那覇の三大祭りは、ハーリー、エイサー、大綱挽きです。毎年8月の第一日曜日に、国際通りで開催される「一万人エイサー踊り隊」は夏の風物詩とも言えるエイサーイベントです。私も毎年見に行っていて、これがないと夏じゃない!って思います。一万人エイサー踊り隊の様子をレポートします。
エイサーって、なに?
エイサーは、旧盆の最終日に先祖を送るための踊りです。ネットで検索すると「本土の盆踊りと同じ」なんてあります。意味合いとしては同じかもしれませんが、踊りの中身は全く違います。エイサーは、にぎやかでアップテンポの曲も多く、沖縄育ちでない私でも、わくわくうきうきします。これを沖縄の言葉で「ちむどんどんする」と言います。
エイサーの集団は大きく2つにわけることができて、伝統的なエイサーと創作エイサーにわけられます。伝統的なエイサーは地域の青年会のメンバーで構成され、先祖の供養を目的にしています。創作エイサーは伝統的なエイサーをもとにした踊りで、先祖の供養を目的にしないで、職場の仲間や大学のサークルなどを母体としていてメンバーの年齢も様々です。
エイサーの構成
- 大太鼓 直径50センチくらいの重そうな太鼓を持ったまま踊ります。基本的に男性が担当しますが、創作エイサーの集団なら女性が担当することもあります。
- 締太鼓 直径30センチくらいの太鼓です。
- パーランクー 片面張りの手持ちの太鼓です。
- 手踊り 伝統的なエイサー集団は太鼓は男性が担当して、女性が手踊りを担当します。着物の丈が短いのが特徴です。
- 地謡 グループの年長者が三線や歌を担当することが多いです。今年は生演奏ではなく、CDを使う集団が多かったように思います。
- チョンダラー わざと着物を着崩し、顔を白塗りにした道化役。ふざけているように見えて、実は踊りの合図をしたり、観客を盛り上げたりしています。踊りも理解し、全体を見ているとても重要な役割です。
伝統的なエイサー集団は基本の構成に準じているところが多いですが、創作エイサー集団は構成にとらわれていないので、男性も女性も太鼓を持ちますし、獅子舞などを取り入れている集団もあります。
一万人エイサー踊り隊を見よう!
「一万人エイサー踊り隊」は国際通りを通行止めにして、10か所の演舞ポイントが設置され、安里の「さいおんスクウェア」の前から県庁方向に移動しながら、演舞を披露します。1つの集団はだいたい3、4か所くらい披露します。つまり、見るポイントによって、どの集団のエイサーが見られるか異なります。
どこのポイントで見ても楽しめますが、出店はほとんどないこと、トイレはお店で借りることになりますので、買い物に便利でトイレがたくさんある「てんぶす那覇」や「ドン・キホーテ」の前あたりがいいかと思います。
2015年は途中で大雨が降って中断となり、2016年は雨の中開催されました。2017年も雨が心配されましたが、イベント開催中はなんとか降らずにすみました。終了した7時ごろから雷雨になりましたけれど、観客は濡れずにすんだようです。
エイサーの演舞が始まりました!
まずは、創作エイサー集団の演舞が披露されます。それぞれの集団で趣向を凝らしたきらびやかな衣装を身にまとい、太鼓を叩き、太鼓を持ったまま、飛び跳ねます。文字通り「舞い踊る」のがエイサーです。
ダイナミックな踊りは見るものを魅了します。一万人エイサーは演者との距離が近いので、汗や息づかいまでも感じられます。本当にかっこいいです!
1歳くらいの男の子が曲に合わせて踊っていました。わかるなぁ。踊りたくなりますね。テレビ局のOTVのカメラマンが男の子をじっくり撮影していました。
演者は沖縄の人がほとんどですが、観客は県の内外からたくさん集まります。外国人観光客も年々増えています。外国の方もノリノリでした。演者の楽しそうな嬉しそうな顔が印象的です。演者も観客も笑顔になるイベントはなかなかないですよね。
エイサーの曲は「七月エイサー」や「唐船ドーイ」などの定番曲があります。創作エイサー集団は定番曲も新しい曲も使います。
高校野球などのスポーツ大会ですっかり応援歌として定着した「ダイナミック琉球」もよく使われます。「海よ 祈りの海よ 波の声響く空よ 大地踏み鳴らし叩く 島の太鼓ぬ響き」って歌詞ですからね。私もエイサーで聞いて大好きになりました。
後半になると伝統的なエイサーを踊る青年会が多くなります。こちらは、太鼓、手踊り、チョンダラー、地謡と基本的な構成の集団が多いです。金武町(きんちょう)の青年団では三線を弾きながら踊っていたので、とてもびっくりしました!
最後はカチャーシー
最後は演者も観客も一緒にカチャーシーを踊ります。オジイやオバアがとても上手で、さすが!って思います。テーマパークでは1年中創作エイサーを見ることができますが、夏に沖縄に来られたら、是非お祭りのエイサーを見てください。きっと魅了されること間違いなしです。
「一万人エイサー踊り隊」へのアクセスと駐車場
「一万人エイサー踊り隊」の会場は国際通りです。牧志のさいおんスクウェアから、県庁前のパレットくもじに向かってエイサーグループが移動しながら演舞を披露します。
国際通りは、12:00~20:00まで通行止めになってしまうので、一番オススメのアクセス方法は「モノレール」で、牧志駅下車してすぐです。モノレールなら帰りにお酒を飲みに行くことも出来ます。
でも、遠方から来られる方もいらっしゃると思うので、駐車場のご案内を致します。。
オススメの駐車場
安里三叉路駐車場国際通りの端っこにある安里三叉路駐車場です。崇元寺通りのすぐ近くなので、泊方面にも首里方面にも行きやすいです。広くて平置きの駐車場なので停めやすいと思います。60分300円、以降30分毎に100円は安いです。
屋根がないので、ハンドルが熱くならないようにサンシェードなどを利用してください。また、飲み物を車中に置いたままにするのもNGですよ。
テクニカルパーク安里第一安里三叉路駐車場の反対側にあります。イタリアンの「CROSS47」の隣りです。90分300円、以降30分毎に100円です。とても安いので競争率が高めです。こちらも屋根がないので、ご注意ください。
那覇市役所本庁舎駐車場平日は市役所を利用する人のみの利用ですが、市役所が閉庁している土日祝は、一般利用が可能です。30分100円で、当日最大900円です。
パレットくもじの駐車場はいつも混雑しているので、あまり知られていないこちらがオススメです。パレットくもじは、市役所の目の前なので横断歩道を渡るだけです。
オススメしない駐車場
牧志~県庁前の間にある駐車場エイサーの演舞が披露されている時は、歩きでも国際通りを横切ることは出来ません。
牧志から県庁前の間の脇道は一方通行も多いので、通行できる道路が限定されてしまい、混雑することもあります。そのため、「一万人エイサー踊り隊」当日の牧志から県庁前の駐車場の利用はオススメしません。
さいおんスクウェアイベントをやっていない時なら、オススメのさいおんスクウェアの駐車場ですが、イベントをやっている時は出入り口に列が出来てしまうほど混雑してしまうので、オススメしません。
さいおんスクウェアの前でもエイサーが披露されますので、エイサーグループの人々も利用している可能性があります。
トイレ情報
国際通りには公衆トイレがありませんので、お店のトイレを借りることになります。飲食店でもコンビニでもトイレが1個しかないところが多いです。トイレが複数あるところをご紹介しましょう。
さいおんスクウェア
↑こちらの左の入り口の奥にトイレがあります。
さいおんスクウェア1Fのファミリーマートにもトイレはありますが、1個しかありません。さいおんスクウェアの奥に複数トイレがあります。
てんぶす那覇
てんぶす那覇1Fのローソンにもトイレはありますが、1個しかないのでいつも混雑しています。てんぶす那覇の奥に複数トイレがあります。てんぶす那覇内の観光案内所にはコインロッカーもあります。
ドン・キホーテ
1階にはトイレが1つしかありませんが、他のフロアに複数トイレがあります。
パレットくもじ
モノレール県庁前駅につながるエレベーターの側に、公衆トイレがあります。また、パレットくもじの中に複数トイレがあります。
熱中症にならないよう、水分補給のペットボトルと帽子は必須アイテムです。雨天決行、荒天の場合のみ順延なので、雨対策も忘れずに思い切り楽しんでくださいね!