こんにちは。食べ歩きが大好きな「島人」です。今日はおいしいと評判の「fish&chips まるたま」をご紹介します。
fish&chipsまるたまはこんなお店
店名のfishとは白身魚のフライのこと、chipsとはフライドポテトのことです。ちなみにフライドポテトは和製英語ですので、海外では通じません。英語では「French fries」と言います。フランスでは「ポンヌフ」と言います。これは新しい橋の意味で、フライドポテトの形が似ているからという説もあります。
話しがそれました。。
”まるたま”は宜野座出身の店主、玉代勢 卓(たまよせ すぐる)さんのお名前から付けられたと思います。店主さんは髭の似合う方で、フライドポテトに並々ならぬ情熱を注いでいます。気難しいのかなと思ったら、とても気さくな方で、ゆんたく(おしゃべり)も楽しかったです。
ちなみに県庁前にある「味噌めしや まるたま」さんとは偶然、店名が同じになったそうで、同じ店名ということで親しくなったとのことです。いろいろつながる沖縄県ですね。
fish&chipsまるたま誕生秘話
テーブルの上のチラシに、fish&chips まるたまの誕生秘話が載っていました。抜粋して紹介しますと
店主さんとフィッシュ&チップスの出会いは、大学生時代までさかのぼります。大学を休学してニュージーランドで暮らしていた時に、いろんなスタイルのフィッシュ&チップスのお店で、おいしく食べていました。
帰国後も結婚前の奥様とニュージーランドを旅行して、またフィッシュ&チップスを味わい、子供が生まれると家族旅行でニュージーランドを訪れて、またまたフィッシュ&チップスを味わいました。
店主さんにとって、フィッシュ&チップスは、初めての外国暮らしのドキドキや家族の幸せな思い出が詰まっている大事な食べ物だったのです。
店主さんはやんばるで10年間、エコツアーガイドのお仕事をされていましたが、「いつか自分のお店を持ちたい」と夢を持っていました。
そして、大好きなフィッシュ&チップスのお店を開こうと奥様に話すと奥様はすんなりとOKしました。
しかし、条件がただひとつ、「必ず安全な食材で」と。ご夫婦には小さなお子さんが2人いて、奥様はお子さんのために、安心で安全な食材を探して毎日の食事を用意していたのです。
店主さんのフィッシュ&チップスに対する憧れとこだわりと奥様の安心安全基準が合わさって出来たお店が「fish&chips まるたま」なのです。
まさにその通りで、ジャンクフードというイメージよりも素朴で丁寧で誠実なお店です。
fish&chipsまるたまを経営しているご夫婦はただものではなかった!
まるたまのお店はおいしくfish&chipsが頂けるお店だけではないのです。店内でイベントを開催したり、児童館がない地域なのでママのゆんたく会の場所を提供したり、地域の子供たちのハロウィンイベントにも協力しています。
また、英会話教室も開催されています。
奥様はコーヒーも淹れますし、看板も書くし、フリースクールの英語の先生でもありますが、そのうえなんと、民謡歌手なんです!
いろんな経験があるお二人なので、どんなお客様に寄り添えるのだと思います。引き出しが多いと発想も豊かで、失敗からの立ち直りも早い気がします。
fish&chipsまるたまの店内
ドアを開けて店内に入るとコンクリート打ちっぱなしで、白を基調にしたインテリア、大きな窓で開放感が溢れます。オシャレなんですが、店主さんはオシャレすぎるのを避けたかったようで、ソファのイスが揃ってない感じが気取っていなくていいですね。思ったより席数が少なくてテーブル席は2つ、窓際にはカウンター席があります。
fish&chipsの実食です
メニューはこちら。
看板メニューはもちろん660円で提供している「fish&chips」ですので、こちらをオーダーしました。飲み物は大好きなコーラで。
注文を受けてから揚げるので店内に揚げ物のいい匂いがします。待つこと5分ほどで運ばれてきました。手際が良いですね。
まずはポテトを食べてみることにしました。”まるたま”は最小限の味付けしかしていないので、アイランドにあるケチャップなどをつけながら食べます。小麦粉を使っていないそうで、ホクホクの食感です。これはおいしい!
次はフィッシュです。大きめにカットされた白身魚(今日はホキとしいら)が薄い衣に包まれています。外側はあつあつのカリカリ、中はふっくらジューシーで淡白な味と思っていた白身魚の印象がくつがえるほどです。白身魚の衣には秘密があるそうで、なんとビールを混ぜているんです!それもオリオンサザンスター。ネットで見つけた情報で知ってはいましたが、本当にビールを入れているところを見ました。衝撃です。
ボリュームたっぷりのサンドイッチも気になるし、fish&chipsをつまみにビールを飲みながら仲間とTVでサッカーなど見たら盛り上がりそうだな、などと妄想が膨らみました。
まるたまプレートも食べてみた
平日はお得なまるたまプレートが頂けると聞いたので、別日にまるたまプレートも食べてみました。
プレートに揚げ物とチップス、ご飯と野菜が乗っています。揚げ物はフィッシュ、チキン、ミックスから選べます。コーヒーか紅茶がセットになって850円(税込み)です。
私はミックスを選び、アイスコーヒーをセットにしてもらいました。注文を受けてから揚げてくれますので、5分くらい待ちます。じゅわーとおいしそうな音が聞こえてきて、わくわくしますね。
運ばれてきたのは、こちらです。
フォークやケチャップはアイランドにありますので、セルフで用意しましょう。
フィッシュは添えられたタルタルソースを付けて食べます。卵たっぷりでさらに野菜も入っているようです。シャキシャキした歯ごたえと、外はさくさく、中はアツアツで、ふんわりの白身魚の組み合わせが最高です。いくらでも食べられそうな気持ちになるほどのおいしさです。
チキンは衣が薄くてさくっとしています。鶏肉が柔らかくてジューシーです。素材によって衣を変えているんだと思います。
まるたまのchipsのじゃがいもはその時に一番おいしいじゃがいもを選んでいます。今日のchipsは久米島産の紅じゃがを使用していました。ほんのり甘くてじゃがいもとさつまいもの間のような食感です。じゃがいもの種類によってこんなにも味が違うのかと驚かされました。
店主さんは紅じゃがに惚れ込んで、たくさん仕入れたので、レジのまわりに段ボールがたくさん積み上げられていました。添えられていた野菜は水菜とパクチーを合わせてあり、口の中がスッキリします。ご飯は雑穀米です。ボリュームも十分で大満足です。
アイスコーヒーはまるたまブレンドだそうで、水出しで作られています。酸味がなくて深煎りですっきりした飲みごたえです。カフェにも負けていないクオリティです。
今度はビールと合わせたいです。お店にビールも置いてあるし、パーティに持ち寄っても楽しそうです。
fish&chipsまるたま基本情報
国道58号線を那覇空港から名護方面に向かって北上します。天久(あめく)交差点の先、右手に中古車のガリバーが見えます。坂道を登らずに、脇の細い坂道を下ります。最初の脇道を左に入ってまっすぐ進むと 「fish&chips まるたま」の看板が見えます。駐車場はお店から50m先にあります。
- 住所:那覇市曙2-15-12
- TEL:098-955-2093
- 営業時間:10:00~20:00(金、土は21:00まで、日は19:00まで)※揚げ物は11:00からです。テイクアウトも出来ます。
- 定休日:月曜日
※※週末は県内各地のイベントに出店されていることが多いです。イベントスケジュールはお店のfacebookで確認してください。