牧志公設市場の仮店舗が営業スタートしましたので、仮店舗内の様子やアクセス方法、駐車場についてご紹介したいと思います。
牧志公設市場の仮店舗のご紹介
牧志公設市場は、老朽化のために建て直しが決定し、2019年6月16日に閉場となりました。仮店舗への引っ越し作業などのため、一旦市場の営業を休止し、2019年7月1日に仮店舗での営業がスタートしました。
2022年に新しく牧志公設市場が完成する予定で、それまでの3年間をこちらの仮店舗で営業します。早速、市場に潜入してきました。閉場前の公設市場の写真と合わせてご紹介しますね。
1階は精肉・鮮魚などの食品売り場
以前の牧志公設市場と同様に1階は精肉・鮮魚などの食品売り場が並びます。公設市場の建物を背にするような形で建物の外側に会ったお店もこちらに移転していました。
↑閉場前の様子
↑仮店舗の様子
以前の牧志公設市場は窓がほとんどありませんでしたが、仮店舗は窓があり、壁が白いので、明るくなった印象を受けました。
↑旧市場最終日の様子
閉場を機に閉店してしまったお店もあるそうですが、冷蔵庫やショーケースをそのまま使っているお店が多いので、以前の雰囲気が壊れていないように思います。ゆんたく(おしゃべり)しながら買い物をする、相対売りのシステムはもちろん健在で、ウミヘビの燻製もカラフルな魚たちも健在です。
↑こちらは名物のおじさんがいる、平田漬物店です。漬物と言っても本土の感覚とは違います。品ぞろえは島ラッキョウは漬物ですが、あとは和え物です。
こちらはおじさんオススメで購入したミミガーの和え物。絶品でビールが進む味でした。
2階は飲食店が並びます
2階へはエレベーターか階段を使います。以前の市場にあったエスカレーターはありません。
↑旧市場最終日の様子。
↑仮店舗の様子。
こちらも以前のテーブルやイスをそのまま使っているお店が多いので、雰囲気はそのままです。窓からの外光が入ってきて明るくなったので、以前の”アジアの夜の屋台”みたいな感じから少しは日本ぽくなったように思います。また、大きな柱がなくなったので、見通しが良くなりました。
以前はエアコンの効きも今ひとつでしたが、仮店舗はエアコンが効いています。このへんもアジアっぽくなくなった理由のひとつです(笑)
おいしいと有名なサーターアンダギーのお店「歩」は初日から行列が出来ていました。
1Fで購入した魚や肉を2Fの食堂で調理してもらえる「持ち上げ」も健在です。(1人500円+材料費)
牧志公設市場仮店舗の気になる点
気になる点がいくつかありました。あくまで私の個人的な感想です。
- 周辺道路の車の往来
- 以前の公設市場のまわりは車が入れない区域でしたが、仮店舗のまわりは車道です。一般車両と業者のトラック、工事関係の車両が混在することになるので、混乱が予想されます。
- アーケード
牧志公設市場の建物を解体するので、建物に面している三方のアーケードは取り外すことになります。新しいアーケードについては未定だそうですが、アーケードがないと雨ざらしになってしまうお店もあると思います。公設市場完成の前に先にアーケードが設置できると良いのですが。
- 多言語化されていない
- 以前の牧志公設市場にもインフォメーションコーナーがありませんでしたが、仮店舗にもありません。お店によっては英語や中国語の表記をしているところもありましたが、市場全体の案内図も日本語のみでした。 また、日本語が理解できても、商品のことはお店の方に聞けばわかりますが、駐車場やコインロッカーなどは誰に聞いたらいいのか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。インフォメーションコーナーの設置が無理なら、案内係がいるといいのではないかと思いました。
アクセスと駐車場
牧志公設市場の仮店舗周辺は入り組んだ道が多く、どうやって行けば良いのか分からない方や車で行った際の駐車場探しで迷子にになる方も多いかと思いますので以下参考にして頂けると幸いです。アクセス方法
牧志公設市場の仮店舗は、旧にぎわい広場にあります。国際通りから市場本通りに入り、下の写真の通りへ曲がるとすぐですが、わかりずらいことと、この道の先に「ポークたまごおにぎり」と「C&C BREAKFIRST」といういつも行列の出来ているお店があるので、ちょっと通りにくいです。
ほとんどの方は、下の写真の場所まで来て、仮店舗を探すことになるでしょう。ここから右へ進み、和菓子の「末廣」まで来たら、右へ曲がります。
すると牧志公設市場の仮店舗が見えます。
この周辺もアーケードがもともとないので、雨が降った時のお客さんの出足などが、ちょっぴり不安になります。また、国際通りに新しく出来た「HOTEL LANTANA」の脇の少し急な坂道を下ると目の前です。
- 住所:沖縄県那覇市松尾2-7-10(旧にぎわい市場)
- TEL:098-867-6560
- 営業時間:8:00~21:00(店舗によって異なります)
- 定休日:毎月第4日曜日、正月、旧正月、旧盆
駐車場
こちらが一番近いのですが、いつも満車です。さらに、7月末で閉鎖するそうなので、使えなくなります。
仮店舗周辺にコインパーキングがあるのですが、小さいので停められる台数が少ないです。うまく空きが見つけられなくて路駐してしまってトラブルになることが以前からあったので、さらに拍車がかかるのではと心配です。
牧志から県庁向けの場合は、てんぶす那覇の駐車場をお勧めします。国際通りは毎週日曜日がトランジットモールと呼ばれる歩行者天国になるため、一般車両の通行ができなくなります。てんぶす那覇の前の道路は規制対象外なので、日曜日でも車の出し入れが可能です。
県庁前から牧志向けはJAL CITYから脇道に入った緑ヶ丘公園付近のコインパーキングが安くて便利です。パラダイス通りから沖映通りに抜けられるので、日曜日でも車の出し入れが出来ます。
国際通り周辺の駐車場の場所については以下の記事をご覧ください。
国際通りにある安いコインパーキングはどこ?
オープニングセレモニーの挨拶で、公設市場の組合長さんが「これを機会にみなさまとのつながりを深めたい」と言ってらっしゃいました。私は、沖縄での施設や店舗の成功のカギは「つながり」にあると思います。 先祖や親族の結束の強い沖縄の人々は、友人や知人を大事にします。それならば、つながりを広め、深め、温めましょう。
つながりは、沖縄の中にとどまらず、県外、国外へと広げることが出来るハズです。古くても良いものはそのままに、新しくした方が良いものだけを新しく。古くて新しい牧志公設市場に期待します。