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沖縄の食文化展に行ってきました

沖縄の食文化展のチラシを見つけたので、行ってみることにしました。会場は沖縄県立図書館の3Fです。

沖縄県立図書館に到着

沖縄県立図書館

「沖縄の食文化展」の会場の沖縄県立図書館に到着しました。なかなかの人出です。びっくり。

沖縄県立図書館は与儀公園の隣にあります。観光客が来ない場所ではないですが、来場者は沖縄の人が多いような印象を受けました。会場内は写真撮影が禁止でした。

沖縄の食文化展の目的

沖縄の食文化展

沖縄の食文化は、長い歴史と諸外国との交流の中で育まれた独特なものです。

しかし、近年は食生活の欧米化や価値観の多様化などに伴って、行事食や伝統料理離れが進んでいます。沖縄の食文化展は沖縄の食文化の保存・普及・継承を目的に開催されました。

2017年3月8日から3月13日まで開催されています。入場は無料です。宮廷料理、行事料理、庶民料理の3つのブースに分かれていて、写真を中心に展示されています。

宮廷料理

琉球王朝の王のところへ中国の皇帝の使者である冊封使(さっぽうし)をもてなすための料理でした。そのため、中国の影響が大きいです。冊封使は食材も持ち込み、料理人も連れてきていました。その料理人から料理を習うこともあったようです。

また、薩摩の在番奉行などをもてなすための料理もありました。こちらは本土の影響が大きいです。どちらの料理もとても豪華でした。

行事料理

行事料理カレンダー

お正月に食べられる中身汁などから12月の冬至ジューシーまで、ずらっと写真とパネルで紹介されています。沖縄に引っ越して独特な行事がたくさんあること、そして行事料理がたくさんあることに驚かされました。

だんだんと行事が簡素化されたり、信仰性の強いものはなくなってきているそうですが、毎月行事があって、その行事にふさわしい料理があると言うのは素晴らしいと思います。「もうすぐ〇〇の日だから、△△が食べられる。」 と考えられると生活に潤いが与えられますね。

重箱料理

博物館にもあった、重箱料理の模型がありました。お正月や旧盆、清明(シーミー)に欠かせない重箱料理は、中国の影響が大きいです。

御三味(うさんみ)と呼ばれる、豚三枚肉、かまぼこ、揚げ豆腐、昆布、天ぷら、ごぼう、結びこんにゃく、田芋のから揚げなどをきれいに詰めます。数は奇数にする決まりで、これも中国の影響だそうです。

庶民料理

普段、家庭の中で食べている料理のことです。「医食同源」の思想がベースに創意工夫した先人たちの知恵が詰まっています。素朴ですが豊かな食文化と言えます。

亜熱帯気候の自然が育んだ食材や本土はもちろん、中国やアメリカなどとの交易で得られた食材が取り入れられています。

肉類

沖縄で一番食べられている肉は豚肉です。中国の影響を受けているので、中国と同様に「ひづめと鳴き声以外は全部食べる」と言われる程です。戦前までは豚は貴重だったので、お正月に食べるご馳走だったそうです。そのため大事にして、残さず食べようとしたのかもしれませんね。

沖縄では牛肉の消費は少ないです。これは農耕に牛が使われるため、屠殺を禁止した歴史があるからだそうです。

コンブ

沖縄ではコンブの消費が全国一位だとか。でも、沖縄ではコンブは採れません。北海道から北前船で沖縄に伝わったのが始まりと言われています。クーブイリチー(昆布と豚肉の炒め物)には、そんな歴史があったんですね。

鰹節

かつおぶしが沖縄で生産される前から鰹節は使われていたそうです。これは本土から伝わったものです。今でも鰹節はたくさん使われていて、スーパーで豊富に並んでいます。

まとめ

近年は冷蔵庫がどの家庭にも当たり前のようにあり、食品の保存が容易になりました。そのため、本土や海外の食べ物もたくさん入ってくるようになったのだと思います。どちらかに偏るのではなく、伝統の食文化の良さを見直して受け継いでいくことが大切だと感じました。

ABOUT THE AUTHOR

島人
東京出身で那覇に引っ越してきました。小学生の娘を育てている主婦です。食べるの大好き!特に甘いものが好きです。沖縄の美味しい食べ物を沢山紹介したいと思います。
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