもらって、感想を伝え合いました。男性はお酒強めが多くて、女性はかわいらしい色合いになることが多くて、それぞれ個性豊かでおもしろいです。
マスター作の泡盛カクテルを頂く
こちらはマスターが考案した58(ゴーヤー)カチャーシーです。
ライムとしりしりしたゴーヤーが入っていて、ゴーヤーのほろ苦さとつぶつぶが味わえるカクテルです。甘くないので泡盛のおいしさがストレートに伝わります。多良川はカクテルに向いてる泡盛だそうで、食感があるカクテルっておもしろいです。
これだけいろいろ教えて貰えておいしくて無料なんです。あまりに楽しかったので、私は2回も参加してしまいました。
ゆっくるとBO-CHIRAのアクセス
ゆっくる国際通りから平和通りに入って、まっすぐ行くと右側にあります。食堂花笠の斜め向かいです。トイレも借りられますし、車いすのレンタルもあります。英語もOK!
- 住所:〒900-0013 沖縄県那覇市3 牧志3丁目3−4 牧志公設市場雑貨部 1F
- TEL:098-943-2110
- 営業時間:9:00~20:00
てんぶす那覇の脇の道を壺屋方面に進み、県民ステーキの脇の道を左に入るとすぐ左側にあります。住所はお店周辺が同じ番地なので、ご注意ください。
- 住所:〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3丁目8−30
- TEL:090-7761-8972
- 営業時間:19:00~翌5:00
- 定休日:無休
泡盛の消費量はどんどん減っているそうです。歴史もあって、おいしくていろんな飲み方のできる泡盛です。わからないからとしり込みしてしまうのはもったいないです。わからないことはスタッフの方に聞いてみてください。丁寧に教えてもらえますよ。