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チャーリー多幸寿(タコス)は創業60年余、沖縄市の本店で味わおう!

チャーリー多幸寿

ハイサイ(こんにちは)、クイナ先生です。

沖縄を代表する名物メニューと言えば「沖縄そば」、「海ぶどう」、「ヤギ汁(笑)」など、数え切れないほどありますが、食べておかないと後悔するメニューのひとつが「タコス」と「タコライス」です。

タコスといえばメキシコ料理ですが、近年は沖縄観光に訪れる人にも沖縄と言えばタコス、タコライスが定着しています。

今回は沖縄タコスの歴史を語る上では外せない、老舗中の老舗、開業当初からタコスの名店として第一線を走り続ける「チャーリー多幸寿(タコス)」を訪問してみましょう。

※以降、チャーリー多幸寿(タコス)を省略してチャーリーと呼びます。

チャーリー多幸寿はひっそりとたたずむ歴史を感じるお店

チャーリー多幸寿の場所
チャーリー多幸寿の場所
チャーリー多幸寿

チャーリーは今から約60年前、沖縄がまだ米軍統治下にあった時代に沖縄市で営業を開始しました。

基地が隣接する沖縄市(コザ)は、今でも基地で働くアメリカ人が多く住む街ですが、戦後の沖縄復興の中で、アメリカ文化が息づき、那覇市と並んで活気に溢れた街でした。

その中でもおしゃれな雑貨店や衣料品店が立ち並ぶ商業施設、中央パークアベニューは地元や観光客からも人気のショッピングスポットとして賑わっていました。

ところが北谷町やおもろまちなど、新たな土地開発により、郊外型の大型商業施設が増えていくなかで人の流れも変わり、昔の華やかな賑わいから一転、今ではシャッター街として有名になってしまいました。

そんな少し寂れたストリートの一角にチャーリーはひっそりとたたずんでいます。

Aサインレストランから生まれた沖縄タコス

恐らく「Aサインレストラン」と言ってもほとんどの方がご存じでないでしょう。

沖縄が米軍の統治下だった時代に、米軍公認の飲食店に与えられた営業許可証「Approved(許可済み)」の頭文字をとって呼ばれたことがその由来です。

鹿児島出身の戦争体験者でもある創業者の勝田さんは、戦後のコザでアメリカンレストランを営む中、お店のオリジナルメニューとしてメキシコ料理であるタコスをアメリカ風にアレンジし、沖縄タコス(今沖縄でタコスと言われるものの元祖)を開発されたそうです。

そのメニューは当時の米兵を中心に瞬く間に人気を博し、やがて地元の人にも愛されたそうです。

そして、そのレシピを真似たタコスが沖縄市から広がって、今では沖縄全土で食べられるB級グルメの代表格にまで上り詰めました。

外観から一転、活気溢れる店内

チャーリー多幸寿の店内

寂しげなストリートとは裏腹に、店内は名店の味を求めて毎日多くの地元客や観光客で溢れています。お昼12時前後にもなると、空席待ちも珍しくありません。

店内は新しいとは言えませんが、テーブルや椅子など所々にアメリカン家具が使用され、歴史を感じながらゆったりと食事ができる不思議な雰囲気があります。

「タコス」が看板メニュー

チャーリーセット

※写真はチャーリーセット 770円

チャーリーの看板メニューはなんと言ってもタコス。

そのタコスは「ビーフ」、「チキン」、「ツナ」の3種類から具材が選べますが、オススメはダントツでビーフです。

島唐辛子を使った特製のオリジナルソースをかけて食べるとビーフの美味しさが引き立ってそれはもう絶品です。

「では、ビーフだけでいいんじゃないの?」と疑問が沸きますが、意外な理由がそこにはありました。

タコスを発売した当初から沖縄市で暮らす外国人は多国籍で、宗教上の理由で牛肉が食べられない人がいるために、チキン、ツナの具材を用意したそうです。

このエピ-ソードから分け隔てなく多くのお客さんに美味しいタコスを食べて笑顔になってもらいたいという優しさを感じるのは私だけでしょうか。

皮がウマイ!

実はチャーリーを一躍人気者にしたのは、具材を包む皮(シェル)にあります。

本場メキシコのタコスの皮はパリパリとしたスナックのような食感が一般的ですが、チャーリーでは日本人が食べやすいように小麦粉だけでなく大麦も使用して、表面はパリッと香ばしく、中はしっとりに仕上げています。

もっちりパリパリ食感の皮がビーフやチェダーチーズ、レタスを優しく包みこみ、何個でも食べられるんじゃないかと錯覚してしまうほどの美味しさです。

タコライスではなく「チャーリーライス」

チャーリーのタコスが評判になったころ、タコスがあまりにも売れるので途中で皮が品切れてしまい、具(ミート)が余ってしまうことがあったそうです。

そこで余った具を店員のまかないとして食していたそうですが、ある日ご飯にのせて食べたいとの声があって正式にメニューになったのが「チャーリーライス」です。

見た目はタコライスに似ていますが、チャーリーはごはんの上にマイルドなオリジナルソースをかけてその上にスパイシーに味付けした具(ミート)をトッピングします。

そしてタコライスでは定番のレタスは具の上に載せるのではなく、サラダとして添えられています。(野菜が嫌いな外国人が意外に多かったため、レタスをサラダにしたとのこと)

このマイルドなソースとスパイシーなミートの絶妙なハーモニーを味わう度に「あぁ、チャーリーライスだな!」なんて思うわけです。

今では沖縄に数多くのタコライスが美味しいお店がありますが、チャーリーライスはチャーリー多幸寿(タコス)でしか味わえない唯一無二のメニューです。

その他メニューもいっぱい

チャーリーはもともとレストランとしてスタートしていますから、タコスとチャーリーライス以外にもたくさんのメニューがあります。

チーズバーガー、ミートソース(パスタ)、エンチラーダやチリコンリゾット、ステーキサンドなどのサンドイッチ類、全部食べてみたい魅力的なメニューばかりです。

でも、はじめての方なら、タコスとチャーリーライスの両方が楽しめる「チャーリーセット」はドリンクも付いてSサイズ770円の驚きのプライスなので迷うことなくコレで決まりでしょう。

コーラという飲み物はタコスと一緒に食べるために開発されたのではないかと思うくらい相性はバツグン、これ鉄板!

人気メニューの一例

チャーリー多幸寿
  • チャーリーセット(タコス1p+チャーリーライス+ドリンク) 770円~
  • タコス3p 690円
  • チャーリーライス(チャーリーズタコライス) 690円
  • チーズバーガー 440円
  • ミートソース(パスタ) 690円
  • エンチラーダ 690円
  • チリコンリゾット 690円

ご覧の通り、お値段もとっても安いのが魅力のひとつでもあります。

人気のタコスは1個からでもお求めできますし、チャーリーセットでも個数が選べるようになっていますので、お店でご確認ください。

営業時間

チャーリー多幸寿のメニュー
  • 定休日:祝祭日を除く木曜日、元旦
  • 営業時間:11:00~21:00(ラストオーダー20:45)
  • 所在地:沖縄市中央4丁目11-5
  • 電話番号:098-937-4627

土日は営業していますが、木曜日が定休日なので観光客の方はお気を付けて。

ちなみに、沖縄市までは行けそうにないという方は、国際通り店もありますが、クイナ先生としては、是非とも本店まで足を運んで頂きたい。

  • 定休日:水曜日、木曜日
  • 営業時間:11:00~18:45
  • 所在地:那覇市松尾1-3-4
  • 電話番号:098-861-9995

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満島真之介

沖縄市出身の「満島真之介(姉は満島ひかり)」さんからも美味しいと認定されたチャーリー多幸寿(タコス)、名実ともに沖縄のタコス界を牽引する名店です。

あなたは本当に美味しいタコスを食べたことがありますか?

日本で3本の指に入るであろうタコスが沖縄市にあります。

元祖タコス専門店へGO!

ではまたお会いしましょう、クイナ先生でした。

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クイナ先生
沖縄生まれ沖縄育ち。20年以上食品関係のお仕事経験あり。食だけでなく沖縄の事をウチナンチュの視点で紹介していきます。
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