先日、那覇市歴史博物館で行われていた、「皆の記憶Ⅱ」の展覧会に行ってきましたので、紹介します。
皆の記憶Ⅱの展示内容
那覇市歴史博物館はゆいレール「県庁前駅」のすぐそばにある、「パレットくもじ」の4階にあります。展覧会は撮影が禁止されていました。
この展覧会では、たくさんの人から寄贈された資料や物品を展示していました。家譜や写真、衣装や道具などが展示されているのですが、ほとんど展示資料の説明がありませんでした。もう少し、説明があったらいいのになと思いました。
印象的だったのは戦後の資料です。米軍の軍服を仕立て直した女性のコートや米軍が使っていたジュラルミンで作られたテーブルや衣装ケースなど。攻め込んできた米軍のものを使うのは抵抗感があったのではないかと、私は思います。
しかし、物が不足していた時代、そうも言ってられなかったのではないかと、人々の葛藤を感じました。
ガラッと変わって、海洋博関連の展示やJTAの観光ポスターはたくさんあって、時代の変遷やわくわくする感じが伝わってきます。
企画展示室では、だいたい2か月ごとにテーマを変えて、那覇の歴史や文化に関する展示が行われています。固いテーマばかりではありませんので、構えることなくフラッと立ち寄れる博物館だと思います。
国宝
特別展示室の「国宝」の展示も見てきました。琉球王朝時代に使われていた衣装や調度品の展示です。紅型の衣装が展示されていました。独特の空気感があって、引き込まれるような気がして、私は腕に鳥肌が立つのを感じました。
その黄色の紅型は王家だけが着用することができる高貴な色だったそうで、祭祀の時に着用された衣装と説明されていました。他にも漆器や王冠(こちらは複製)があり、どれも息をのむような感じがしました。
パレットくもじは、なんでも揃います
パレットくもじはデパートリウボウと一緒になっているビルです。沖縄に唯一のデパートで、ファッション、雑貨、食器,書籍、文房具、食品、レストランだけでなく、屋上はビアガーデンになりますし、映画館、市民劇場、市民ギャラリーとなんでもあるビルです。無印良品やフランフラン、タワーレコードもあります。
催事場では物産展がよく開催されていますし、1Fの広場や2Fのデッキではイベントが行われることもあります。たいていのものは揃いますので、旅行中に足りなくなったものがあったらすぐに買いに行くことができるので便利です。
地元の人も観光客の利用も多いと思われます。イベントの時に、中国からの観光客が店員さんに「写真を撮ってください」とお願いしたら、店員さんは「撮りますよー。」って中国語で答えていて、おお!って思いました。館内のアナウンスも日本語と英語と中国語が流れていました。外国人観光客にも便利ですね。
CLIMAX COFFEEで休憩を
博物館を見学したあとの休憩にぴったりなお店があります。デパートりうぼうの2Fの「CLIMAX COFFEE」です。ここは”沖縄生まれのアメリカンスタイルな”コーヒーショップで、テラス席からは県庁前のオフィス街を見下ろすことが出来て、解放感があって、くつろげます。
どのへんが”アメリカン”かというとデザートメニューなんです。特に評判なのは「パンケーキ」で、サイズが選べるのですが、Sと言っても普通サイズで生クリームが山盛り。メニューによっては、2人以上じゃないと食べきれなかったり。マフィンも大きくて、1個でお腹がいっぱいになります。
「那覇市歴史博物館」は駅から近くて、大人は350円、大学生以下は無料と太っ腹で、博物館を見た後はショッピングもカフェも充実しています。雨が降っても大丈夫なので、(台風の時は閉まります)是非、訪れて欲しいスポットです。