三越デパートが閉店し、そのあとにハピナハがオープンし、その後琉球王国市場になりましたが、うまく行かなかったようで早々に閉店となってしまいました。2019年12月に「国際通りのれん街」にリニューアルし、1階部分がオープンし、2020年2月に地下がオープンとなりましたので、さっそくお邪魔してきました。
国際通りのれん街の店内の様子
国際通りのれん街は、三越の時の建物はそのままですが、内装をガラッと変更して使用しています。
L字型のフロアの一辺を「那覇市場」もう一辺を「国際通り横丁」とし、3階の空手をテーマにした「Comic DojoTEE! Family」はそのままです。
2020年2月には、地下一階に「琉球横丁」と「元祖ラーメン横丁」がオープンしました。全て揃うと約30店舗の出店となります。外観の工事が12月まで続いていたので、よくわかりませんでしたが、「那覇市場」は10月からオープンしていたようです。
那覇市場の様子
那覇市場のエリアは那覇の市場をイメージしたインテリアで、レトロな感じに加工された看板が面白いです。
自分で焼いて食べる焼肉の「みずとみ精肉店」
江戸前寿司の「男前鮓」などで食事をすることが出来ます。
日本全国からの厳選した日本酒と焼酎を販売する「いずみや酒店」があります。この酒店だけが琉球王国市場から引き続いての出店のようです。
興味深かったのが一番奥にあった「那覇市場卸売りセンター」業者向けのお肉や水産加工品を扱うお店で、大きなお肉の塊が見えます。
業者向けではありますが、一般の人でも購入できるようで、掛けてあるジャンパーは冷凍庫の寒さ対策のために貸し出されています。
食事をするお店が中心で、デザート系がなく、ちょっと高めの値段設定のお店が多い印象なので、インバウンド向けなのかな?と思いました。
メニューには多言語で表示されているお店も多かったのですが、インバウンドや旅行者向けならば、コインロッカーがあると、もっと良さそうだと思いました。
国際通り横丁の様子
こちらは県内外のおいしいお店が揃うエリアで、昭和感が漂うちょっと派手目なインテリアになっています。
入口すぐ左にある、居酒屋の「ロッキーカナイ」
沖縄では珍しい串カツの「串カツ田中」
オキナワタコス、フライドチキンを軸とした酒バー「Mucho」
牛タン「いろ葉」は牛タン以外にもおつまみメニューが豊富です。
ほかには、うどん、お寿司、焼鳥などの店舗があり、こちらは気軽に昼飲みもできるエリアになっています。
ごんに入ってみました
友人達と一緒に、「ごん」を利用してみました。
メニューレモンサワーを注文しました。(450円)ワイワイとにぎやかな雰囲気で、お祭りのような屋台のようなワクワク感があります。色々なお店をハシゴしても楽しそうです。
面白いトイレのドア
基本的に建物の基本構造は三越の時のままなので、トイレは三越の時のままです。ですが、「国際通りのれん街」になってリニューアルされたところがありました。
トイレのドアには「挽く」と書かれていて「引く」の意味で、ドアの反対側は「お酢」で「押す」の意味ですね。ここ以外は三越の時のままなので、きっとオーナーは駄洒落好きな方なのでしょう。
地下一階は「琉球横丁」と「ラーメン横丁」
2020年2月に地下一階がオープンとなりました。地下一階は、「琉球横丁」と「ラーメン横丁」です。さっそく潜入してきました。
琉球横丁の様子
沖縄料理や沖縄の食材を使ったお店が並びます。私の気になったお店をご紹介しましょう。
でんすけ商店
サンライズなは商店街にある、せんべろで有名なお店が国際通りのれん街にも出店しました。気軽に立ち寄れて、他にはないメニューが揃うので、見逃す手はないですね。
焼肉オリオン
牧場出身のオーナーによる、石垣牛や美崎牛の焼肉を提供するお店です。沖縄の牛肉はおいしいですよ。
〇上水産
元気でノリのいいスタッフが揃う魚介類の浜焼きが楽しめるお店です。ここにしかない日本酒の樽サーバーがあります。
アガリコ餃子楼
餃子のお店がNew Openしました。色とりどりの提灯のインテリアが中国らしいです。
餃子だけでなく、中華料理も味わえ、お酒も楽しめます。ランチにもいいし、中華料理をおつまみにお酒を飲むのも楽しそうです。
しまねこ
ちょうちんや昭和レトロな雰囲気のラーメン横丁の近くにネオンサインのあるバーカウンターがありました。
ネコのロゴが描かれたちょうちんがかわいいです。見てみるとアメリカのクラフトビールと沖縄のクラフトビールが8タップも繋がっているお店でした。フードメニューはありませんが、クラフトビールが500円から飲めて、ハイボールなどもあります
さらに、グラスさえ返却すれば、他のお店で飲んでもOKという太っ腹なシステムです。
さっそくクラフトビールを味わうことにしました。ラインナップは、その日によって異なります。この日はこんなカンジ。首里にあるウォルフブロイのクラフトビールも繋がっています。
ピカリャー(500円・税込み)アメリカのクラフトビールで、スタイルはペールエールです。ピカリャーとはイリオモテヤマネコのことで、飲みごたえもあって、フローラルな香りなのでぴったりなネーミングだなと思いました。おいしいです。
75ビール(500円・税込み)オリオンビールが作った75ビールです。ホップの種類にも投入するタイミングにもこだわって作られています。小規模な醸造所で作られたビールをクラフトビールと呼ぶと言うのが一般的なので、クラフトビールか?と聞かれるとちょっと違うような気もしますが、樽生で飲むとぐっと旨味が濃いことがわかります。
気さくなスタッフの方とおしゃべりも弾んだので、楽しくビールを味わえました。リピ決定です。
- 営業時間:16:00~26:00(LO.25:30)
- 定休日:年中無休
喫煙室
食事の後やお酒を飲むとタバコが吸いたくなる方もいらっしゃいますね。そんな方のために、smoking roomがあります。2020年の4月には喫煙所に関する法律が変わるので、そちらにも対応した施設になっています。
ラーメン横丁
もはや日本文化の代表ともいえるラーメンは、県の内外、国の内外を問わず人気があります。
テーブルのまわりにお店があるフードコートのようなスタイルですが、店舗とテーブル席の距離が近いので、休憩など他の目的には使われないで済みそうです。
イスの下が空洞になっていて、荷物が入れられるようになっているところが便利ですね。昭和レトロを演出したインテリアで、BGMも昭和の歌謡曲です。雰囲気バッチリでいいなと思いました。気になったお店をご紹介しましょう。
SHIMABUTA NOODLES
島豚をモチーフにした豚骨ラーメンのお店です。クリーミー豚骨ってどんな味でしょう。気になります。
山頭火(さんとうか)
北海道旭川にあるお店として、圧倒的な知名度を誇ります。豚骨スープのラーメンはもちろん、丼物もあります。
味噌ラーメン(880円)を食べてみることにしました。まず、券売機で食券を購入します。多言語対応しているので、海外からの旅行者も安心ですね。
食券をカウンターのスタッフに渡すとブザーをもらえますので、好きな席で待ちましょう。ブザーが鳴ったら、カウンターに取りに行きます。
席を立ったり座ったりすることが前提になっているので、イスは背もたれもなく、囲まれてもいないので、動きやすくて快適でした。
味噌ラーメン(880円)味噌ラーメンは濃厚なスープに細めで硬めの麺がうまく馴染んでいます。厚みのあるチャーシューもたっぷりで食べ応えがあります。ちょっとだけ唐辛子が加えられているので、好みに合わせて辛さを調節することも出来るのもいいですね。
琉球とろ肉そば琉球とろ肉・塩そば(800円・税別)を食べてみました。
沖縄そばの生麺を使って天然鶏ガラ100%の沖縄の塩のスープで作られた一杯は、沖縄そばのいいところとラーメンのいいところを合わせ持っています。とろみのあるスープが麺に絡んでおいしいです。
私は沖縄に好きなラーメン店があったのですが、遠方に移転してしまい、ラーメン店から足が遠のいていました。利用しやすい場所に、このクオリティのラーメンはリピ決定です。
国際通りのれん街は11時から翌朝の4時まで開いているので、ラーメンランチからの昼飲みやお酒を飲んだ後のシメのラーメンも歩いて数歩で出来る手軽さなんです。旅行者も沖縄県民も使いやすいと思います。
国際通りのれん街基本情報
国際通りを牧志駅から県庁前方面に向かって歩いて右側にあります。牧志駅から5,6分です。
- 住所:〒900-0031 沖縄県那覇市牧志2丁目2−30 リウボウ商事本社ビル 1階
- 営業時間:11:00~翌4:00(各店舗により異なります)
- TEL:各店舗により異なります。
- 駐車場:駐車場はありませんが、すぐ裏手にコインパーキングがあります。
ランチ、昼飲み、深夜といろいろなシーンで使えて、テイクアウトもできます。LINEを使ったお得なサービスもあるので、今度こそ、行きたくなる食の殿堂として定着して欲しいなと思いました。
申し分ない立地で十分に使える施設なのに、シャッターが閉まったままなのはもったいないですから。