最近は「今日は○○の日」って増えましたね。沖縄はもっと多いような気もします。4月3日は語呂合わせで”シーサーの日”なんだそうです。シーサーのふるさと、壺屋やちむん通りで行われた「壺屋でシーサーの日」のイベントに参加してきました。
セレモニーは沖縄風
シーサーの日の式典は、壺屋のシンボル”壺屋うふシーサー前広場”にて行われました。
ご挨拶の後は沖縄風に進行されていて、空手の演武あり、フラダンスの披露あり、エイサーの演武があり、沖縄の獅子舞も登場して、最後は観客も一緒にカチャーシーで盛り上がりました。
式典終了後は振る舞い酒ならぬ、振る舞いサーターアンダギーで、これまた沖縄らしいイベントの開幕です。
壺屋焼物博物館は無料開放
普段は大人350円の観覧料がかかりますが、この日は無料開放されていました。
1階は沖縄の焼物の歴史がわかる展示です。見逃してはいけないのが、トイレです。洗面所のボウルも壺屋焼ですよー。
2階は壺屋焼の製法や技法が紹介されており、この博物館建設地から発掘されたニシヌ窯がそのまま保存・展示されています。
3階はシーサー展の企画展示がされていました。子供にもわかるシーサーの解説もありました。
シーサーの源流はオリエントのライオンであって、スフィンクスも親戚みたいなものとか…。シーサーは守り神で、家や人に災いをもたらす悪霊を追い払う魔よけです。そのため、怖い顔をしているものが多いのですが、最近はかわいらしいものもあって、いろいろなシーサーが展示されていました。
先ほど式典の行われていた壺屋うふシーサーを作成した陶工さんの写真も展示されています。「うふ」とは沖縄の言葉で大きいの意味です。ホントに大きいですからね~。上下2つに分けて作って、組み合わせたそうです。
壺屋焼・シーサーの割引販売もあります
この日は特別に壺屋焼・シーサーが割引販売されていました。県内外から来られた、お気に入りの焼物を探す人で賑わっていました。
「ヤッチムーン」は木彫りのクマが目印のお店です。店内のディスプレイもセンスいい!ですね。
カップやお皿だけでなく、髪飾りやピアスなどもありますので、お気に入りの器とめぐりあったら、お得なこの時に連れて帰りましょうね。
ヤギともふれあえます
普段は那覇市の大石公園で飼育されているヤギが来ていました。エサの葉っぱをあげたり、なでたりすることができます。ヤギは草食動物だから、とても食いしん坊でたくさんの葉っぱを食べていました。
大石公園のヤギは良くイベントに出張するので人に慣れています。子供でもエサやりが出来ますよ。
シーサー作りの実演見学
普段、シーサーを作っている陶工さんが、やちむん通りのあちこちでシーサー作りの実演を行っていて、見学することができます。
あれ?こちらの陶工さんはどこかでみたような???
あ!先ほど博物館で”壺屋うふシーサー”を作った陶工さんとして写真で紹介されていた方でした。
こちらの育陶園(いくとうえん)の高江洲さんは、代々続く焼物作りの家のご出身だそうです。自分の作品作りに誇りを持っているのは感じますが、職人気質の気難しそうなところはなく、気さくに子供たちにも話しかけながら、作成している様子を見せてくださいました。
粘土にも触らせてもらいましたが、やわらかくて、つめたくて、とても気持ちよかったです。型で作ったシーサーの本体にひとつずつパーツを取り付けていきます。口を削ったり、ナイフで毛並みを描いたりと手を加えていくうちに、だんだんとシーサーに魂が込められていくようでした。
シーサー作りは繊細だけれど大胆で、怖い顔をしているけれど、どこか懐かしい感じもします。土の持つ温かみでしょうか。
壺屋でシーサーの日のイベントは、町並みを見て、焼物をショッピングして、ヤギに触れて、カチャーシー踊って、疲れたらカフェでひと休みも出来るのんびりしたイベントでした。のんびりと見て触れて買って参加も出来るイベントに参加してみませんか。