沖縄のお正月は本土の沖縄と少し違いますが、初詣に行って願い事をするのは本土と同じです。今回は沖縄の初詣がどのような感じなのかレポートしたいと思います。
護国神社で初詣
護国神社は広い奥武山公園の中にあって、日清日露戦争以降、沖縄戦までに殉ぜられた沖縄出身の軍人、軍属、一般住民の英霊を祀る神社です。
そんなことを意識している人は少ないと思われ、お参りする前から公園や境内にずらっと並んだ出店に心を奪われている人が多くいました。
元日に伺ったので、たくさんの人で賑わっていました。
手水もお参りも行列が出来ていました。おみくじもお守りも大行列だったので諦めました。
その代わりに?出店されている屋台を楽しみました。
沖宮(おきのぐう)で初詣
奥武山公園にはもうひとつ神社があって、沖宮(おきのぐう)といいます。護国神社のすぐそばなので、ハシゴするのがオススメです。
琉球八社の一社である沖宮の御祭神は初めは零墨が祀られていました。その根源は奥武山の天燈山であり、そこに鎮座する神様を、神社神道では天照大御神(あまてらすおおみかみ)と称し、沖宮では天受久女龍宮王御神(てんじゅくめりゅうぐうおんかみ)と称しています。
こちらも長い列が出来ていました。沖宮は由緒正しい神社ですが、書道や三線だけでなく、太極拳やピラティスが学べる講座があったり、カフェもある懐の深い神社です。
おみくじは、”おみくじロード”にずらっといろんな種類のおみくじの箱が並んでいました。中には犬みくじ・猫みくじもあり、犬を連れた参拝客が「見逃せない!」と引いていました。
私も七福神のおみくじを引きました。小吉でしたが、いいことが書いてあったので、ご利益がなくならないように内容は秘密にすることにしましょう。
護国神社も沖宮も奥武山公園の中にあります。モノレール奥武山公園駅で下車してすぐです。
駐車場もありますが、周辺の道路も駐車場も混雑するのでモノレールの利用がオススメです。
首里観音堂で初詣
首里観音堂は通称で、正式な名前は「慈眼院(じげんいん)」というお寺です。
首里観音堂は、琉球王朝時代に佐敷王子(のちの尚豊王)が薩摩に連れていかれた時に、父である尚久王が息子が無事に帰郷出来たら首里の地に観音堂を建てることを誓願し、無事に帰郷したので、建立となりました。
ご本尊は1千手観音菩薩像です。こちらは初詣にとても人気のお寺で毎年周辺道路が大渋滞します。
特に曲がり角である”松川東”交差点は大混雑しますし、駐車場待ちの列も出来ますので、もっと手前のコインパーキングを利用して歩いたほうが早くお参りできます。
こちらはおみくじやお守りはありますが、出店はありませんでした。
おまけ・首里城
首里城は初詣スポットではありませんが、首里観音堂のすぐそばなので、合わせてまわることをオススメします。
首里城の正殿は2019年10月31日の火災にあってしまいましたが、正殿のあった御庭(うなー)周辺が見られないだけで、安心安全に見て回ることが出来ます。下之御庭(しちゃぬうなー)では、季節に合わせていろいろな催しが開催されていて、お正月は国王と王妃が登場したり、 古典舞踊を無料で楽しむことが出来ます。
首里城公園内の飲食店やお土産店も以前と同様に営業していますので、首里城再建を祈る気持ちを込めて利用したいですね。
どちらも混雑するので、動きやすい服装で行くことをオススメします。お正月の沖縄は晴れると暑くなるので、重ね着で上手に調節してください。