沖縄は魚の消費量が日本一少ないんだそうです。海に囲まれているのに、もったいないですね。先日、泊漁港内にある「泊いゆまち」に行ってきたので、どんなところなのかご紹介。
泊いゆまちとは?
「いゆ」とは沖縄の言葉で魚のことで、「まち」は市場の意味です。沖縄の海産物を広めていくことを目的として、2005年5月に開設されました。
施設の中には水産物仲卸業者23店舗が軒を連ねています。奥にはガラス張りの魚解体処理室があり、タイミングが合えば、マグロを解体しているところを見学することも出来ます。
ここでの水揚げ量は、一日平均20トンくらいで、水揚げされたもののうちの約70%はマグロだそうです。売り切れると早々に店じまいしてしまうので、朝早めに行くのがお勧めです。
新鮮な魚がいっぱい
泊いゆまちは一般客もお買い物できます。観光客向けに作られた施設ではありませんが、中国や台湾からの観光客も多くて、こんなところまでよく知ってるなぁと思ってしまいました。
観光地の沖縄ですから、国内外の観光客はウェルカム!ですが、あまりに外国人が増えすぎると「ここはどこ?」って感じになってしまうので、沖縄県民も観光客も気持ちよく過ごせる空間づくりをして欲しいなぁと思います。難しいかもしれないけれど。
やっぱり、マグロが多く並んでいますが、沖縄ならではのカラフルな魚もたくさんあります。新鮮で安いので、今日の晩御飯のおかずにお刺身を購入しました。
天ぷらも食べたかったのですが、一歩違いで売り切れてしまいました。残念。
通路も広いですし、1軒1軒のお店の広さも適切で見やすいです。清潔でとても良いと思いました。
びっくりしたのが、「カメの手」が売られていたことです!人気漫画「美味しんぼ」やTV番組で放送されていたのを見たことはありましたが、実物を見るのは初めてです。
カメの手は、海辺の岩肌やテトラポットに付着している生き物で、貝に見えますが、実は甲殻類に分類されて、カニやエビの仲間でフジツボの遠い親戚にあたるそうです。お味噌汁がお勧めらしいですが、買う勇気が出ませんでした・・。
まぐろや本舗は混雑・・・
食事が出来るのは「丼・すし まぐろや本舗」だけです。とても混雑していましたので、入店をあきらめました。いつか、リベンジしたいと思います。
お店は23店舗で、食事が出来るのは1軒だけです。端のテーブルで買って来たものを食べている外国人観光客もいました。ここでの飲食が許可されているのか、よくわかりませんでしたが。食事のできるところがもっとあったほうが良いように感じました。
沖縄の海産物を広めるためならば、食べ方や料理方法も伝えるような方法も必要ではないでしょうか。もともと、沖縄では一年中生のマグロが手に入りますので、マグロは良く食べられています。他の料理方法、焼き魚やフライなども食べられるお店や料理教室などがあっても良いと思います。
移転が検討されていました
「琉球新報」のサイトによると、泊魚市場の老朽化や安全衛生面の課題から、沖縄県は糸満市への移転の構想を進めていました。
競り市場を糸満市に移転し、泊を消費地として整備する計画に、漁協組合が「消費地と競り市場はセットであるべき」と指摘しました。糸満での水揚げは「移動コストもかかり合理的でない」として反対しています。漁協との合意が得られなかったので、移転は先送りとなりました。
漁港整備で国の補助を受けるには、水産庁が5年ごとに見直す「漁港漁場整備長期計画」に沿う必要があるため、最長で5年先送りとなるそうです。
いずれ、整備は必要になるでしょうが、安心安全で誰もが気持ちよく過ごせる「泊いゆまち」であって欲しいと思います。