沖縄を旅行する人は誰もが訪れる首里城ですが、沖縄に住むと「いつでも行かれるし~」と思ってしまって、なかなか行かないのが実状です。娘も小学生になったので、理解も出来るかな?と一緒に行ってきました。
首里城へのアクセス
首里城へは車で行くか、バスで行くのがお勧めです。ゆいレールだと首里駅で降りて15分くらい歩くからです。私たちはバスで行くことに。首里城公園でバスを降りて、5分ほど歩くと首里城です。
日曜祝日はファミリー割引で子供が無料になります。ラッキー♪
まずは総合案内所へ
総合案内所でスタンプラリーの台紙を受け取ります。スタンプラリーは無料で参加することができます。スタンプは全部で25個あり、10個以上集めると記念品が貰えて、ここからスタートするとスタンプが集めやすいです。
私たちも参加しました。全部を集めることは出来ませんでしたが、シールとファイルを貰いました。
守礼門~園比屋武御嶽石門
二千円札でお馴染みの守礼門です。朱塗りが美しいですね。あまり使い勝手が良くないと言われる二千円札ですが、記念には良いですね。沖縄ではローソンのATMで3000円以上の現金を引き出すと二千円札が出てきやすいです。 二千円札が欲しい方は、銀行やコンビニで聞いてみてください。
園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)は、国王が首里城を出て、各地をめぐる際にその道中の安全を祈願した拝所です。
見逃してしまいそうな石門ですが、世界遺産に登録されたので、案内がたくさん出ていて見逃すこともなくなりました。
首里城のお勧めの歩き方
首里城は無料エリアと有料エリアに分かれています。無料エリアは、守礼門から正殿の手前の奉神門まで。(正殿は見られません)
有料エリアは、正殿(せいでん)を始めとした御庭(うなー)を囲むエリアです。
オススメは、有料エリア内で1日6回行われる無料ガイドです。開始時間に合わせて、その場で申し込むことで、琉装を着たスタッフに首里城の見どころを余すところなく、案内してもらえます。説明は丁寧でわかりやすく、イヤホンを使っているので、よく聞こえます。
50分くらい時間がかかりますので、時間に余裕を持って参加してください。ガイドツアー中は飲食ができないので、こちらも事前に準備をしておいてください。
首里城の歴史
ガイドさんのお話によると、首里城は14世紀ごろ建てられたと言われていますが、詳しいことはわかっていません。1879年に明治政府に明け渡すまでの約500年に渡って、首里城は王家の住まいであり、政治、外交、文化の中心として栄華を誇りました。
本土のお城は、要塞の要素が大きいと思いますが、首里城はそれがないんですね。ガイドツアーにも武器や攻撃に関するものは、ひとつもありませんでした。
首里城は1945年の沖縄戦で焼失、全滅だったそうです。1992年に今の首里城に復元され公開されました。しかし、首里城の復元は完了しておらず、発掘調査だけでなく、文献などの資料をもとに復元しているので、今は8割程度の復元で、完成までにはもう少しかかるとのことでした。
首里城正殿
沖縄のシンボルとも言える首里城の正殿は、中国、日本、琉球の文化を融合させています。
建物の形は中国の紫禁城に似ていると言われています。中央の唐破風(からはふ)は日本のお寺などによく見られます。中央に立っている龍柱は、なにかに巻き付いている龍ではなく、背筋がまっすぐなのが特徴で、これは琉球にしかないそうです。
正殿は2017年4月から、塗り直しの工事が始まったばかりで、シートがかかっていて、工事完了は2017年度中を予定しているそうです。きれいになった正殿も見てみたいですね。
正殿内部~展示室
正殿の内部と展示室は隣接していて、撮影許可区域と撮影禁止区域が隣り合っています。ややこしいですが、ガイドツアーならきちんと案内してもらえます。正殿の内部は玉座があって、きらびやかな装飾が美しいです。
2階は主に国王、王妃、女官がいた場所です。1階は政治を行う時に使わてれいました。2階の玉座の真下に1階の玉座があって、国王の上には誰も座ることがないように作られています。
展示室は、その時によって展示内容が異なります。私たちが訪れた時は「琉球王国のもよう」という展示が行われていました。
たくさん展示物がある中から、ガイドツアーで案内されていたのは、「漆器」です。沖縄ではうるしは採れないそうですが、高温多湿の気候がうるしを乾かすのにぴったりなので、漆器づくりが盛んになったそうです。
舞への誘い
ガイドツアーが終了したら、無料エリアの下之御庭で舞を鑑賞するのは如何でしょうか。
水、金、土、日、祝日に1にち3回、鮮やかな衣装を身に着けて、優美な舞が披露されます。冊封使(さっぽうし)にも披露された舞もあって、琉球のおもてなしのひとつだったそうです。日本語、英語、中国語、韓国語での案内もありましたので、外国人観光客もたくさん見ていました。
西のあざなから絶景を
帰り道の途中にある、西(いり)のアザナは展望台です。帰る前に是非、立ち寄って欲しいところです。
ここは高台にある展望台なので絶景が見られ、晴れていれば、慶良間諸島や残波岬も見えます。この日は天気も良かったので、本当に美しい景色が見られました。たくさん歩きまわった疲れも吹き飛ぶようです。時刻によっては夕日も見られるそうですよ。
首里城へ行った感想
私は首里城へは何度も訪れたことがありますが、こんなにゆっくり見たのは初めてです。じっくり見て初めて気がつくこともたくさんあったので、是非ゆっくり見て欲しいと思いました。
次回は首里城祭などの歴史イベントの時に訪れてみたいなと思いました。